2019年08月30日

夏休みの宿題の話

 もう8月も終わりです。
 都会の子供たちは、新学期に向けて夏休みの宿題の総まとめをやっている頃でしょうか?

 嬬恋村では、 8月22日から新学期が始まっています。夏休みが短く、 30日ぐらいしかありません。そのために、非常に宿題が少ない。その気になれば半日ぐらいで終わってしまう問題集と、あいさつ運動のポスターと、わずか8ページしかない絵日記、読書くらいしかない。やる気になれば、あっという間に終わってしまうレベルの少ない宿題の量です。そのために、この夏休みの1カ月間、うちの息子はのびのびと遊ぶことができました。

 といっても、うちは宿屋です。夏はかき入れ時なのでどこにも遊びに行くことができません。かわいそうに、息子の奴は、夏の間、家から1歩も出ることができないのです。 30日間、ただひたすら家の中にこもっている。引きこもりです。冬眠状態です。これが、小学校卒業するまで、あと6年間も続くとなると、非常にかわいそう。

 しかし、それは子供が生まれた時点で分かっていました。なので思い切った、宿屋の改造を続けてきました。どちらかというとファミリーを排除した宿屋から、ファミリー向けの宿に少しずつ改造していたのです。 400坪の庭には子供の遊具をたくさん揃え、 500冊の絵本を買い揃え、子供用のDVDを500本買い集めました。室内にも子供が遊べる場所を作り、ファミリーのお客様には、無料で花火ができるようにもしました。

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 その結果、子連れのお客様が大勢泊まりに来てくれるようになりました。夏休み中、ずっと引きこもり状態になっている息子は、お客様の子供たちと一緒に遊べるようになった。仲良く遊んで、人間関係をしっかりと学べるようになる環境がようやくできてきたのです。これは、宿の経営にとっても思わぬ効果をもたらしました。リピーターのお客様は非常に多くなったのです。一般的に言って、ファミリーのお客様は、いろんな宿泊を選択することはなく、気に入った宿があると、そこに何度も訪れてくれます。

 話は、変わりますが、今年の夏は、雨ばかり降っていていわゆる冷夏でした。避暑地である北軽井沢は、どの宿もお客様が激減し、夏だというのに北軽井沢は閑散としていました。そんな時に、浅間山の噴火です。相変わらず噴火自体は大した事は無いのですが、風評被害は怖い。冷夏に噴火。
「ああ、もう駄目だ」
と思ったものです。とりあえずやる事はやろうと、このブログで、何も問題がないことを伝えたのですが、期待していませんでした。

http://kaze3.seesaa.net/article/468658545.html

 しかし、奇跡が起きました。
 リピーターのお客様からの予約がガンガンと入ったのです。
 まるでうちの宿を応援するかのように、
 噴火のニュースの後にガンガン入ってきた。
 みんなリピーターのお客様だった。
 何人かは過去に火山体験プログラムと言う、うちのツアーを体験したお客様だった。
 もう感謝するしかありません。
 これでなんとか正月の餅が買えそうです。

 前置きはこのくらいにして、本題に入ります。
 息子の宿題のことです。

 息子の奴は、夏休み初日に宿題の9割を終わらせて、その後は、お客様のお子さん達と仲良く遊んでいたのですが、何を思ったのか、自分で自分に宿題を出すようになりました。どういうことかというと、先生が出した宿題以上の宿題をやり始めたのです。学校の先生は、

「夏休み中に、合計で 400ページ以上の読書をしなさい」

と言っていたのですが、 400ページといえば、 40ページの絵本を10冊を読めば、あっという間に終わってしまいます。息子の奴は、この宿題を 2日で終わらせてしまいましたが、もともと本好きな性格なので、その後も読書は毎日続けました。うちの宿には、子供向けの本が500冊以上あるので、読む本には困りません。一日10冊。 多いときは20冊くらい読んで、夏休みが終わる頃には、277冊8252ページという驚異的な読書量になっていました。

