前にも書いたが自転車で渋峠に行きパノラマライン全ルートを走った自転車サムライをはじめとして、高齢にもかかわらず8時間かけて夫婦で軽井沢駅から歩いてきた人もいた。あの御夫婦は、その後、うちの宿の自転車で北軽井沢を走った後に草津温泉に向かったが、もし、草津温泉に歩いて行かれたのだろうか? 逆に草津温泉から歩いてきた人もいた。7時間かかったそうである。
かと思うと、登山三昧の御客様もいた。中には、300名山を制覇した強者もいたが、まだ雪の積もっている浅間山に登ったサムライも何人かいたようである。皆さんカモシカに出会ったようだ。残雪残る四阿山に登った人もいたようだ。
それから、うちの息子と遊んでくれたお子さんもたくさんいた。御両親は、最初はユースホステルのスタイルに戸惑っておられたかもしれないが、お子さん達は、すぐに順応し、御家族の壁を積極的にとりのぞいいていった。そして沢山の親友を作っていた。
凄いなと思ったのは、10歳のスーパー歴女の女の子である。マイナーな武将の名前を知っているのは当たり前として、その幼名までマスターしているのには舌をまいた。お父さんも博識なのだが、娘さんの歴女知識にはかなわないらしい。これから、どんな大人になるのか?ちょっと興味がある。
1歳にして言葉を話す女の子もいた。やはり女の子は成長が早いようだ。そういえば、ニュージーランドから来た女性の方がいたが、双子の兄がいたけれど、双子にもかかわらず兄が言葉を話すのは、妹より6ヶ月遅かったと言っていた。彼女は幼稚園で英語を教えているのだが、英語の理解も女の子の方が早いとのこと。
あと面白かったことは、ゴールデンウィーク中に、うちの息子が大きく成長したことである。御客様のお子さんと遊んでもらうことにより、大人に近づいていった。例えば、自分のオモチャを、同じ年齢の女の子に譲ったり、泣いている子の頭をナデナデしてあげたりした。息子なりに、小さなお子さんに気遣うようになっていた。こう言うことは、親が教える事はできない。きっと御客様のお子さん達の善行を目撃し、自分なりに真似てみたのかもしれない。というのもゴールデンウィーク前と、ゴールデンウィーク後では、別人のようになったからである。
やはり、子供には、よき友達が必要だ。
そのためには、一期一会の出会いが良い。
一瞬の出会いなら、お互いに良い人でいられる。長期に一緒なら我が儘もでようが、一期一会なら、その人の善だけを見れる。つまり人の良いところだけを吸収できる可能性が高いのだ。人は、良い思い出の数が多いほど、善人になれるものである。だから旅する事で、人の人格は磨かれるのだ。
つづく。
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