今日、テレビで群馬県が紹介されていた。なんでも群馬県の美肌ランキングが全国最下位だったらしい。その理由は、空気が乾燥していて、から風が強く、年間降水量も少なく、紫外線も強いのが原因らしい。おまけに静電気の発生率も全国でトップクラスだったとのこと。うちの嫁さんはテレビを見ながら、そうだよその通りだよ。と、うなずいていた。
確かにその通りなのである。群馬県は年間を通して雨が少ない。つまり乾燥しているのだ。そのせいか麦の産地となっている。いつだったか、嫁さんの実家にお邪魔した時に、田んぼがなんだか変だなぁと思っていたら、田んぼではなく麦畑だった。雨が少ないために、米ではなく麦を作っているのである。だから群馬県は、小麦の産地であり、うどんの名所でもある。
似たような県に香川県がある。あそこも年間降水量が少なくて、小麦の産地であり、うどんの名所でもある。だから香川県といえば讃岐うどんである。ただし、群馬県と香川県ではちょっと違うところがあるのだ。香川県民は、うどんを外で食べる。外食でうどんを食べるのだ。それに対して群馬県には、そういう文化はなくて、うどんは家の中で食べるのだ。うどんを自宅で作り、自宅で食べるらしい。だからうどんの産地の割にはうどん屋は少ない。
そこが不思議だった。
しかし、今日テレビを見てなんとなく分かってしまった。から風がすごくて、土煙が舞い飛ぶ群馬県では、たかがうどんを食べるために外食に行く文化は育たなかったのかもしれない。風と闘いながら、砂埃と闘いながら、外食に行くぐらいだったら、自宅でうどんを打った方が良かったのかもしれない。
ただし、群馬県にはうどん屋は少ないのだが、ラーメン屋は多い。群馬県はラーメン王国なのだ。うどんは自宅で打てるが、ラーメンの麺は自宅では打てない。だから、外食にラーメン屋に行く文化が育ったのかもしれない。からっ風で冷えた体をラーメンは温めてくれるから、ラーメン屋が多くなったのかもしれない。
ただし、群馬のラーメンは、ちょっと要注意である。地域によっては、麺が柔らかいからだ。特に佐野ラーメン系統は要注意である。固い麺を飲む私としては、それがちょっと残念である。あと、変わったラーメンを出すところが多いのにも気をつけた方が良い。オンリーワンにこだわるあまり、王道から外れてしまったようなラーメンも多いからである。
ただし、話の種には、そういうラーメンも面白いかもしれない。長野原草津口駅の近くに溶岩ラーメンというラーメンを食べさせる店がある。味はまぁ普通なのだが、ちょっと変わったラーメンだ。真っ赤に焼いた石を、ラーメンの丼の中に入れて出して来るのだ。焼けた石がラーメンどんぶりに入っているわけだから、真っ赤なスープの中から、溶岩がブクブクと泡立つように気泡が出てくる。まさに浅間山の火口のような姿をしたラーメンであった。
あと北軽ラーメンミルク味という不思議なラーメンもある。これが意外にまずくない。かなり不思議な事だが、悪くは無いのだ。むしろ美味しい。ただし、私はオーソドックスな味を好む人間なので、私の好みからは外れてしまう。やはり私は、鹿沢のけんちゃんラーメンの塩ラーメン大盛り500円が好きだ。
ただし、旅先で珍しい物を味わう気分ならば、これはこれでアリだと思う。
ミルク味のラーメンなんて、北軽井沢か札幌時計台前ぐらいにしかないだろうから。
つづく。
↓ブログ更新を読みたい方は投票を
人気blogランキング
2015年03月12日
日本YH史外伝 5 マイフェアレディ+ α
日本YH史外伝 5 マイフェアレディ+ α
みわぼーさん、レスを書こうと思ったら長くて書ききれなかったので本文に書きました。
>お陰様で、昨夏、岸田家の別荘、拝見できました!
そういえばそうでしたね。去年家に泊まりに来た時に、ゼンリンの地図を渡して解説していましたっけ。すっかり忘れていました。北軽井沢の大学村は、解説がなければ何の変哲もない別荘地なのですが、解説さえあれば、ものすごく興味深いところなんですよね。あそこから幾人もの人材が生まれた理由がわかるような気がします。
>いやはや、めぐり合わせとは不思議なものです。
本当にそうですね。私も新劇を研究するとは思っても見なかったです。実は私の友人には劇団関係者がたくさんいて、ギリでチケットを買う羽目が多く、年間に何十回も変な劇を見させられることが多かったものですから、一時期うんざりしていたことも多かったです。だからチケットだけ買って見に行かないことも多かったんですが、そうすると相手が怒ってしまうので、めんどくさいなぁと思いつつも花束を持って出かけたものです。今から思えば芝居が終わった後に、何人も知り合いが花束を持って見に来ているのが、ステータスだったんでしょうね。そんな自分が、ユースホステルの歴史を勉強するために、今では新劇の勉強してるわけですから世の中というのは不思議なものです。
実は、最近歌舞伎とか浄瑠璃とかに非常に興味がありまして、これが見たくて見たくてたまりません。というのも新劇を研究する上で、歌舞伎と浄瑠璃は絶対に欠かせないものなのですね。もちろん謡いや三味線なんかも避けて通れません。これを無視すると新劇の研究は全く分からなくなり不毛なものになりますね。幸い最近は、 YouTubeと言う非常に便利なものもありますので、おおよそどんなものかがわかるのがありがたいです。しかし、実物が見たい。いちどでいいから歌舞伎座に行ってみたい。
考えてみたら、私が贔屓にしていた俳優というのは、もともと歌舞伎役者だった人間が多かったです。遠山の金さんで有名な中村梅之助とか、その息子さんは歌舞伎役者でした。中村系統の役者で言えば、中村玉緒とか万屋錦之介なんてのもいますね。
市川海老蔵といえば、今の人にとっては、あの暴力事件の市川海老蔵なんでしょうが、私にとっての市川海老蔵は、そのお父さんです。そのお父さんが、昔、市川海老蔵と言う名前で宮本武蔵の主役をやっていました。私はそのドラマに感動して、佐渡島の山で山籠もりをして木刀を作ったり、剣道部を作ったりしたものです。
それはともかくとして、歌舞伎役者として超有名人の中に、新劇関係とユースホステル関係に深く関わった人がいます。 2代目市川猿之助です。この人は、日本の新劇に多大なる貢献をした人でもありますが、映画俳優としても有名で、のちに日本ユースホステル協会を設立する中山正男の映画『続馬喰一代』の主役を演じているからです。
ちなみに彼は、明治42年に二代目市川左團次の主宰する自由劇場に参加。その後欧米に留学して最新の舞台芸術を学び大正九年には春秋座を主宰。その後は二代目左團次一座に入り、大活躍します。水谷八重子などとも共演しています。
その孫がスーパー歌舞伎で有名な3代目猿之助ですが、元宝塚歌劇団で女優の浜木綿子と結婚してすぐに離婚しています。その時に生まれたのが『半沢直樹』や『ルーズベルトゲーム』や『流星ワゴン』で素晴らしい演技をしている香川照之です。実は日曜劇場『流星ワゴン』の香川照之は大好きでして、嫁さんと息子と一緒に見ています。香川照之は、ものすごいいい演技をしていますよ。香川照之は、いい役者ですね。
>それから、戸板女子! そうですよね。
>戸板先生の一族の方が運営されていたんですね!
本来は山口という名前だったのですが、母方の祖母で戸板裁縫女学校の創立者である戸板関子の養子となっています。その戸板裁縫女学校に松井須磨子が、入学していました。
>坪内逍遥の文芸協会から派生した芸術座の島村抱月・松井須磨子があり、
>ドイツ表現主義の演劇を上演した築地小劇場の小山内薫、土方与志、それから、
私は劇芸術を本格的に勉強しないのでドイツとかロシアとかイギリスとかの影響については、よくわからないのですが、文芸協会は素人を役者にすることに心血を注いでいます。したがって演技の勉強だけではなくて、一般教養とか英語を非常によく勉強してるわけです。小山内薫は、その逆なんですね。歌舞伎役者を素人にしようとした。歌舞伎役者はご存知の通り一般教養なんてものがないわけです。伝統的な修行の積み重ねの上に成り立っているわけです。これを壊そうとした。この辺が面白いのですが、話が長くなるので今日はここまでということでご勘弁を。
つづく。
↓ブログ更新を読みたい方は投票を
人気blogランキング
みわぼーさん、レスを書こうと思ったら長くて書ききれなかったので本文に書きました。
>お陰様で、昨夏、岸田家の別荘、拝見できました!
