北軽井沢ブルーベリーYGHは、ここ5年くらいヘルパーを雇っていない。
理由は、私の体力に限界が来たからである。
私は、ヘルパーには、労働力として期待してない。御客さんへの親切心をお願いしている。だからキュウリを1本切るのに1時間かかっても文句は言ってないし、笑ってみていた。ニンニクの皮むきに3時間かける人が居ても、全く問題ない。その人に人生勉強してもらえればよいと思っているからだ。
なので、北軽井沢ブルーベリーYGHがオープンした頃は、ヘルパーさんが10人くらいいたことがあった。客室が17人なので、ヘルパー10人に御客さんが7人ということもあった。ある時などは、御客さん1人にヘルパー10人と言うときもあり、御客さんが、かなりびっくりしていた。11人で食事しているのに、御客さんは一人しかいなかったからである。
当然のことではあるが、赤字である。
食費は11人分かかるが、売り上げは1人分しか無いからである。
しかし、それで良いと思っていた。
なぜならば、私自身が、ユースホステルでヘルパーをすることによって、いろいろな勉強をさせてもらっていたからである。私は、1993年と1994年に釧路牧場ユースホステル(星野牧場ユースホステル)でヘルパーをした。そこで貴重な人生経験をさせてもらった。
(詳しくは http://kaze3.com/helper/makiba/makiba11.htm )
なのでユースホステルの経営者になってから、ご恩返しのつもりで大勢のヘルパーさんを向かい入れた。
しかし、歳をとり体力の限界を感じたので。2010年を最後にヘルパーさんの採用はやめてしまった。今後もヘルパーさんを採用することは無いと思う。御客さん相手だけで目一杯だからだ。とてもヘルパーさんの相手までできない。
前置きはこのくらいにして、本題に入る。
先日、元ヘルパーさんが訪ねてきた。
結婚していて、美人の奥さんと1歳7ヶ月のお子さんも連れてきてくれた。
うちの息子とは、同級生になるお子さんだった。
さかんに「かわらないなあ」を連発していた。
実際には、施設的に大きな変化があったわけだが、にもかかわらず「かわらないなあ」を連発していたのは、『雰囲気』が変わってなかったからだと思う。そもそも記憶なんてものほどあてにならないものはない。しかし、独特のニオイというか、雰囲気は昔と変わってなかったのだろう。
で、うちの嫁さんが、ちょっといい話を聞かせてもらった。
元ヘルパーさんが、奥さんになる恋人と、お付き合いをはじめた頃に、元ヘルパーさんは、北軽井沢ブルーベリーYGHでヘルパーをしていたことを話したらしい。
その恋人さんは、さっそく北軽井沢ブルーベリーYGHのホームページを読んだらしい。そして『こういう所でヘルパーした人なら』ということで結婚が決まり、お子さんが産まれ、そして北軽井沢ブルーベリーYGHまで訪ねてきてくれたのだ。しかもお子さんは、息子と同級生ときている。なんともいえない感動が、私の心に伝わった。
つづく。
↓ブログ更新を読みたい方は投票を
人気blogランキング