障害者・上原一浩氏が、10月16日の日曜日に三百名山を無事、登り切りました。前日は、北軽井沢ブルーベリーYGHで前夜祭を行いました。上原一浩の病気は腎不全。二日に一回は、透析をうけなければ死んでしまいます。現に彼のお兄さんは幼くして死んでいます。
その彼が、三百名山の全山登山を完了しました。これは凄いことです。三百名山の中には、ふつうなら一週間かけないと登れない山があるんです。けれど彼は二日に一回は、透析をうけなければならない。ちなみに透析を受けられる病院は、都市部にしかありません。
例えば、日高のカムイエクウチカウシ山になると、途中、長い沢を渡渉しなければなりません。しかも、その沢は、すぐに増水するんです。もし帰りに増水したら上原一浩は透析を受けられない。死ぬしかないんです。しかもアプローチが半端なく長い。ふつうなら山中二泊の三日間の行程の山なんです。よく登ったと思いますよ。
そして三百名山の最後に残った浅間隠山。
参加者は、大人9名・子供6名。
最年少は、生後8ヶ月。
四歳・三歳・二歳が一人づつです。
この時の様子をマスコミに私がプレスリリースしたわけですが、これが10月26日の上毛新聞に載りました。


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新聞掲載記事全文「透析治療受ける安中・上原さん三百名山を制覇」
病気のため19歳の時から透析治療を続けている、鍼灸師の上原一浩さん(52)=安中市磯部=が今月、浅間隠山に登頂し、日本三百名山を制覇した。週末に治療の合間を縫って登山を続け、25年かけて達成した。「仲間がいたからできたこと。各地の病院の協力にも感謝したい。病気があっても、行けないところはなかった」と話している。
透析治療の間隔を55時間以上空けることができないため、登山の前後に最寄りの病院で透析を受けるようにしても丸2日しか時間を取れない。20時間以上休まずに歩き続け、通常なら4泊5日の旅程を2日で踏破したこともある。登山道へのルートが未整備だったり、交通手段が船便頼みの離島など、時間や天候に気をもむ旅が少なくなかったという。
上原さんは農大二高時代に全国高校駅伝に出場するなど陸上選手として活躍。大学1年の時の箱根駅伝の予選前日に、ネフローゼ症候群による腎臓機能の低下が深刻化したため医師に出場を止められた。翌年には透析が必要な状況になった。
教員として働きながら山登りを始め、1997年に日本百名山をすべて登頂した。しばらく山から遠ざかっていたが、2005年ごろに本格的に再開。サークル仲間に協力してもらい、今月16日に三百名山で唯一登っていなかった浅間隠山の頂上で横断幕を掲げた。
次の目標はぐんまマラソンのフルマラソンで3時間40分を切ること。「地元妙義山の鎖場で鍛えられたから、どんなことも苦しく感じない」と新たな挑戦にも前向きだ。
(以上、上毛新聞の掲載記事)
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これを見た群馬テレビより、当宿に連絡が入り、群馬テレビが上原一浩氏を取り上げることになりました。
放送は、12月2日金曜日の夜8時からです。群馬テレビを見られる方は、ぜひ御視聴ください。
つづく。
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