関係のない方は、ごめんなさい。私用に、このブログを使います。
うちの宿でボランティアをしていた元女性ヘルパーさんが、
病(白血病)にかかってヤバい状態です。
御主人から御連絡がありました。
まだ余力があるなら、沖縄にとんで行こうかと思いましたが、もう意識もないらしく・・・・・沖縄行きは断念です。
御主人曰く、元気だった頃は、
北軽井沢ブルーベリーYGHでヘルパーしていたのを楽しそうに語っていたらしく、
多くの友人の話を御主人にしていたらしい。
しかし、御主人には、その関係者というか、
奥さんの人脈を知らないために、
容体が急変したために私に電話連絡をしてきました。
で、私から、現状を、このブログを使って知らせることにしました。
つまり、そういうことです。
しかし電話は、御迷惑がかかるから控えた方が良いと思います。
彼女を知っている方は、メールも知っているかと思います。
何か伝えたいことがありましたらメールでお伝えしてください。
現在、沖縄におられる方、これから沖縄に行く予定のある方は、
御迷惑にならないように細心の注意を払いながら御連絡をとってください。
年賀状では元気そうだったのに残念です。
4歳の娘さんと、2歳の息子さんがいます。
去年は、元シアトル領事の外交官が、12歳の子供を残して胃癌で亡くなっていますが、その時に幼い子供を置いて先立つ悔しさを、無念さをさんざん見てきたので、4歳の娘さんと、2歳の息子さんを残しての闘病生活は、本当にやりきれなかったと思います。また、将来、4歳の娘さんと、2歳の息子さんが大きくなったら、北軽井沢での、お母さんの事をたくさん語ってあげたいと思っています。なので、いつか沖縄に訪れたいと思っています。
せめて、北軽井沢ブルーベリーYGHで
楽しそうにしている写真を送ってあげようかと思います。
こんなことなら、春休みに沖縄旅行に行ってくるんだったなあ。それにしても子育てで、何かバックアップできることはないだろうか? 息子のお古なんかあげたってしょうがないだろうし。
つづく。
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2018年05月29日
2018年05月25日
幼児に対する道徳教育について その2『ミラーニューロン』
子供が親の真似することは、息子が生まれる前から理屈としては知っていました。そして、脳内にある神経細胞・ミラーニューロンというものの存在も知っていました。
ミラーニューロンとは、親の真似をすることによって、相手に対して感情移入できるようになる神経細胞のことです。これが、うまく発達してないと、相手に対して思いやりが持てなくなります。感情移入は、相手を真似することによって得られるんです。この真似ができないと、感情移入できなくて、思いやりがもてない人間になるというわけです。
つまり、子供が親の真似をするのは、あたりまえのことであり、もし、真似を許さなかったらミラーニューロンの発達がすすまず、悲しい映画をみて涙が出たりしなくなる。スポーツでも、上手な人のお手本を参考にして練習して効果が出なくなってしまう。イメージトレーニングの効果を期待できなくなる。
それほど重要な脳神経がある。
それは理屈として知っていました。
なので、たとえ悪いことでも親の真似をしたら褒めていたので、息子は何でも親の真似をするようになったのですが、その真似の仕方は、想像以上に完璧で、こちらが悲鳴をあげてしまったくらいでした。理屈として知っていることと、自分で体験することは、まるで違うんですよね。
例えば、キャッチボールするときに、私の息子では身長が違います。なので、お互いが、立ったままキャッチボールとしては身長が違いすぎるので、どうも具合が悪い。それで私がしゃがんでみたり椅子に座って身長を調整しようとするんですが、それをやると息子も真似をするんです。私だけが椅子に座って息子だけを立たせてキャッチボールをするということができないんです。私が椅子に座ったりしゃがんだにすると、息子も真似をして椅子に座ったりしゃがんだにしてしまうので、身長の調整ができない。
仕方がないので、お互いが立ってキャッチボールするのですが、私は息子の身長に合わせてアンダースロー(つまり下手投げ)で投げるわけですが、息子のやつはそれさえも真似をしてしまいます。オーバースロー(上手投げ)では絶対投げてくれません。いくら教えても親と同じ投げ方をします。
なので、仕方なく私もオーバースローで投げるんですが、それだとお互いの身長が違いすぎるので、うまくキャッチボールができません。私だけがキャッチャーのようにしゃがめればいいんですが、私がしゃがむと息子もしゃがんでしまいます。本当にめんどくさい。
一事が万事こんな具合なので非常にやりにくい。夫婦喧嘩で嫁さんを怒鳴ると息子も嫁さんのいうこと聞かなくなる。なので夫婦喧嘩はもちろん、嫁さんに
「おい、○○持ってきて!」
とも言えなくなってきたんです。
「お母さん、○○を持ってきてください」
と言わないと、息子が真似をしてしまう。なので
「お母さん、○○をお願いします」
そして
「ありがとうございます」
と言わないと、息子も、同じように応対しない。非常にめんどくさいことになったわけです。なにしろ、こっちには息子のミラーニューロンを鍛える意図があるわけですから、親の真似を「するな」とは言えない。
逆に良いこともあります。親が休まずに山に登ろうとすると、息子も真似して登ろうとします。親が客室を掃除すると息子も一緒にしだします。絶対に、おもちゃをかたづけようとしなくても、一旦、親がかたずけはじめると一緒にかたづけはじめます。パソコンで仕事をしていると息子もパソコンをいじりだす。パソコンで漢字クイズなんかをやりはじめる。とにかく子供は親の真似をする。
何故、そうやって真似をさせてミラーニューロンを鍛える必要があるかというと、子供の道徳教育にミラーニューロンを鍛えることが欠かせないからです。いくら理屈で道徳教育をしても、そもそも相手に対する共感能力がなければ、理屈だけで終わってしまうからです。そのためにはどうしてもミラーニューロンを鍛える必要性があったわけです。
