(うちの宿では子供に花火をプレゼントしている)
お子さんたちの嬉しそうな顔に安堵した。
これで星が出ていれば言うこと無しだったが、贅沢はいうまい。
雨が止んだだけでもラッキーというべきだろう。
とにかく子供たちの喜ぶ姿は見ていて楽しい。
お茶会にも子供たちが出てきた。
どの御菓子を食べようか迷っていた。
うちの息子は、まだ子供たちの輪にははいれない。
まだ生後16ヶ月だからだ。
しかし、だいぶ言葉を覚えてきた。
NHKの『おかあさんといっしょ』を見ながら体操もする。『幸せなら手を叩こう』の曲にあわせて、手を叩いたり、足を踏みならしたりもする。もちろん私も家内も『おかあさんといっしょ』を見ながら一緒に手をたたく。
NHKの教育テレビは、本当に便利なツールで、これをみせるだけで息子は大人しくなる。まさにベビーシッターそのものである。
前置きは、このくらいにして、うちの嫁さんが変なことを言い出した。
NHKの『おかあさんといっしょ』には、着ぐるみの人形劇があるのだが、ムテキチ・ミーニャ・メーコブという3匹の動物が主人公である。その動物のことで、嫁さんが変なことを言い出した。

「メーコブっていう牛がいるでしょ?」
「メーコブは羊だよ」
「牛でしょ、どうみても牛だよ」
「はあ? どこを見てるの? ちゃんと角をみた? 羊だよ」
「角は見てないけれど、どうみても牛でしょ」
確かに牛のようにも見える。
しかし、羊の角であって、牛の角では無い。
肝心なところを見落としている。
実は、こういうことは、よくある。
御客様を自然ガイドに連れて行くとき
「ウサギが走っているときは、ウサギの耳はどうなっているでしょうか?」
と御客様に質問する。
もちろん御客様の大半は答えられない。
迷ったあげく「耳が後ろにたれている?」と答える。
もちろん正解では無いが、問題はそこではない。
すぐに答えられないことが問題なのだ。
なぜ、すぐに答えられないか?
ウサギが走っている絵本が日本にないからである。
ようするにウサギが走っている絵を見た記憶が無いことに問題がある。
しかし、英語圏の子供たちはすぐに答えられる。
ウサギが走っている絵をたくさん見ているからだ。
ピーターラビットは、走っているとき、必ず耳をたてている。
英語圏の子供たちは、それを小さいときから見ているのである。
(良くも悪くも狩猟の国・英語圏では、ウサギは走って逃げるイメージがある。つまり走って逃げているウサギを観察する機会があり、リアルに絵本に描けたということであろう)
で、話しが戻るがメーコブを牛と思っていた嫁さんも、メーコブの角を見ていなかった。というか、そこに関心がなかった。パッとみて牛と思ったのは、角に関心が無かったからだろう。つまり、それだけ一般人は、動物に関心が無いと言える。どうしてそうなったのか? やはり子供たちが動物とふれあう機会を失ったためかもしれない。
つづく。
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