 その中には息子の大好きな「かこさとし」の絵本も入っています。「かこさとし」の絵本は、文章も長く難しい漢字がいっぱいあるうえに内容も難しかったりするのですが、幼稚園時代に寝る前に私が読み聞かせているためか、なんとかスラスラと読めてたようです。

 最後の頃になると、シートン動物記を読んでいました。シートン動物記を読んだ人はわかると思いますが、小学1年生には、かなり難しい内容です。私も、小学生の頃に夢中になってシートン動物記を読んだものですが、読んだのは小学3年生の時でした。小学3年生ぐらいでないとシートン動物記の面白さはわからないと思うんですが、息子の奴は本当にシートン動物記を理解しながら読んでいるのだろうか?と、少し疑問に思っています。

 まあそれにしても、 30日間で277冊8252ページという読書量は凄い記録です。内容を理解してるかどうかは別にして、小学1年生が、自主的に277冊8252ページという読書をしたという事実は凄い。宿題では400ページでよかったのに、その20倍の本を読んだという事実は凄い。これも、宿題が少なかったからできた技です。嬬恋村の小学校では、夏休みの宿題が少なかった。これがよかったんだと思います。宿題が少なくて余裕できたから、できたことだと思います。

 うちのお客様の話を聞くと、他の小学校ではもっと大量の宿題が出ているようです。 40日分の絵日記を書かせる学校もあるし、読書感想文を書かせる学校もあるみたいなのですが、それから比べると息子が通う学校は、ユルイゆるい。御客様によると宿題の1番の難関は『自由研究』らしいのですが、嬬恋村の小学校には、ありません。1番の難関らしい『自由研究』が無い。無いからこそ、息子の奴は、のびのびと読書ができた。

 そうそう。
 自由研究の話です。

 自由研究の宿題は無かった。無かったのに息子の奴は勝手に自由研究を始めてしまった。これはどういうことかというと、息子が毎月やっている『ポピー』という教材の付録に自由研究の手引きみたいなものがついていたんです。その『自由研究の手引き』を読みながら、勝手に自由研究を始めてしまった。

 これは、読書の宿題の後遺症です。

 あまりにも読書をするものだから語彙が広まって、何でもかんでも読むようになってしまった。息子の奴は、幼児の御客様に読み聞かせをするんですが、何を読み聞かせているんだろう?と、近くに寄ってみると、シュークリームの作り方のレシピを3歳児の女の子に読んであげていた。で、3歳児の女の子は、真剣に聞いてるんですよね。レシピのどこが面白いんだろう?

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 それはともかく息子の奴は、料理のレシピ本を読んで料理を作ったり、工作の本を読んでは何か作ってみたり、読書から発展して、いろんなことをするようになったんです。が、そのうちに『自由研究の手引き』が、なにやら面白そうだと気がついて、勝手に自由研究を始めてしまった。これが、面倒くさくてしかたがないのだけれど、無碍にするわけにもいかず、息子の自由研究を手伝っていますが、内心、はやく厭きてくれないかなあと思っています。なにしろ好奇心だけは強い奴なので、本当に面倒くさいです。


つづく。

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2019年08月22日

通知表

 小学1年生になった息子の夏休みが終わりました。今日が始業式です。

 で、昨日、慌てて息子の通知表コピーをとって、それを今じっくり見てるんですが、今の小学校は3段階評価なんですね。大変良い・良い・がんばろうの3つだけです。で、国語なら国語で、6つに分類されていて、それぞれに評価が書かれてある。肝心な成績をみてみると大変良いのところに○が多い。
「あれ?」
と思ったので、念のためにインターネットで「小学校の通知表の見方」を調べた見たら、昔と評価方法が違っている。今は昔のような偏差値的な評価(相対評価)をしてないらしい。つまり他人と比べてない。順位を決める評価ではない。そうではなくて、教室で教えたことに到達しているかどうかを評価しいてる。

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 つまり、クラスの子供達が全員、授業をマスターしていれば、全員が「大変良い」をもらっうこともあり得る。そういう風に評価方式が変わっているらしい。そうなると教育熱心な嬬恋村のことですから、クラスの児童全員が「大変良い」になっている可能性が高い。というのも1年生の1学期は、かなりノンビリした勉強速度で、平仮名・カタカナ・足し算・引き算くらいしか習わないらです。差が出てくるのは、2学期の漢字からでしょうけれど、それだって80しか漢字はでてこない。どちらにしろ通知表の学習評価にカリカリする事はない。

 問題にすべきは、通知表にある「生活の様子」というコーナー。ここでの息子の評価は惨敗でした。16の項目のうち○がついているのは2つだけ。あとの14項目は○は無し。これは親の私から見ても客観的に正しいと確信できるもので、○の2つはオマケにもらったようなものです。うちの息子は、挨拶にしても、整理整頓にしても、規則正しい生活にしても、なかなかできてなくて、子供園時代から、ずっと落ちこぼれていました。みんなより成長が遅れているのは確かで、同級生のみんなにサポートしてもらっている状態でした。一緒に遊ぶのは、もっぱら1学年下の子供達ばかり。1年落第すると、ちょうど良い案配なくらいでした。それが通知表の「生活の様子」に書かれてあり、驚いた次第です。

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 それはいいとして、この通知表の仕様は、いいですね。単純な5段階評価だった昔の通知表より、すごくいい。特に「生活の様子」というコーナーがいい。16項目もの評価があるのがいい。でも、通知表には書かれてない重要なことがある。それを夏休中みに行われた学習相談で、私は知っている。通知表が、どんなに進化したと言っても所詮、紙切れの一部で、本当に大切なことは、担任先生の口頭から伝わる一言でした。武道の秘伝のように、大事なことは、紙ではなく口伝で伝わるので、そこは要注意かもしれない。



つづく。

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2019年08月11日

おもちゃ王国で遊ぶコツ

お盆の軽井沢は大渋滞になります

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 いよいよ、連休です。毎年、お盆の軽井沢は大渋滞になります。特に10時から12時頃と、15時から18時にかけては、大渋滞します。これは、宿にチェックインする御客様や、宿からチェックアウトする御客様が、一斉に車を走らせるからです。逆に言うと、朝8時頃と、12時から14時までは、比較的にすいています。だから、15時前に北軽井沢に着くようにしていけば、大渋滞にまきこまれるおそれはありません。

 食事をとられている御客様は、早め早めの移動を心がけ、予定より早いくらいのチェックインをおすすめしています。混み合う前に北軽井沢にいらっしてください。

 特に用がなければは、軽井沢経由で北軽井沢に来るのは避けた方が良さそうです。おすすめのルートは、国道406号を経由して、二度上峠を通過するルートです。高速で来られる場合は、軽井沢インターではなく、東部湯の丸インターで降りて、地蔵峠・鹿沢温泉経由で来るか、渋川伊香保インターで降りて国道353号を草津・嬬恋方面に向かって走った方がよさそうです。

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 それからおもちゃ王国ご利用の御客様は、当宿で事前に前売り券を手配してください。でないとチケット購入で30分くらい並ぶことになる可能性があります。前売り券があれば、並ばずに入れます。

 また、おもちゃ王国チケットの半券があれば、出入りが自由なので、外のレストランで食事をすることができます。食事が混雑することが多いので、グリーンプラザホテルのランチバイキングが、お得なのでおすすめしています。その場合は割引券をお渡ししますので、お申し出ください。

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 コンビニでお弁当を買って入園されてもフードコートなので何ら問題ありません。当宿の麦茶(タンクに入っています)を水筒に入れて持って行ってもかまいません。(無くなっていたらごめんなさい)。水筒に水とティーパックを入れて、水出し紅茶にしても良いと思います。ポットの熱湯を水筒にいれてもオーケーです。ただし電気ポットは、空になると危険なので、空になったら一声かけてください。

 乳児をお連れの御客様は、無料で借りられる乳母車を借りると、ベットの役目になるので便利です。入り口ゲートに、お子様の迷子札シールがあります。活用してください。フリーパス購入の方は、1300円の温泉が、650円で入れます。ランチバイキングも1580〜900円で食べられますので、半券はなくさないようにしてください。

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 人気は、わくわく冒険の森・プラレール館・迷路の城です。迷路の城は、大人も楽しめるアトラクションで、大人が本気で挑戦しても30分以上かかります。マス釣りも大人が楽しめて、つれなくても2匹を塩焼きにしてくれます。晴れていれば絶景が見える観覧車もお勧めです。イベントのタイムスケジュールにも注意してください。



つづく。

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2019年08月08日

浅間山の噴火ですが、全く心配要りません!