前回もこのブログに書きましたが、宿屋が息子の道徳教育に失敗してしまったら、あっという間に宿は潰れてしまいます。うちの宿のそばには、おもちゃ王国があるために、お客さんの大半が小さなお子さん連れです。もし、息子が、お客さんのお子さんに乱暴してしまったら、とんでもないことになるからです。なので、どうしても子育ての道徳教育の部分が重要になってくるんです。子育ての道徳教育が仕事に、そして生活に直結しているんです。だから、普通の家庭よりも、どうしても神経を使わざるをえない。勉強・運動よりも、道徳教育に力を入れざるをえないんです。
長い前置きはこのくらいにして、これからが本題です。
前回、ブログにも書きましたが、なんだかんだと言って苦労しながら行なった道徳教育が効果を現し始めると、お客さんの子供さんとも、喧嘩をすることもなく、誰とでも仲良く遊べるようになってきました。
親には内緒で自分のおやつを全部食べずに少しずつ秘密の小箱の中に蓄えて、お客さんの子供に配ったりするようになりました。遠くに住んでるおばあちゃんからもらったシールや宝箱に大切に保存していたおもちゃを、お客さんのお子さんに惜しげも無く、次々と配って歩くようにもなりました。そして、どのお客さんのお子さんとも仲良く遊べるようになったわけです。
それはもう生き生きとしていて、楽しそうなんです。喧嘩もせずに仲良く遊べるという事は、息子にとっても非常に楽しい出来事らしく、自分の宝物や自分のおやつを、分け与えることによって喜んでもらえることが嬉しくてたまらないと言う感じでした。
こうなると、どうしても気になることも出てきます。
子供園の息子の姿と、宿での息子の姿が、全く違うということです。
息子は子供園に通っています。子供園というのは午前中が幼稚園、その後が保育園というシステムのところですが、幼稚園というのは夏休み・冬休み・春休みといった長期の休みがあります。そういう場合は、子供園は朝から晩まで保育園になってしまうんですが、保育園にはスクールバスありませんので、夏休み・冬休み・春休みになると、子供園への送迎は私の仕事です。
息子を迎えに行くと、子供園での息子の姿を観察する機会があるんですが、どういうわけか、うちの息子は、子供園でつまんなそうな顔をしている。宿に遊びに来るように友達ができてない。宿では、初対面のお子さんと活発にコミュニケーションがとれているのに、子供園では友達とコミュニケーションがとれているとは思えないのです。
全く別人のような感じがする。
これは午前中の幼稚園の授業のときに用事があって迎えに行っても、同じような感じです。運動会や祖父母会の様子をみても、三歳児検診・四歳児検診といった場所でも、その他の行事でも似たような感じです。
もしこれが、子供園でも、宿でも全く同じであったら「そういうものか」と気にしないのですが、そうではない。御客様が同じくらいの年齢のお子さんを連れてきたときは、別人のように生き生きとして、すぐに仲良くなって楽しそうに遊んでいるからです。
うちの宿の御客様の八割は、ファミリーで、そのうちの半分は未就学児。夏休みや週末には、宿は幼稚園みたいになっているのですが、息子は生き生きとして、さかんに御客様のお子さんと遊びつつ、みんなを喜ばせようとしている。しかし、子供園や、その他のところでは、そういう姿をみたことがない。
私が園に送迎に連れて行ってるときに見た息子の姿と、宿での姿が違いすぎる。
まるで別人。
それは不思議なくらいで、二重人格なのか?と疑うほどに違う。
誤解の無いように言うと、息子は子供園(幼稚園+保育園)が大好きなんです。入園初日から喜んでバスに乗ったし、3日くらい子供園(幼稚園+保育園)を休ませると、子供園(幼稚園+保育園)に行きたいと親に訴えてくるようになるくらい子供園(幼稚園+保育園)が好きなんです。もちろん担任の先生も大好きで、特に年中組の男の先生が大好きだったようで、◆◆先生に会いたいと言うので、休ませにくかったくらいです。なのに、自宅での姿と子供園(幼稚園+保育園)での姿が全く違う。
幼稚園での姿と、自宅での姿が、あまりにも違いすぎる。
これは何故なんだろう?
二年間、ずーっと不思議に思っていました。
どうしても分からなかった。
しかし、最近になって、やっと謎がとけました。
息子は宿(自宅)にいるときに、親の真似をしてたんです。宿屋ですからサービス業です。お客さんから「夜のティッシュペーパーがなくなったですが」と言われれば「すいません、今お持ちします」とティッシュペーパーをお出しします。お客さんに親切にするのがサービス業の基本です。
「子供が熱があるようなんですが」
「体温計を出しましょうか?子供用のお薬を出しましょうか? 」
「両替してほしいんですが・・・」
「はいただいま参ります」
「ビデオの調子がおかしいんですが」
「別の新しいビデオデッキをお持ちしますので、少々お待ちください」
「ミルクを作りたいんでお湯が欲しいんですが」
「電気ポットをお持ちいたしますね」
「ベットガードってありますか?」
「ありますよ。おもちしますね」
「幼児椅子が、すこし高いんで食べにくいみたいなんですよね」
「それじゃ、大人の椅子に9センチの幼児用クッションをセットしましょうか?」
「保冷剤を冷やしていただけますか?」
「いいですよ。お名前を書いてもってきてください」
親が行っている、これらのやりとりを朝から晩まで息子は見ているわけです。それも生まれてからずーっと1年中見ているわけです。親の真似なら何でもやってしまう、うちの息子のことです。それを真似しないわけがありません。
息子を風呂に入れるのは私の役目です。私は2歳くらいの頃から毎日のように風呂場で息子の体を洗っていました。石鹸で息子の体を洗うと、息子のやつはプイと後ろを振り向きます。私に背を向けるんです。そして目の前にある浴槽に石鹸をつけて洗い始めます。そんなところまで親の真似をします。最近は、私の体も洗いたがります。ミラーニューロンを鍛えるために、徹底して親の真似を奨励したために、こんな息子に育ってしまったわけですから、親の仕事の真似をしないわけがありません。
