2015年04月07日

公園に社会の縮図を見た

 息子も2歳になって、少しずつイヤイヤ期が訪れている。今まで、素直に「いただきます」をしていたのに、最近はヘソを曲げてなかなかしてくれない。人に強制されるのが、嫌になっているのである。それだけ大人になったという証拠でもある。まぁこれは、いろんなお母さんたちから脅されていた事なのであるが、どういうわけか「自分の息子には当てはまらない」と言う変な自信があった。しかし、やはり自分の息子にもイヤイヤ期は、やってきたのだった。

 もちろん「いただきます」をするまでは食事を食べさせてない。私だけが、うまそうに食事を食べて見せびらかしている。息子の大好物のイチゴがどんどんなくなっていく。でも息子はなかなか「いただきます」をしない。かなり頑固である。私が食事が終わったとは、嫁さんがおいしそうに食事を食べる。私は息子の隣に座って、一緒に「いただきます」をしようねと言うのだが、やはり息子は頑固に「いただきます」をしない。嫁さんが、息子の大好物であるイチゴをどんどん食べても頑固にはねのけている。

 仕方がないので、息子の大好物である納豆を開けてみた。息子の目の色が変わった。すごく納豆が食べたそうなのだが、やはり「いただきます」をしてくれない。何度も私が「いただきます」をして一緒にご飯を食べよう。おいしいよ。といっても、頑固に拒んでしまう。相当な頑固者である。しかし、こちらとしても負けるわけにはいかない。

 ここで怒鳴ったり暴力を使えば、簡単なのだろうが、それが良い解決方法では無い事は、自分の体験で分かっているのでやらない。あくまでも根気よく対応し、場合によっては食事を抜いても良いと思っている。なにしろうちの息子は、やや太り気味なのだ。食事を1回ぐらい抜いても全く問題ないように思える。しかし、今まで食事を抜くような事態は起こってない。必ず最後に息子が降伏するからだ。要するに食いしん坊なのである。

 話は変わるが、公園で息子と遊んでいると、孫を連れた子供さんのおばあちゃんと仲良くなることがある。孫を連れたおばあちゃんといっても、私と年齢が近い。子供のお母さんたちも、おばあちゃんたちの方が、私の年齢に近いので、仲良くなりやすいのだ。だから私には、ママ友よりも婆友の方が話題が合う。というか、いろいろ教わることが多くて助かるのだ。先日も10人くらいの孫がいるばあちゃんから、目から鱗が落ちるような話を聞かせてもらった。

 うちの息子が、すごい照れ屋さんであることをその方に話したら、そうでしょうね、たくさん褒めて育てていいますからね、そういう子育てをすると、自然と照れ屋さんになるんですよね。と、親切に教えてくれた。確かにそうなのだ、うちの息子は、基本的に褒めるようにして育てている。もちろん叱ったりもするけれど、それは効率良く褒めるための方便なのである。この方法はすごく子育てが楽になる事は体験的に知っている。しかし親としては楽と言えば楽なのであるが、どうやらマイナス面もあるみたいなのだ。そのマイナス面を色々伺えて非常に参考になった。

 まぁそんな事はどうでもいいとして、お孫さんが10人ぐらいいるおばあちゃんともなると、今までの体験から、客観的でユニークな視点を持って観察しているようだ。その観察眼に感心してしまった。ある意味で冷めた目を持っているわけだが、その冷めた視点というのは、10人のお孫さんを比較することが可能な環境になったからなのだろう。そこで、そのおばあちゃんが、お孫さんとどのように接しているか、少しばかり観察させてもらったのだが、そのおばあちゃんは、自分の孫だけを見てないことに気がついた。公園にいる子供たちのほとんどに視線を向けていた。そして、孫をうまくコントロールして、状況によっては自分のお孫さんを悠々と連れ帰っていったので感心した。

 その後、今度は孫を連れたおじいちゃんがやってきた。そして私と仲良くなった。おじいちゃんは、 5分ぐらい公園でお孫さんと遊んでいたが、へとへとになって倒れてしまった。おじいちゃんは、おばあちゃんに先立たれて1人ものだった。定年後、本当は自由気ままに暮らしたかったらしいのだが、息子夫婦に説得されて同居したらしい。同居したはいいが、毎日孫の面倒を見させられてへとへとなのだそうだ。 1人気ままだった生活が懐かしいらしい。どうやらさっきのおばあちゃんとは、だいぶ様子が違っている。おじいちゃんは、孫に振り回されている感じである。でもこれは無理もないことかもしれない。それまで仕事一筋で、子育てをしなかった昭和世代のおじいちゃんにイヤイヤ期の2歳の孫の相手は、かなり難易度が高いと思う。だからかなり苦戦していて、へとへとになって芝生に倒れ込んでいる。 10人の孫を見てきたばあちゃんとは、まるで違っているのが印象的だった。

とにかく子どもたちが遊ぶ公園には、いろいろな社会の縮図が存在している。
なかなか面白いところだ。

つづく。

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posted by マネージャー at 23:26| Comment(0) | TrackBack(0) | グンマーで嫁が出産と育児 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする