2016年05月05日

3歳1ヶ月の幼児が、空気を読むことの功罪

 今日は、5月5日の子供の日です。

 例年ならゴールデンウィークも終了というところなんですが、今年はカレンダーが良いためか、5月8日まで御客さんが続いています。本当なら息子のために、ささやかながら祝って上げたいのですが、忙しすぎて今日もかまってやれませんでした。つまり息子は、4月28日から5月8日までの10日間、ずっと引きこもりのままなんです。

 ちょっと可哀想ですが、仕方が無い。
 こども園も休みなので、
 24時間引きこもり生活です。

 息子の唯一の楽しみは、親子で行う客室清掃とベットメイクですが、これだって本当に忙しい時は、息子をベビーサークルという監獄みたいなものに隔離します。もちろん息子は、1歳半の頃からベビーサークルをよじ登って脱出していましたが、2歳半の頃から、トイレのために脱出しても、自分の意思で檻の中に戻ってきます。つまり親が、そこに入れると、そこに居なければならないと自覚して、自らにそのルールを当てはめて律しているわけです。

 3歳になったばかりなのに、忙しそうに働いている親たちの空気を読んで、けなげなまでに自分を律してしまう息子の姿に、親の心中は焼けるような思いです。私は「ゴールデンウィークが終わったら、おもちゃ王国に連れて行ってあげるからな」と切ないおもいで仕事をしていました。

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 それはともかく、息子がゴールデンウィーク中に、やけに静かにしているなあと思ったら、ジクゾーパズルに熱中していたんですね。これには驚きました。3歳児は、私が考えていたよりも知的レベルが高いんですね。ジクゾーパズルに熱中できるんですからね。しかも、一日に何回も、壊しては組み立てている。3歳1ヶ月ともなると凄いもんです。脳の発達が著しいです。

 しかし会話はできない。
 このあたりが遅れている。
 空気は読むけど、会話はできない。

 そこで100円ショップで買ってきた、いろんなジクゾーパズルを与えてみたんですが、好きなジクゾーパズルと嫌いなジクゾーパズルがあることに気が付きました。好きなジクゾーパズルというのは、食べ物のジクゾーパズルです。乗り物も嫌いではありませんが、やはり食べ物がいいらしい。逆に建物のジクゾーパズルは嫌いで見向きもしません。食べ物。それも果物やケーキのジクゾーパズルが好きなんです。

 そういえば、息子は、おもちゃ王国のパンフレットを親の前で、よく眺めています。会話がうまくいかないので、こうやって親に空気を読ませているのです。

 目の前にお菓子があっても「くれ」とは言いません。ただ、ひたすら、物欲しげにジーッと見ている。しかも見ていると、御客さんがくれたりする。勝手にとったりしないし、欲しいとも言わない。ただ、ジーッと見ていて欲しいそうな空気を伝えるだけ。もし伝わらなくても、じっと我慢している。

 逆に言うとゴールデンウィークのジクゾーパズルも、親の忙しい姿をみて空気を読んで、一人でジクゾーパズルで遊んでいるのかもしれません。また、好んでフルーツのジクゾーパズルばかりやるのも、ひよっとして、果物を食べたいという意思を示して、親に空気を読ませているのかな? という思いが頭をよぎりました。

 そう思うと切なくなって、フルーツをどっさり買ってきて、食事の時に与えるんですが、嬉しそうに食べている。ああ、よかったなあ・・・・と思っていたんですが、良くないんですよね。本当に良くない。それに気が付いたんですよ。

 親も息子も、お互いに空気を読み合っていたら、
 ますます息子の会話能力が身につかないからです。

 息子は、2歳0ヶ月の頃から、ひらがな・カタカナ・数字・アルファベットも読めるのに、会話が今ひとつできないのは、そういう事が原因かも知れないんですよ。これは逆説的になりますが、子供には、我が儘である時期が必要なのかもしれません。でないと会話力が身につかないかもしれない。

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 逆に言うと、自己主張する強い意志が、会話力を高めるのかもしれない。幼児に必要なことは、空気を読むことでは無く、自己主張することなのかもしれない・・・と思う、今日この頃ですが、宿屋をやっているかぎり、これは、どうしようもないですね。そういう環境下に私も息子もいるわけですから。


つづく。

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posted by マネージャー at 20:53| Comment(5) | TrackBack(0) | グンマーで嫁が出産と育児 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする