息子も一歳になった。
もう人見知りしなくなってきた。
ちなみに一歳になると頭脳が日に日に進化していくのがわかる。
毎日のように新しい単語を覚えていくからだ。
「タケル君?」
と問いかけると
「はーい」
と手を挙げて返事をする。
もちろん歯が無いので正確な発音では無いけれど、コタツ・緑・雪・布団・イチゴといった言葉を使うようになってきた。言葉の意味も分かるようになったらしく「ダメだよ」というと、こちらの意図を理解してくれる。
ちなみに、うちの息子は「きりかえ」が早いらしい。危険なものを持っていた時に、それをとりあげても、あまり泣きわめくこと無く、次の興味にうつるらしい。それは、いろんな人に驚きをもって指摘された。他所の赤ちゃんは、ここで何分も泣きわめき駄々をこねるが、うちの息子は、すぐに切り替える。つまり自閉症では無いし、アスペルガーないということらしい。
しかし、タネをあかせば、驚くようなことではない。なんのことはない。うちの子も、最初は駄々をこねていたのである。決して最初から切り替えが早かったわけではなかった。駄々をこねている時に徹底的に放置し、笑っているときに徹底的に可愛がっただけである。この基本的なことの繰り返しで、赤ちゃんの切り替えははやくなった。泣き続ければ、いずれ疲れて眠る。その時にミルクを与えて笑顔にして可愛がった。その結果、息子は少しずつ学習していった気がする。
物を奪うときも、代わりのものを与えた。
それを5分おきに繰り返しただけだ。
危険だから奪うのでは無く、
最初から5分ごとに奪っては
別の物をあたえただけである。
そのために大量のオモチャを買い続けたが、嫁さんは、オモチャが増えるのを極端に嫌った。そして私がオモチャを買う行為も嫌った。仕方が無いので、フライ返しやオタマやマグカップや電卓なんかをオモチャとして与え続けた。おかげで好奇心の強い子に育った。
散歩にもつれていった。浅間牧場から、吹雪の小浅間山まで毎日のように連れていった。スーパーやホームセンターや公園・神社仏閣にもつれていった。そして、いろんな人たちとあわせた。それもあって本当に好奇心が強くなった。
何度も犬を飼った人ならわかるかと思いますが、子犬を生後4ヶ月まで室内だけで飼うと、ドックランに行っても走らない犬になる。さらに6ヶ月まで室内で飼うと散歩さえいやがる。6ヶ月までケージから出さないでいると、ケージから出ることも嫌がる。逆に2ヶ月で庭に出して走らせると、よく走る犬になって、非常に好奇心が強くなります。しかし、普通の愛犬家たちは、ワクチン接種前に庭にはださない。4ヶ月まで出し渋る。私は、躊躇無く出した。出したおかげで、活発で健康で好奇心の強い犬になった。しかも、予想どうりに人に優しい犬になったことが確認できた。
人間も一緒だと思う。好奇心は、ある時期でないとなかなか育たないと思う。後からでは遅いのだ。
あと人間の脳は、誕生後に成長することがわかっている。生まれた後に脳が完成するのだ。これは犬も一緒である。つまり人間も犬も、幼児・幼犬の時に頭脳ができるということになる。で、犬の方をみると、幼犬の時は、決して物覚えが優れていたわけではない。むしろ成犬(一歳)になった時の方が、記憶力は高いし訓練の能率も高い。幼犬の時は、そたすら好奇心を磨いていただけである。これは、人間の赤ちゃんにも当てはまるかもしれない。幼児にとっては、ひたすら好奇心を追求する時代なのかもしれない。しかし、この好奇心の追求が、親に大変な負担を強いることも確かなのだ。
子犬時代の愛犬コロは、本当に世話が大変だった。ところが成犬になったら、世話いらずの良い子になった。つねに、こちらの気配りをしてくれる。これは、人間の赤ちゃんも同じようになる可能性がある。息子が立って歩けるようになったら、本棚の本をかたっぱしから取り出したり、ビデオをとりだして放り投げたり、引き出しを開けて中をのぞいたりするだろう。その可能性は大いにある。というのも、息子にオモチャの入った箱をあたえると、箱からオモチャを出すことに熱中するからである。
なんだか長い前置きになった。
ここからが本題。
私は、ある時間になると息子にオモチャの入った箱をあたえている。入っているものは日によって違うが、箱には10個くらいのオモチャが入っている。すると息子は、箱からオモチャを出すことに熱中する。まわりは、オモチャだらけになる。それを私が徹底的に片づけた。
息子が出す。
私がかたづける。
これを1日に何度も繰り返し、
そして1ヶ月くらい続いた。
ある日というか、ここ3日くらいのことである。息子は、箱からオモチャを出すことをやめてしまった。
「変だな?」
と首をかしげていたら、オモチャの入った箱に、電卓とかコンビニ袋とか、あらゆる変なものが入っていた。
「あれ?」
と思って観察していたら、息子は、気に入った物は、何でもかんでも、オモチャの箱に入れるようになっていた。これも親の真似だろうか? 私が徹底的にかたづけていたから、息子は真似をするようになったのだろうか? 今のところは謎であるが、もう少し様子をみて、どうして息子がそういう心境になったのか?分析してみたい。
つづく。
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