まず、私の過去の私の記事をご覧ください。
これです。

http://kaze3.seesaa.net/article/406229611.html
2014年09月29日
浅間山麓の住民から見た御嶽山噴火について

これを読んでくれれば、浅間山麓のことがよくわかると思う。
今回の噴火は全く心配ありません。
以下、過去の記事の引用です>

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

御嶽山の噴火によって半径4キロ以内は入山禁止となった。ここがポイントなのだ。半径から4キロ離れていれば、火山はたいして怖くないのである。あれだけ噴火しても半径4キロの外なら安全なのだ。なので、吾妻山や浅間山などもレベル3になると半径4キロの立ち入りは禁止になる。

ところがである。どこもかしこも半径4キロというふうにはいかないのだ。具体的に言うと桜島。桜島の半径4キロ以内に何があるのか? 桜島がスッポリはいっちゃうのだ。鹿児島市は、ぎりぎりセーフ。で、今の桜島の噴火警戒レベル3なのである。ここに半径4キロを適用したらパニックになるだろう。もちろん、そんなことできるわけがない。だいいち鹿児島の人間は、桜島の噴火と共生してきた歴史がある。余計なお世話だろう。口永良部島や阿蘇山だとさらにパニックになる。一回地図を開いてみてほしい。


じゃあ浅間山は?

幸いにも半径4キロ以内に民家は無い。生活道路も、ほとんどない。だからレベル3になっても何もかわらないのである。住民も観光客も何の心配も無い。しかし、そうはいかなかった。2004年の噴火では、ストロンボリ式噴火にもかかわらず風評被害で観光客はバタッとこなくなった。だから風評被害は怖いけれど、火山は怖くない。噴火しても4キロ以内に民家は無い。5キロ以内にもほとんどない。あっても別荘が多少ある程度である。

草津白根山はどうだろう?

もう絶望である。もし草津白根山がレベル3になったら、御愁傷様というしかない。半径4キロの中には、万座どころか草津温泉の中心街もスッポリ入っている。だから、この夏は、草津町民は生きた心地がしなかっただろう。もちろん志賀高原もそうであるが、風向きを考えたら東側にある草津町民の心臓はバクバクものであったと思う。さいわい、草津白根山は首の皮1枚でレベル2にふみとどまったが、レベル3に近いレベル2だったと思う。さいわい9月になってから火山性地震がパッタリとまった。まだ油断はできないが、このままいけば、レベル1の安全水準になる日も遠くないだろう。

さて、ここで気が付いた人もいると思う。レベル3になっても大して影響の無い地域と、そうではない地域があることに。

では、御嶽山はどうなのだろうか?

半径4キロ以内に、山小屋はもちろんのこと、ロープウエイやら温泉やらスキー場やらキャンプ場やら旅館ペンション民宿など、いろんなものがワンサカある。つまり御嶽山が噴火すると自動的に被害がおきやすい地域なのだ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 以上、引用おわり!

