ただ、お父さんがシーフードアレルギーだった。鰹だし、昆布だしでもダメだという。まあ、なんとかなるだろうと思ったら、これが以外に難しかった。まず、ほとんどのドレッシングに魚のエキスが入っていた。各種ソースにも魚介のエキスが入っている。炊き込み御飯などの得意のレシピも封印された。しかし、子供たちの大好きな卵料理は作りたいので、出汁巻きの代わりに、スペイン風オムレツに挑戦したのだが、ふだん使ってないオリーブオイルを使ったり、出汁の代わりにコンソメを使うと、いつもと卵の焼き具合が変わってくるので面食らった。
それにしても、日常使う食材に、これほどシーフードエキスが入っているとは思わなかった。うちは洋食を作っているようで、基本的な味のベースが和食だったことに気がついた。というか、御客さんの好みを研究しているうちに、そうなってしまった。コンソメースープにしても、醤油を1滴たらすだけで、日本人好みの味に変わる。しかしこれは正統派なものではない。
まあ、そんなことはどうでもいい。料理から出汁を含むシーフードをのぞくことが、いかに難しいか?ということである。逆に言うと、のぞいたものが洋食になるのだ。ドイツやフランスで大衆的な料理を食べると、なにか物足りなかったのは、そこだったのだ。彼らの料理には出汁が入って無く、塩が味付けのメインなのである。だから、うまみの少ない洋食に日本人は違和感を感じるのだろう。逆に言うと、うまみにアレルギーをおこす西欧人も多いのかもしれない。いずれにしても今回は勉強になった。アレルギー除去食を作るのは、本当に難しいものである。
つづく。
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