2017年08月05日

水害に強い宿を作ってみた

 ひさしぶりにブログを更新します。

 今日辺りから8月20日頃までは、軽井沢は檄混みです。
 軽井沢経由でこられる御客様は、はやめの移動を心がけた方が無難だと思います。

 あと、なかなかブログに書き込めなくて申し訳ありませんでした。実は、3ヶ月前くらいから体調を崩して、ブログどころではなくなっていました。体調を崩した原因は、一人で建物の南面400坪にわたる土壌改良を行ったためです。

 実は、1年前の今頃、北軽井沢は何週間も豪雨にやられ、玄関前に池のような水たまりができるほどでした。

 私は、送迎の御客様がぬれないように、なるべく玄関前に車をつけて御客様を降ろしていたんですが、御客様の中に、過去に交通事故にあわれて、平衡感覚をつかみにくい方がおりまして、車から降りる時に、池になってしまっている水たまりを飛び越えようとして着地に失敗し、靱帯を損傷する事件がおきたのです。もちろん病院に搬送し、いろいろ手を尽くしましたが、お盆時期であったこともあって、できることも少ないのですね。

 あと、こういう時のためにかけておいた保険も役に立たないんですよ。宿側に責任がないかぎり保険はおりない。車から降りるという行動で倒れた怪我は施設賠償保険の範囲外なんです。

 しかし、かといって同じような事件は二度と起こしたくない。となれば、土壌を改良して、どんな豪雨でも玄関前の庭が水没しないようにするしかない。というわけで、玄関前を掘ってみたら50センチくらいは、泥濘で水はけが悪いのですが、それより下は、軽石と砂で水はけが良い。つまり浅間山側の庭400坪の庭全てを50センチほど掘って、その土を捨てて、そこに砂利を埋めれば水はけが改善することがわかりました。

 といっても砂利は高いので、40センチまでは、火山弾・火砕流の岩でうめるべく、あちこちからかき集めました。火山弾・火砕流は、気泡があるので軽くて運びやすい上に水をすいます。これを車にのせて、毎日のように石材を集めました。そして土を掘っては、それらを埋め、仕上げに10トントラック10台分の石材を買ってきて、そのうえに敷き詰めました。それを平らにならすのに一苦労。ひたすら人力で行った結果、56歳にして筋肉がもりもりになりました。

 5月から作業をはじめて、終わったのが7月末。その間、何度か集中豪雨がやってきましたが、全く水たまりができません。私が身体を壊したのは、この作業のせいです。5杯飯をくらい、アイスを1日に5個ほどたべても、夕方になると、身体の震えが止まらなくなる。カロリー不足で熱が出る。登山の時の症状が出る。体重も88キロから80キロまで減ってしまいました。食べまくっているのに8キロ減。

 作業は、朝4時から10時まで。10時から16時までは暑くてやってられないので、ひたすら車で石材集め。そして16時から19時に蚊取り線香をたいて、また作業再開。業者を使うと300万かかるといわれたので、ひたすら私の人力での作業を行いました。なので7月中頃まで御客様を減らして、ブログもフェイスブックも一才書き込みをやめ、宣伝になる行為は極力控えていました。

 それやこれやで7月末になって作業が完了。
 3ヶ月の土方作業が終わりました。
 庭の花壇も大半を潰して、木も伐採。
 代わりに水害に負けない庭となりました。
 もう、どんな洪水にも負けません。

IMpppG_013.JPG

 今は体調がもどり、体重も82キロにもどりました。

 ちなみにネット環境も改善。
 他にも、いろいろ改善してあります。
 それについては、また後日。


つづく。

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posted by マネージャー at 16:10| Comment(2) | 雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする