その昔、少子化が進んでいるというのは、子供を1人しか生まない夫婦が吹いているんだと思っていました。でも実際、子供が生まれてから、息子の同級生たちの親御さんを見てみると、それは勘違いだったと気がつきます。もちろん一人っ子が増えてる事は確かだと思いますが、 4人以上出産している若いお母さんが、嬬恋村ではたくさんいることに気がつきました。
息子の空手教室に行くと、兄弟で空手を習っている女の子が居る訳ですが、そのお母さんは赤ちゃんをおんぶしています。小学校の入学式でも、赤ちゃんをおんぶしている人たちが結構いますし、幼児連れのお父さんお母さんもいました。そういえば双子ちゃんもいます。どういうわけかこの村には双子ちゃんが多くて、お隣さんも双子でしたし、各学年に1組ぐらいの双子ちゃんがいます。 1クラス20数名なので、双子率は異常に高いですね。ちなみにうちの息子の隣に座っている女の子が双子でした。
話は変わりますが、宿屋をやっていると双子の兄弟姉妹が泊まりに来ることがよくあります。現代では圧倒的に多い双子さんも、昔はかなり少なかった。それでも何年も宿屋をやっていると、昭和1桁生まれの双子の兄弟姉妹が、泊まりにくることがあります。実は、戦前において双子は非常に珍しい存在でした。ましてや昭和1桁生まれの双子は特別天然記念物といっても間違いないぐらい珍しい存在です。
どうして珍しいかというと、昔は畜生腹と言って、双子が生まれると1人を殺してしまうことがあったそうです。それが可能なのは、子供を取り上げるのが、昔は産婆さんだったからです。産婆さんにいくらか包むと事故死に来てもらえたそうです。双子が生まれるときは、 1人だけ大きく生まれ、 1人だけ小さく生まれます。小さく生まれた方が事故死になったらしい。誤解のないように付け加えておきますが、これは江戸時代の話ではありません。昭和の話です。もちろん珍しい出来事だったでしょうが、ありえない話ではなかったようです。そうでなくても、 1人を養子に出す事はよくあったそうです。
どうしてこんなことを知っているかというと、双子の兄弟姉妹のお客さんと、何度も何度もお話をしているからです。そのお客さんが、非常に嬉しかったと言っていたのは、双子の歌手であるザ・ピーナツが登場した時だったそうです。ザ・ピーナツが出てくるまでは、双子にとっては非常に肩身が狭かったらしい。特に昭和1桁の双子の兄弟にとっては、言葉で言い表せないぐらいに、いろいろなことがあっただけに、ザ・ピーナツのレコードが売れて人気が爆発することが嬉しかったようです。
今じゃ双子は少しも珍しくありません。うちのお客さんには三つ子の兄弟もいました。三つ子の兄弟にアニメ『タッチ』から名前を取っていたケースもありました。
関係ないですけれど、アニメ『タッチ』が、新しく作られるそうですね。新しいアニメ『タッチ』は、どんな作品になっているでしょうか?
つづく。
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