何でも無いことに、ぐずるようになってきたのだ。
よーするに自我をもちはじめ、
自己主張するようになったが、
なまじ言葉が通じないので、泣いたり愚図ったりするようになってきたのである。
「やっと来たか」
と内心ほっとしした。
実は、うちの息子には「イヤイヤ期」は来ないのではないかと心配していたのである。根拠もあった。私が息子の欲することを察知する能力が高いために、息子がイヤイヤ言うまでも無かったからである。しかし、イヤイヤ期は、私に対して出なく嫁さんの方にやってきた。
うちの嫁さんは、規則正しい。どんなに寝てようが定時に御飯を食べさそうとするが、イヤイヤと泣き出してとまらない。ちゃぶ台返しのような真似までする。
「だから寝かせておけばいいじゃない」
「一食くらい抜いてもいいんだよ」
「無理に食べさせることはないって!」
と言ってもきかない。マニアル通りキチンと食べさそうとして、イヤイヤ期の息子と格闘している。嫁さんは、昔から育児本のマニアルに忠実である。御飯も栄養素別にグラム単位で計って食べさせている。それを息子が完食しないとキリキリしてしまうタイプなのだ。で、結局、便が出なくなったりして、私がヨーグルトやバナナを食べさせて、大きなウンチを誘ったりする。そういえば嫁さんは、息子の塩分過多にも神経質である。いくら私が
「豆腐やバナナで塩分は排除できる」
と言ってもきかない。とにかく嫁さんは子育てに対して真面目なのだ。マニアル重視なのである。何でも規則正しくやらないと気が済まないらしい。考えてみたら、これでイヤイヤ期が来なかったら逆に変である。息子のイヤイヤ期は、来るべくして来たのであろう。しかし、このイヤイヤ期を密かに私は歓迎している。赤ちゃんが自己主張できるようになったから、また一歩、大人の階段を歩んだのである。こんな喜ばしいことはない。
長い前置きを書いてしまった。
ここからが本題である。
夏休みになると、ファミリーの御客様が毎日のようにやってくる。幼児3人連れの御客様とかやってくると、息子は大はしゃぎで暴れ回る。5歳児から3歳児くらいの子供が遊んでいるのをみているだけで、息子は大はしゃぎである。誕生以来、一番はしゃいだというくらいにはしゃぐ。それが毎日続くものだから、息子は徐々に人見知りしなくなってしまった。いろんな人にだっこしてもらっている。たくさんの子供たちと遊んでもらっている。
で、不思議なことに、その瞬間の息子には、イヤイヤ病が発症しない。
というわけで、昨日は一つ実験をしてみた。
イヤイヤ病で食事をとらない息子を、みんなの前で食べさせてみたのだ。
するとパクリと食べ始めた。
その瞬間8歳の双子の可愛い姉妹がやってきて、
彼女たちが、ままごとのように息子に食べさせはじめた。
息子は、パクパクと食べ始めた。
こうして実物の赤ちゃん(生後15ヶ月)を使ったままごとがはじまった。
嘘のようにイヤイヤはでてこない。
残念なことに、その光景の動画を撮影し忘れてしまっていた。
返す返すも惜しいことをしてしまった。
それにしても、小さな女の子たちの多くは、赤ちゃんに興味津々でよってくる。
持って生まれた母性本能だろうか?
赤ちゃん相手に優しく遊んでくれる。
息子は、そういう優しさにふれて、少しづつ成長しているようでもある。
私にも優しく頭をなでるようになってきた。
逆に息子は、男の子と出会った直後は、少し乱暴というか腕白になっている。
しかし、女の子に出会った後は、優しくなっている。
つまり親以外の人間にも、子供の人格形成に影響していることがわかって面白い。
つづく。
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