そういえばそうでしたね。去年家に泊まりに来た時に、ゼンリンの地図を渡して解説していましたっけ。すっかり忘れていました。北軽井沢の大学村は、解説がなければ何の変哲もない別荘地なのですが、解説さえあれば、ものすごく興味深いところなんですよね。あそこから幾人もの人材が生まれた理由がわかるような気がします。
>いやはや、めぐり合わせとは不思議なものです。
本当にそうですね。私も新劇を研究するとは思っても見なかったです。実は私の友人には劇団関係者がたくさんいて、ギリでチケットを買う羽目が多く、年間に何十回も変な劇を見させられることが多かったものですから、一時期うんざりしていたことも多かったです。だからチケットだけ買って見に行かないことも多かったんですが、そうすると相手が怒ってしまうので、めんどくさいなぁと思いつつも花束を持って出かけたものです。今から思えば芝居が終わった後に、何人も知り合いが花束を持って見に来ているのが、ステータスだったんでしょうね。そんな自分が、ユースホステルの歴史を勉強するために、今では新劇の勉強してるわけですから世の中というのは不思議なものです。
実は、最近歌舞伎とか浄瑠璃とかに非常に興味がありまして、これが見たくて見たくてたまりません。というのも新劇を研究する上で、歌舞伎と浄瑠璃は絶対に欠かせないものなのですね。もちろん謡いや三味線なんかも避けて通れません。これを無視すると新劇の研究は全く分からなくなり不毛なものになりますね。幸い最近は、 YouTubeと言う非常に便利なものもありますので、おおよそどんなものかがわかるのがありがたいです。しかし、実物が見たい。いちどでいいから歌舞伎座に行ってみたい。
考えてみたら、私が贔屓にしていた俳優というのは、もともと歌舞伎役者だった人間が多かったです。遠山の金さんで有名な中村梅之助とか、その息子さんは歌舞伎役者でした。中村系統の役者で言えば、中村玉緒とか万屋錦之介なんてのもいますね。
市川海老蔵といえば、今の人にとっては、あの暴力事件の市川海老蔵なんでしょうが、私にとっての市川海老蔵は、そのお父さんです。そのお父さんが、昔、市川海老蔵と言う名前で宮本武蔵の主役をやっていました。私はそのドラマに感動して、佐渡島の山で山籠もりをして木刀を作ったり、剣道部を作ったりしたものです。
それはともかくとして、歌舞伎役者として超有名人の中に、新劇関係とユースホステル関係に深く関わった人がいます。 2代目市川猿之助です。この人は、日本の新劇に多大なる貢献をした人でもありますが、映画俳優としても有名で、のちに日本ユースホステル協会を設立する中山正男の映画『続馬喰一代』の主役を演じているからです。
ちなみに彼は、明治42年に二代目市川左團次の主宰する自由劇場に参加。その後欧米に留学して最新の舞台芸術を学び大正九年には春秋座を主宰。その後は二代目左團次一座に入り、大活躍します。水谷八重子などとも共演しています。
その孫がスーパー歌舞伎で有名な3代目猿之助ですが、元宝塚歌劇団で女優の浜木綿子と結婚してすぐに離婚しています。その時に生まれたのが『半沢直樹』や『ルーズベルトゲーム』や『流星ワゴン』で素晴らしい演技をしている香川照之です。実は日曜劇場『流星ワゴン』の香川照之は大好きでして、嫁さんと息子と一緒に見ています。香川照之は、ものすごいいい演技をしていますよ。香川照之は、いい役者ですね。
>それから、戸板女子! そうですよね。
>戸板先生の一族の方が運営されていたんですね!
本来は山口という名前だったのですが、母方の祖母で戸板裁縫女学校の創立者である戸板関子の養子となっています。その戸板裁縫女学校に松井須磨子が、入学していました。
>坪内逍遥の文芸協会から派生した芸術座の島村抱月・松井須磨子があり、
>ドイツ表現主義の演劇を上演した築地小劇場の小山内薫、土方与志、それから、
私は劇芸術を本格的に勉強しないのでドイツとかロシアとかイギリスとかの影響については、よくわからないのですが、文芸協会は素人を役者にすることに心血を注いでいます。したがって演技の勉強だけではなくて、一般教養とか英語を非常によく勉強してるわけです。小山内薫は、その逆なんですね。歌舞伎役者を素人にしようとした。歌舞伎役者はご存知の通り一般教養なんてものがないわけです。伝統的な修行の積み重ねの上に成り立っているわけです。これを壊そうとした。この辺が面白いのですが、話が長くなるので今日はここまでということでご勘弁を。
つづく。
↓ブログ更新を読みたい方は投票を
人気blogランキング