親が笑顔でお客さんに対応すれば、息子もお客さんの子供に笑顔で対応します。それを真似をしないわけがないんですよね。自分のおやつを宝箱に蓄えて、お客さんの子供に配ったりするのも、おばあちゃんからもらった物を、お客さんのお子さんに惜しげも無く、次々と配って歩くのも、そして笑顔で御客様の子供さんを迎えて喜ばせるのも、宿業をやっている親の真似だと考えると、すっきりする。
逆に言うと、子供園では、親の真似をすることが不可能なので、宿での息子の姿と子供園での息子の姿が違ってあたりまえなのかもしれないとのようになりました。
前回のブログに書いた、息子に対する叱り方や、絵本によるトラブルシミュレーションの教育効果だけで、道徳教育が成功したわけでは無い。どうもそれだけではないらしいということに、今更ながら気がついたのです。
やはり、どんな教育よりも強力なのが、親自ら見せる手本であることに違いない。で、そういう意味では、サービス業をやっている環境というのは、子供の教育上、ある意味有利に働いているなぁと、思った次第です。ただし、これが問題が無いかというと、そうではない。それにも最近、気がついたんです。というのも・・・・。
長くなったので、それについては、またあとで。
つづく。
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ミラーニューロンとは、親の真似をすることによって、相手に対して感情移入できるようになる神経細胞のことです。これが、うまく発達してないと、相手に対して思いやりが持てなくなります。感情移入は、相手を真似することによって得られるんです。この真似ができないと、感情移入できなくて、思いやりがもてない人間になるというわけです。
つまり、子供が親の真似をするのは、あたりまえのことであり、もし、真似を許さなかったらミラーニューロンの発達がすすまず、悲しい映画をみて涙が出たりしなくなる。スポーツでも、上手な人のお手本を参考にして練習して効果が出なくなってしまう。イメージトレーニングの効果を期待できなくなる。
それほど重要な脳神経がある。
それは理屈として知っていました。
なので、たとえ悪いことでも親の真似をしたら褒めていたので、息子は何でも親の真似をするようになったのですが、その真似の仕方は、想像以上に完璧で、こちらが悲鳴をあげてしまったくらいでした。理屈として知っていることと、自分で体験することは、まるで違うんですよね。
例えば、キャッチボールするときに、私の息子では身長が違います。なので、お互いが、立ったままキャッチボールとしては身長が違いすぎるので、どうも具合が悪い。それで私がしゃがんでみたり椅子に座って身長を調整しようとするんですが、それをやると息子も真似をするんです。私だけが椅子に座って息子だけを立たせてキャッチボールをするということができないんです。私が椅子に座ったりしゃがんだにすると、息子も真似をして椅子に座ったりしゃがんだにしてしまうので、身長の調整ができない。
仕方がないので、お互いが立ってキャッチボールするのですが、私は息子の身長に合わせてアンダースロー(つまり下手投げ)で投げるわけですが、息子のやつはそれさえも真似をしてしまいます。オーバースロー(上手投げ)では絶対投げてくれません。いくら教えても親と同じ投げ方をします。
なので、仕方なく私もオーバースローで投げるんですが、それだとお互いの身長が違いすぎるので、うまくキャッチボールができません。私だけがキャッチャーのようにしゃがめればいいんですが、私がしゃがむと息子もしゃがんでしまいます。本当にめんどくさい。
一事が万事こんな具合なので非常にやりにくい。夫婦喧嘩で嫁さんを怒鳴ると息子も嫁さんのいうこと聞かなくなる。なので夫婦喧嘩はもちろん、嫁さんに
「おい、○○持ってきて!」
とも言えなくなってきたんです。
「お母さん、○○を持ってきてください」
と言わないと、息子が真似をしてしまう。なので
「お母さん、○○をお願いします」
そして
「ありがとうございます」
と言わないと、息子も、同じように応対しない。非常にめんどくさいことになったわけです。なにしろ、こっちには息子のミラーニューロンを鍛える意図があるわけですから、親の真似を「するな」とは言えない。
逆に良いこともあります。親が休まずに山に登ろうとすると、息子も真似して登ろうとします。親が客室を掃除すると息子も一緒にしだします。絶対に、おもちゃをかたづけようとしなくても、一旦、親がかたずけはじめると一緒にかたづけはじめます。パソコンで仕事をしていると息子もパソコンをいじりだす。パソコンで漢字クイズなんかをやりはじめる。とにかく子供は親の真似をする。
何故、そうやって真似をさせてミラーニューロンを鍛える必要があるかというと、子供の道徳教育にミラーニューロンを鍛えることが欠かせないからです。いくら理屈で道徳教育をしても、そもそも相手に対する共感能力がなければ、理屈だけで終わってしまうからです。そのためにはどうしてもミラーニューロンを鍛える必要性があったわけです。
前回もこのブログに書きましたが、宿屋が息子の道徳教育に失敗してしまったら、あっという間に宿は潰れてしまいます。うちの宿のそばには、おもちゃ王国があるために、お客さんの大半が小さなお子さん連れです。もし、息子が、お客さんのお子さんに乱暴してしまったら、とんでもないことになるからです。なので、どうしても子育ての道徳教育の部分が重要になってくるんです。子育ての道徳教育が仕事に、そして生活に直結しているんです。だから、普通の家庭よりも、どうしても神経を使わざるをえない。勉強・運動よりも、道徳教育に力を入れざるをえないんです。
長い前置きはこのくらいにして、これからが本題です。
前回、ブログにも書きましたが、なんだかんだと言って苦労しながら行なった道徳教育が効果を現し始めると、お客さんの子供さんとも、喧嘩をすることもなく、誰とでも仲良く遊べるようになってきました。
親には内緒で自分のおやつを全部食べずに少しずつ秘密の小箱の中に蓄えて、お客さんの子供に配ったりするようになりました。遠くに住んでるおばあちゃんからもらったシールや宝箱に大切に保存していたおもちゃを、お客さんのお子さんに惜しげも無く、次々と配って歩くようにもなりました。そして、どのお客さんのお子さんとも仲良く遊べるようになったわけです。
それはもう生き生きとしていて、楽しそうなんです。喧嘩もせずに仲良く遊べるという事は、息子にとっても非常に楽しい出来事らしく、自分の宝物や自分のおやつを、分け与えることによって喜んでもらえることが嬉しくてたまらないと言う感じでした。
こうなると、どうしても気になることも出てきます。
子供園の息子の姿と、宿での息子の姿が、全く違うということです。
息子は子供園に通っています。子供園というのは午前中が幼稚園、その後が保育園というシステムのところですが、幼稚園というのは夏休み・冬休み・春休みといった長期の休みがあります。そういう場合は、子供園は朝から晩まで保育園になってしまうんですが、保育園にはスクールバスありませんので、夏休み・冬休み・春休みになると、子供園への送迎は私の仕事です。
息子を迎えに行くと、子供園での息子の姿を観察する機会があるんですが、どういうわけか、うちの息子は、子供園でつまんなそうな顔をしている。宿に遊びに来るように友達ができてない。宿では、初対面のお子さんと活発にコミュニケーションがとれているのに、子供園では友達とコミュニケーションがとれているとは思えないのです。
全く別人のような感じがする。
これは午前中の幼稚園の授業のときに用事があって迎えに行っても、同じような感じです。運動会や祖父母会の様子をみても、三歳児検診・四歳児検診といった場所でも、その他の行事でも似たような感じです。
もしこれが、子供園でも、宿でも全く同じであったら「そういうものか」と気にしないのですが、そうではない。御客様が同じくらいの年齢のお子さんを連れてきたときは、別人のように生き生きとして、すぐに仲良くなって楽しそうに遊んでいるからです。
うちの宿の御客様の八割は、ファミリーで、そのうちの半分は未就学児。夏休みや週末には、宿は幼稚園みたいになっているのですが、息子は生き生きとして、さかんに御客様のお子さんと遊びつつ、みんなを喜ばせようとしている。しかし、子供園や、その他のところでは、そういう姿をみたことがない。
私が園に送迎に連れて行ってるときに見た息子の姿と、宿での姿が違いすぎる。
まるで別人。
それは不思議なくらいで、二重人格なのか?と疑うほどに違う。
誤解の無いように言うと、息子は子供園(幼稚園+保育園)が大好きなんです。入園初日から喜んでバスに乗ったし、3日くらい子供園(幼稚園+保育園)を休ませると、子供園(幼稚園+保育園)に行きたいと親に訴えてくるようになるくらい子供園(幼稚園+保育園)が好きなんです。もちろん担任の先生も大好きで、特に年中組の男の先生が大好きだったようで、◆◆先生に会いたいと言うので、休ませにくかったくらいです。なのに、自宅での姿と子供園(幼稚園+保育園)での姿が全く違う。
幼稚園での姿と、自宅での姿が、あまりにも違いすぎる。
これは何故なんだろう?
二年間、ずーっと不思議に思っていました。
どうしても分からなかった。
しかし、最近になって、やっと謎がとけました。
息子は宿(自宅)にいるときに、親の真似をしてたんです。宿屋ですからサービス業です。お客さんから「夜のティッシュペーパーがなくなったですが」と言われれば「すいません、今お持ちします」とティッシュペーパーをお出しします。お客さんに親切にするのがサービス業の基本です。
「子供が熱があるようなんですが」
「体温計を出しましょうか?子供用のお薬を出しましょうか? 」
「両替してほしいんですが・・・」
「はいただいま参ります」
「ビデオの調子がおかしいんですが」
「別の新しいビデオデッキをお持ちしますので、少々お待ちください」
「ミルクを作りたいんでお湯が欲しいんですが」
「電気ポットをお持ちいたしますね」
「ベットガードってありますか?」
「ありますよ。おもちしますね」
「幼児椅子が、すこし高いんで食べにくいみたいなんですよね」
「それじゃ、大人の椅子に9センチの幼児用クッションをセットしましょうか?」
「保冷剤を冷やしていただけますか?」
「いいですよ。お名前を書いてもってきてください」
親が行っている、これらのやりとりを朝から晩まで息子は見ているわけです。それも生まれてからずーっと1年中見ているわけです。親の真似なら何でもやってしまう、うちの息子のことです。それを真似しないわけがありません。
息子を風呂に入れるのは私の役目です。私は2歳くらいの頃から毎日のように風呂場で息子の体を洗っていました。石鹸で息子の体を洗うと、息子のやつはプイと後ろを振り向きます。私に背を向けるんです。そして目の前にある浴槽に石鹸をつけて洗い始めます。そんなところまで親の真似をします。最近は、私の体も洗いたがります。ミラーニューロンを鍛えるために、徹底して親の真似を奨励したために、こんな息子に育ってしまったわけですから、親の仕事の真似をしないわけがありません。
親が笑顔でお客さんに対応すれば、息子もお客さんの子供に笑顔で対応します。それを真似をしないわけがないんですよね。自分のおやつを宝箱に蓄えて、お客さんの子供に配ったりするのも、おばあちゃんからもらった物を、お客さんのお子さんに惜しげも無く、次々と配って歩くのも、そして笑顔で御客様の子供さんを迎えて喜ばせるのも、宿業をやっている親の真似だと考えると、すっきりする。
逆に言うと、子供園では、親の真似をすることが不可能なので、宿での息子の姿と子供園での息子の姿が違ってあたりまえなのかもしれないとのようになりました。
前回のブログに書いた、息子に対する叱り方や、絵本によるトラブルシミュレーションの教育効果だけで、道徳教育が成功したわけでは無い。どうもそれだけではないらしいということに、今更ながら気がついたのです。
やはり、どんな教育よりも強力なのが、親自ら見せる手本であることに違いない。で、そういう意味では、サービス業をやっている環境というのは、子供の教育上、ある意味有利に働いているなぁと、思った次第です。ただし、これが問題が無いかというと、そうではない。それにも最近、気がついたんです。というのも・・・・。
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2018年05月23日
幼児に対する道徳教育について その1『笑い捌き』
うちの宿には、コロ(シエルティ)という名前の犬がいますが、犬を飼う時に非常に気を使ったのが、犬種としつけです。万が一、お客さんにけがをさせてしまったら大変なことになるからです。日本犬は最初から諦めていました。何度か飼った経験からして、宿屋では無理だと思ったからです。もちろん躾次第では飼えなくもないですが、リスクがあまりにも大きすぎる。
なので、人間に対して警戒心を持たないシエルティを選び、子犬の頃から、いろんな人たちに抱っこしてもらいました。アマガミは絶対に許しませんでした。その苦労の甲斐もあって、愛犬コロは、子供が大好きになり、誰にでもなついてしまう愛嬌のある犬になってくれました。
そのおかげで、コロのやつは宿の人気者で、コロに会いに来るお客さん・コロとの散歩を楽しみに来られる御客様がたくさんいます。犬を飼ったことのない嫁さんは、私のコロに対するしつけの厳しさと、粘り強い密着に驚いていましたが、結果として、コロが誰からも愛される犬になって、毎日コロが御客様と楽しそうに暮らせるようになったことに感心しています。厳しい躾が、愛犬コロにとっての幸せな一生を保証してくれたわけです。愛犬コロは、いろんな人達から可愛がられ、散歩に連れて行ってもらってます。
これは、息子が生まれた時も同じでした。犬を躾けるような訳にはいきませんでしたが、万が一、間違った教育方法を行い、御客様の小さなお子さんを傷つけてしまっては大変なので、道徳教育を徹底して行ないました。人を噛んだりしたら容赦なく激怒したし、暴力も絶対に許さなかった。お子さんを育てたかたなら分かると思いますが、1歳以下の、赤ちゃんは普通に暴力をふるいます。噛むし、叩いてきます。うざいと思えば頭突きもしてきます。泣きわめきながら物を放り投げます。1歳以上になると、もっと酷くなります。なので、暴力をいけないことだと思わせるのに一苦労しました。
2歳になると、道徳教育が効果を現し始めました。文字を理解してきたので、ネットのオークションで大量の絵本を購入し、毎日、読み聞かせることによって、ものの善悪が分かってきたからです。絵本の力は偉大で、その効果は抜群です。3月26日生まれの息子は、3歳0ヶ月で子供園(幼稚園)に入りました。入園すると集団生活で鍛えられたのか、宿で、お客さんの子供さんとも、仲良く遊べるようになりました。喧嘩をすることもなく、誰とでも仲良く遊べるようになってきたのです。
4歳になると、自分のおやつを全部食べずに少しずつ秘密の小箱の中に蓄えて、お客さんの子供に配ったりするようになりました。さらに、自分のおもちゃを差し出してみたり、お客さんが「メガネがない、絵本の読めないなぁ」と言ってるのを聞いて、私の眼鏡を持ち出してお客さんに渡すようになりました。もちろん度数が違うので使えないわけですが、 4歳なりの親切心が芽生えて来ている。自分の欲望よりも、人に喜んでくれることに生き甲斐を感じてくれている。
去年の秋に、佐渡島にある私の実家に連れて行った時、息子は佐渡島のおばあちゃんからドラえもんのシールをたくさんもらいました。シールが大好きな息子は、それを自分の宝箱の中に入れて大切に保存していたのですが、子ども連れのお客さんがやってくると、息子は、小さな子供たちにドラえもんのシールを惜しげも無く、次々と配って歩きました。もちろんお客さんの子供さんたちは大喜びです。
そんな息子の様子を見た私は、
「道徳教育が成功した」
と思って胸を撫で下ろしていたんですが、最近、ちょっと違うかもしれない。と、思うようになってきました。まぁそれについては、後で詳しく述べるとして、どういう風に道徳教育をしたかというと、これもいろいろ試行錯誤しています。
まず最初(1歳の頃)に、いけないことをしたときに、強く叱っていました。しかしこれは失敗でした。私が強く叱ると、息子も癇癪を起こしやすくなるのです。特に母親に対して癇癪を起こす。自分より下と認定した人に対して、癇癪を起こすんですよ。
これはまずい。
これではお客小さなお子さんに癇癪を起こす可能性がある。
なので、強く叱るのはやめて、優しく諭すようにしたんですが、これも失敗でした。
あまり優しくしすぎると、わがままになってしまうんです。
なので、強く叱るけれど回数を減らし、叱った後は1時間以上楽しく遊ぶようにしました。できれば遊びながら少しずつ叱っていく。それを繰り返していくと、赤ちゃんがえりをするようになる。叱られると泣きながら抱きついてくるのです。赤ちゃんのように甘えてくる。で、その後、仲直りするように一緒に1時間以上遊ぶ。すると非常に親子関係が良くなっていくのが判りました。
私の経験だと、子供と1日1時間以上遊べば、1週間に1回くらい強く叱っるだけで親子関係が円滑になります。それ以上叱りすぎると逆効果で、息子が暴力的になってくる。
しかし叱らずに子供と1日1時間以上遊べば、子供は、甘えてきてわがままになるので、1週間に1回くらい強く叱った方が良い。その程度ならショックを受けて赤ちゃん返りする。泣きながら抱きついてくる。そのときに、優しい言葉語りかけると、素直になる。これを繰り返すと親子関係が信じられないくらいに円滑になります。強く叱らなくても、ちょっと気づかせるだけで、自分で善悪を判断して、良い悪いの分別を持って行動するようになってくるのです。もちろん子供と1日1時間以上楽しく遊ぶのが前提です。
あと、親が注意するよりも、絵本で善悪教える方が効果があることもわかってきました。絵本といっても、どれでもいいわけではなく、幼稚園がテキストに使っている月刊誌。具体的に言うと、キンダーブック(フレーベル館)・学習おおぞら(フレーベル館)・プリン(学研)・ぴっかり(学研)・よいこの学習(学研)・ひかりのくに(ひかりのくに社)・エースひかりのくに(ひかりのくに社)・学習ひかりのくに(ひかりのくに社)・ワンダーランド(世界文化社)・ワンダーブック(世界文化社)・ワンダー絵本(世界文化社)が、道徳教育に優れた効果をもっています。
子供同士のトラブル事例を絵本で示して
「こんなとき、どうすればいいの?」
と、具体的に正解を考えさせるからです。いわゆるトラブルシュミレーションを絵本によってさせているわけですから、効果は抜群です。身近な具体例を絵本にしているので、息子にとっても興味がわきやすいんですね。これを短期間に集中的に読み聞かせます。それも寝る直前が良い。とても効果がある。
しかも、これらの本は、2・3回読み聞かせると、ほっておいても自分一人で読むようになります。気に入ったものは何度も読み返します。
で、これらの本は、大量に中古で出回っていますので、ネットオークションで格安で手に入ります。私は、1年分の月刊絵本12冊を500円から1000円で競り下ろし、各社の絵本を150冊ほどオークションで買って読み聞かせましたが、息子のモラルは、かなり向上しました。かかった費用は、新刊の絵本10冊分より安かったと思います。送料は別にして1万円もあれば、150冊ぐらい手に入るので、中古を買わない手はありません。
もちろんベネッセの『こどもチャレンジ』も大いに効果があります。うちの嫁さんは、どういうわけかベネッセの『こどもチャレンジ』を嫌っており、そのために4歳まで『こどもチャレンジ』をやってなかったのですが、中古をネットオークションで競り落としてみると、内容が良く出来ているのに驚いて「しまった失敗した!」と地団駄を踏みました。
嫁さんの偏見など耳をかさずにもっと早くからベネッセの『こどもチャレンジ』を導入していたら、もっと子育てが楽だったのにと苦い経験をしました。あれは、本当によく出来たプログラムです。絵本とビデオと付録で、ウンチトレーニングさせるといった、非常に素晴らしいシステムなんですよね。
しかし、断捨離に凝っている、うちの嫁さんは、毎月増えていく絵本と付録を嫌がっていたわけです。物が増えるのを極端に嫌っているため、ベネッセの『こどもチャレンジ』のように付録が増えていくシステムを毛嫌いしているし、幼児教育に金を使う思想もありません。なので私が絵本を大量に格安でオークションで買うたびに嫌がっていました。しかし、この感覚は私には分からない感覚です。私は子供の頃に、親から本代・教育費をケチられたことが無いので、嫁さんの考えが不思議に思えてしかたなかったです。
そもそも息子の道徳教育に失敗したら、宿屋の浮沈にもかかわる大事ですから、息子の道徳教育は、私たち夫婦の生活にかかわる一大事です。現に幼稚園には、乱暴な子供たちがゴロゴロいます。運動会では、男の子たちが喧嘩で乱闘していました。スクールバスを待ってる間でも息子に暴力をふるう子もいます。それを軽くいなす力をつけさせなければならない。これが宿屋をやっている者の宿命なんですよ。
もし、うちが宿屋でなかったら「やられたらやり返せ」と教育していたかもしれません。しかし、宿屋で、子供にそんな教育をしたらアッという間に宿は潰れてしまう。どんなに理不尽なことをされても、サラリとかわして相手を笑顔にさせるスキルを身につけさせなければならない。
これは、幼児にとって非常に難しいスキルなんです。だから人一倍息子とスキンシップをとってくすぐってみたりして、ある程度の暴力に対する耐性と、それを笑いに変えるためのスキルを身につけさせました。寝る前には、プロレス技のアイアンクローを軽くやってみたり、起きるときは布団をひっぱがしたり、簀巻きにしてみたり、ちよっと乱暴に扱っては息子を笑わせました。もちろん自然と「捌き」を教えています。武道の「捌き」です。攻撃を笑いながら受け流す訓練です。私は、これを『笑い捌き』と名付けています。
その結果、3歳のときは、幼稚園で父親と同じようなことをして友達を怒らせたりもしましたが、そのつど先生が注意してくれて何が悪いのかを息子は教えてもらっていました。そのたびに「先生、すまん」と思いましたが、家庭でやっている教育は、先生たちには内緒にしていましたし、このブログにも書いてませんでした。あくまでも秘密裏に、笑い捌きを教えて、これによって息子は、乱暴な子供たちに対する耐性をもつようになりました。
叩かれても蹴られても怒ることなく笑っていられるようになったのです。息子が笑って、軽くいなせば、たいていのトラブルは防げます。幸い、年少組の時には、1クラス13名という少人数なうえに熱心な先生だったので、先生の監視もゆきとどいており、極端な乱暴者がでる環境ではありませんでした。
(とはいうものの、運動会では男の子同士が乱闘しています。良い悪いは別にして、これは男の子の本能というか、もって生まれた性のようなものなので、仕方ないのですね)
ただ気になることがありました。
どういうわけか、うちの息子は、子供園でつまんなそうな顔をしているのです。
友達が出来てない。
発達が遅いためか友達とコミュニケーションができてない。
自宅でも同じなら「そういうものか」と気にしないのですが、そうではない。
御客様が同じくらいの年齢のお子さんを連れてきたときは、
別人のように生き生きとして、
すぐに仲良くなって楽しそうに遊んでいるからです。
うちの宿の御客様の八割は、ファミリーで、そのうちの半分は未就学児。夏休みや週末には、宿は幼稚園みたいになっているのですが、息子は生き生きとして、さかんに御客様のおこさんと遊びつつ、みんなを喜ばせようとしている。しかし、子供園では、そういう姿をみたことがない。夏休みの間は、私が園に送迎に連れて行ってるんですが、宿での姿と、園での姿が違いすぎる。まるで別人。それは不思議なくらいで、二重人格なのか?と疑うほどに違う。
誤解の無いように言うと、息子は子供園(幼稚園+保育園)が大好きなんです。入園初日から喜んでバスに乗ったし、3日くらい子供園(幼稚園+保育園)を休ませると、子供園(幼稚園+保育園)に行きたいと親に訴えてくるようになるくらい子供園(幼稚園+保育園)が好きなんです。もちろん担任の先生も大好きで、特に年中組の男の先生が大好きだったようで、◆◆先生に会いたいと言うので、休ませにくかったくらいです。なのに、自宅での姿と子供園(幼稚園+保育園)での姿が全く違う。
幼稚園での姿と、自宅での姿が、あまりにも違いすぎる。
これは何故なんだろう?
二年間、ずーっと不思議に思っていました。
どうしても分からなかった。
しかし、最近になって、やっと謎がとけた。
つづく。
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なので、人間に対して警戒心を持たないシエルティを選び、子犬の頃から、いろんな人たちに抱っこしてもらいました。アマガミは絶対に許しませんでした。その苦労の甲斐もあって、愛犬コロは、子供が大好きになり、誰にでもなついてしまう愛嬌のある犬になってくれました。
そのおかげで、コロのやつは宿の人気者で、コロに会いに来るお客さん・コロとの散歩を楽しみに来られる御客様がたくさんいます。犬を飼ったことのない嫁さんは、私のコロに対するしつけの厳しさと、粘り強い密着に驚いていましたが、結果として、コロが誰からも愛される犬になって、毎日コロが御客様と楽しそうに暮らせるようになったことに感心しています。厳しい躾が、愛犬コロにとっての幸せな一生を保証してくれたわけです。愛犬コロは、いろんな人達から可愛がられ、散歩に連れて行ってもらってます。
これは、息子が生まれた時も同じでした。犬を躾けるような訳にはいきませんでしたが、万が一、間違った教育方法を行い、御客様の小さなお子さんを傷つけてしまっては大変なので、道徳教育を徹底して行ないました。人を噛んだりしたら容赦なく激怒したし、暴力も絶対に許さなかった。お子さんを育てたかたなら分かると思いますが、1歳以下の、赤ちゃんは普通に暴力をふるいます。噛むし、叩いてきます。うざいと思えば頭突きもしてきます。泣きわめきながら物を放り投げます。1歳以上になると、もっと酷くなります。なので、暴力をいけないことだと思わせるのに一苦労しました。
2歳になると、道徳教育が効果を現し始めました。文字を理解してきたので、ネットのオークションで大量の絵本を購入し、毎日、読み聞かせることによって、ものの善悪が分かってきたからです。絵本の力は偉大で、その効果は抜群です。3月26日生まれの息子は、3歳0ヶ月で子供園(幼稚園)に入りました。入園すると集団生活で鍛えられたのか、宿で、お客さんの子供さんとも、仲良く遊べるようになりました。喧嘩をすることもなく、誰とでも仲良く遊べるようになってきたのです。
4歳になると、自分のおやつを全部食べずに少しずつ秘密の小箱の中に蓄えて、お客さんの子供に配ったりするようになりました。さらに、自分のおもちゃを差し出してみたり、お客さんが「メガネがない、絵本の読めないなぁ」と言ってるのを聞いて、私の眼鏡を持ち出してお客さんに渡すようになりました。もちろん度数が違うので使えないわけですが、 4歳なりの親切心が芽生えて来ている。自分の欲望よりも、人に喜んでくれることに生き甲斐を感じてくれている。
去年の秋に、佐渡島にある私の実家に連れて行った時、息子は佐渡島のおばあちゃんからドラえもんのシールをたくさんもらいました。シールが大好きな息子は、それを自分の宝箱の中に入れて大切に保存していたのですが、子ども連れのお客さんがやってくると、息子は、小さな子供たちにドラえもんのシールを惜しげも無く、次々と配って歩きました。もちろんお客さんの子供さんたちは大喜びです。
そんな息子の様子を見た私は、
「道徳教育が成功した」
と思って胸を撫で下ろしていたんですが、最近、ちょっと違うかもしれない。と、思うようになってきました。まぁそれについては、後で詳しく述べるとして、どういう風に道徳教育をしたかというと、これもいろいろ試行錯誤しています。
まず最初(1歳の頃)に、いけないことをしたときに、強く叱っていました。しかしこれは失敗でした。私が強く叱ると、息子も癇癪を起こしやすくなるのです。特に母親に対して癇癪を起こす。自分より下と認定した人に対して、癇癪を起こすんですよ。
これはまずい。
これではお客小さなお子さんに癇癪を起こす可能性がある。
なので、強く叱るのはやめて、優しく諭すようにしたんですが、これも失敗でした。
あまり優しくしすぎると、わがままになってしまうんです。
なので、強く叱るけれど回数を減らし、叱った後は1時間以上楽しく遊ぶようにしました。できれば遊びながら少しずつ叱っていく。それを繰り返していくと、赤ちゃんがえりをするようになる。叱られると泣きながら抱きついてくるのです。赤ちゃんのように甘えてくる。で、その後、仲直りするように一緒に1時間以上遊ぶ。すると非常に親子関係が良くなっていくのが判りました。
私の経験だと、子供と1日1時間以上遊べば、1週間に1回くらい強く叱っるだけで親子関係が円滑になります。それ以上叱りすぎると逆効果で、息子が暴力的になってくる。
しかし叱らずに子供と1日1時間以上遊べば、子供は、甘えてきてわがままになるので、1週間に1回くらい強く叱った方が良い。その程度ならショックを受けて赤ちゃん返りする。泣きながら抱きついてくる。そのときに、優しい言葉語りかけると、素直になる。これを繰り返すと親子関係が信じられないくらいに円滑になります。強く叱らなくても、ちょっと気づかせるだけで、自分で善悪を判断して、良い悪いの分別を持って行動するようになってくるのです。もちろん子供と1日1時間以上楽しく遊ぶのが前提です。
あと、親が注意するよりも、絵本で善悪教える方が効果があることもわかってきました。絵本といっても、どれでもいいわけではなく、幼稚園がテキストに使っている月刊誌。具体的に言うと、キンダーブック(フレーベル館)・学習おおぞら(フレーベル館)・プリン(学研)・ぴっかり(学研)・よいこの学習(学研)・ひかりのくに(ひかりのくに社)・エースひかりのくに(ひかりのくに社)・学習ひかりのくに(ひかりのくに社)・ワンダーランド(世界文化社)・ワンダーブック(世界文化社)・ワンダー絵本(世界文化社)が、道徳教育に優れた効果をもっています。
子供同士のトラブル事例を絵本で示して
「こんなとき、どうすればいいの?」
と、具体的に正解を考えさせるからです。いわゆるトラブルシュミレーションを絵本によってさせているわけですから、効果は抜群です。身近な具体例を絵本にしているので、息子にとっても興味がわきやすいんですね。これを短期間に集中的に読み聞かせます。それも寝る直前が良い。とても効果がある。
しかも、これらの本は、2・3回読み聞かせると、ほっておいても自分一人で読むようになります。気に入ったものは何度も読み返します。
で、これらの本は、大量に中古で出回っていますので、ネットオークションで格安で手に入ります。私は、1年分の月刊絵本12冊を500円から1000円で競り下ろし、各社の絵本を150冊ほどオークションで買って読み聞かせましたが、息子のモラルは、かなり向上しました。かかった費用は、新刊の絵本10冊分より安かったと思います。送料は別にして1万円もあれば、150冊ぐらい手に入るので、中古を買わない手はありません。
もちろんベネッセの『こどもチャレンジ』も大いに効果があります。うちの嫁さんは、どういうわけかベネッセの『こどもチャレンジ』を嫌っており、そのために4歳まで『こどもチャレンジ』をやってなかったのですが、中古をネットオークションで競り落としてみると、内容が良く出来ているのに驚いて「しまった失敗した!」と地団駄を踏みました。
嫁さんの偏見など耳をかさずにもっと早くからベネッセの『こどもチャレンジ』を導入していたら、もっと子育てが楽だったのにと苦い経験をしました。あれは、本当によく出来たプログラムです。絵本とビデオと付録で、ウンチトレーニングさせるといった、非常に素晴らしいシステムなんですよね。
しかし、断捨離に凝っている、うちの嫁さんは、毎月増えていく絵本と付録を嫌がっていたわけです。物が増えるのを極端に嫌っているため、ベネッセの『こどもチャレンジ』のように付録が増えていくシステムを毛嫌いしているし、幼児教育に金を使う思想もありません。なので私が絵本を大量に格安でオークションで買うたびに嫌がっていました。しかし、この感覚は私には分からない感覚です。私は子供の頃に、親から本代・教育費をケチられたことが無いので、嫁さんの考えが不思議に思えてしかたなかったです。
そもそも息子の道徳教育に失敗したら、宿屋の浮沈にもかかわる大事ですから、息子の道徳教育は、私たち夫婦の生活にかかわる一大事です。現に幼稚園には、乱暴な子供たちがゴロゴロいます。運動会では、男の子たちが喧嘩で乱闘していました。スクールバスを待ってる間でも息子に暴力をふるう子もいます。それを軽くいなす力をつけさせなければならない。これが宿屋をやっている者の宿命なんですよ。
もし、うちが宿屋でなかったら「やられたらやり返せ」と教育していたかもしれません。しかし、宿屋で、子供にそんな教育をしたらアッという間に宿は潰れてしまう。どんなに理不尽なことをされても、サラリとかわして相手を笑顔にさせるスキルを身につけさせなければならない。
これは、幼児にとって非常に難しいスキルなんです。だから人一倍息子とスキンシップをとってくすぐってみたりして、ある程度の暴力に対する耐性と、それを笑いに変えるためのスキルを身につけさせました。寝る前には、プロレス技のアイアンクローを軽くやってみたり、起きるときは布団をひっぱがしたり、簀巻きにしてみたり、ちよっと乱暴に扱っては息子を笑わせました。もちろん自然と「捌き」を教えています。武道の「捌き」です。攻撃を笑いながら受け流す訓練です。私は、これを『笑い捌き』と名付けています。
その結果、3歳のときは、幼稚園で父親と同じようなことをして友達を怒らせたりもしましたが、そのつど先生が注意してくれて何が悪いのかを息子は教えてもらっていました。そのたびに「先生、すまん」と思いましたが、家庭でやっている教育は、先生たちには内緒にしていましたし、このブログにも書いてませんでした。あくまでも秘密裏に、笑い捌きを教えて、これによって息子は、乱暴な子供たちに対する耐性をもつようになりました。
叩かれても蹴られても怒ることなく笑っていられるようになったのです。息子が笑って、軽くいなせば、たいていのトラブルは防げます。幸い、年少組の時には、1クラス13名という少人数なうえに熱心な先生だったので、先生の監視もゆきとどいており、極端な乱暴者がでる環境ではありませんでした。
(とはいうものの、運動会では男の子同士が乱闘しています。良い悪いは別にして、これは男の子の本能というか、もって生まれた性のようなものなので、仕方ないのですね)
ただ気になることがありました。
どういうわけか、うちの息子は、子供園でつまんなそうな顔をしているのです。
友達が出来てない。
発達が遅いためか友達とコミュニケーションができてない。
自宅でも同じなら「そういうものか」と気にしないのですが、そうではない。
御客様が同じくらいの年齢のお子さんを連れてきたときは、
別人のように生き生きとして、
すぐに仲良くなって楽しそうに遊んでいるからです。
うちの宿の御客様の八割は、ファミリーで、そのうちの半分は未就学児。夏休みや週末には、宿は幼稚園みたいになっているのですが、息子は生き生きとして、さかんに御客様のおこさんと遊びつつ、みんなを喜ばせようとしている。しかし、子供園では、そういう姿をみたことがない。夏休みの間は、私が園に送迎に連れて行ってるんですが、宿での姿と、園での姿が違いすぎる。まるで別人。それは不思議なくらいで、二重人格なのか?と疑うほどに違う。
誤解の無いように言うと、息子は子供園(幼稚園+保育園)が大好きなんです。入園初日から喜んでバスに乗ったし、3日くらい子供園(幼稚園+保育園)を休ませると、子供園(幼稚園+保育園)に行きたいと親に訴えてくるようになるくらい子供園(幼稚園+保育園)が好きなんです。もちろん担任の先生も大好きで、特に年中組の男の先生が大好きだったようで、◆◆先生に会いたいと言うので、休ませにくかったくらいです。なのに、自宅での姿と子供園(幼稚園+保育園)での姿が全く違う。
幼稚園での姿と、自宅での姿が、あまりにも違いすぎる。
これは何故なんだろう?
二年間、ずーっと不思議に思っていました。
どうしても分からなかった。
しかし、最近になって、やっと謎がとけた。
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2018年05月08日
シャクナゲ園の開花情報
嬬恋村シャクナゲ園の開花情報です。近年まれに見る豊作です。写真は、5月6日撮影のものです。駐車場は、八分咲き。展望台付近は五分咲きくらいです。それより先はこれから。境さんのアララギ園は満開ですね。屋久島シャクナゲは、まだまだ先です。
嬬恋村シャクナゲ園は、今週から来週がピークですね。浅間高原のシャクナゲの花をみるなら、早めに出かけたほうが良さそうです。5月末には、駐車場付近は咲き終わりそうですから。その頃は、屋久島シャクナゲがピークです。
つづく。
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嬬恋村シャクナゲ園は、今週から来週がピークですね。浅間高原のシャクナゲの花をみるなら、早めに出かけたほうが良さそうです。5月末には、駐車場付近は咲き終わりそうですから。その頃は、屋久島シャクナゲがピークです。
つづく。
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