 前置きはここまでとして、本題に入ります。実は今回の噴火は、浅間高原の自然にとって悪いことでは無いのだ。少々の火山灰が浅間高原に降り注いだことによって、高山植物が元気になるからである。そして元気になって花が豊作になるからである。 pH値が酸性の火山灰が広く降り注ぐことによって、つつじ科の植物が元気になる。そしてれんげツツジや、シャクナゲが美しい花を咲かせてくれる可能性が高くなった。来年の浅間高原は花が豊作になる可能性が高い。特に浅間園や火山博物館や鬼押し出し園の花が美しくなる可能性が高い。

 あと飲料水にとっても悪い話ではありません。嬬恋村の水道は、地下水だが、過去にpH値が酸性の火山灰が広く降り注いた事によって、無菌状態の水源となっている。ほぼ塩素が必要ない状態で蛇口から出てきている。これだって浅間の恵みだと思う。

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 また、浅間山特有の植生も少しではあるが元気になる可能性もある。詳しい事は書けないが、浅間山には固有の植物があるみたいなのだ。残念ながら、植物学者があまりに熱心に調べてくれないために、地元の素人の山岳関係者が少しずつ調査をしている。そして固有種の可能性のある植物が、少しずつ発見されている。そーゆー希少動植物が元気になる可能性がある。そこまで大げさな話では無いにしても、時々噴火してくれれば、カラマツやゴヨウマツが枯れてくれて、代わりにつつじ科の高山植物が繁栄してくれれば、浅間山本来の植生が戻ってくれるからである。そうなれば、また美しい浅間高原が戻ってくれるかもしれない。しかし、そのようなことになるには、毎日のように小規模の噴火が必要になってくる。なのでマスコミさえ騒がなければ、こういう噴火は大歓迎なのだ。

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 ここで思い出すのが2004年の噴火の時のことだ。あの時はマスコミたちにさんざんやられてしまった。高感度カメラで撮影された画像を何度もテレビに流された。火口そばの所をzoom upされて撮影されたものを流した。しかも、流される事に色を着色されて、次第に激しい噴火のように映像を改ざんされていった


 これに何度か抗議した結果、高感度カメラで撮影してますというテロップが入るようになったが、あの映像のおかげで、全国の友人や親戚から浅間山近辺の住民たちは全滅したのではないかと思われてしまった。

 しかしそんなことはないのである。
 浅間山の火口周辺4 kmに民家も道路もないのだ。
 そこが御岳山や白根山と違うところだ。
 登山道の入口でさえ4キロ以上離れている。
 一般的に言って4キロ以上離れていれば、安全なのだ。
 そして4キロ以内に民家や道路はないのである。



つづく。

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2019年08月01日

大人という生き物は、要らぬ知識だけはある

 今日、息子のところに手紙が届きました。以前、一緒に遊んでいただいた御客様からの手紙です。もちろん息子が自分で開封しています。息子のやつは、顔をクシャクシャにして何度も何度も手紙を読んでいました。写真も同封してありましたので、さっそくアルバムに入れて長い間、眺めていました。

「お返事かかなくっちゃね」
「うん!」

と、ここまでは良かったのですが、イザ返事を書こうとしたときに悩んでしまったようです。

「タケルは、お客さんの写真を送ってあげることはできないの?」
「うーーーん、うちは御客さんの写真を撮ったりしないからなあ・・・」

そうなんですね。写真をいただくことがあっても、代わりに送ってあげられる写真がこちらにはないことに気がついてしまった。今まで写真をもらうばかりで、お返事しか、お返しができてなかった。こいつは、いかんと考えさせられました。子供の視点はするどいですね。

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 話は変わりますが、こういう商売をしていますと、御客様から、いろいろなお手紙をいただきます。過去には、変わった手紙もたくさんいただきました。チェックアウト後の客室を清掃していると、たまに手紙が置いてあることがあるのですが、便せんの代わりに、白樺の樹皮を使った手紙だったりします。もちろん、小さな女の子からの手紙です。こういう発想は、大人には中々思いつきませんよね。

「そうだ! これを息子に提案してみよう! 白樺の樹皮で返事を返せばいいんだ!」

と、アイデアが浮かんだのですが、すぐに「駄目だ」と思い返しました。白樺は、腐りやすいのです。長持ちしないのです。・・・という要らぬ知識が浮かんでしまった。まったく大人という生き物は、要らぬ知識だけはある。その知識が行動にブレーキをかける。時には、多少常識破りに行動してもいいと思うのだけれど、悲しいかな、それができないのが大人の悪いところです。


つづく。

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posted by マネージャー at 23:24| Comment(0) | 雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする