不思議です。
とても不思議です。
なぜならば、ほとんどのホテルやペンションは休業中だからです。 いったいどこに泊まっているんだろう? じゃらんや楽天で検索したって、営業してる宿はほとんどないのに。公衆トイレも大半は閉鎖しているし、登山道の前の駐車場もロープで入れないようになっている 。もちろん有名な観光施設はみんな閉鎖中。日帰り温泉施設も大半は閉鎖中。でもたくさんの 観光客が集まってくる。不思議ですね。
私たちのような宿業を営む者の大半は、観光どころか明日の生活にも不安をかかえている状態。 こんなに多くの観光客を目にすると、県からの休業要請がなかったら、かなりの集客が見込めたのに・・・と悔しい思いですが、目先の利益のために、感染拡大の後押しをすることはできないし、ルールを破ってまで営業する気にもなれない。
ルールと言っても、いわいる要請なんですけれどね。営業したところで法律違反をしているわけではないんですけれど、もし営業してしまったら、テレビ報道なんかでバッシングされているパチンコ屋と同じになってしまう。そのレベルには落ちたくない。
それはともかく、どの登山道にも観光客が集まってきています。駐車場が閉鎖されているのに集まってきている。 こういう場合は地元民は強い。誰も知らない秘密のルートを散策できる強みがある。人が滅多に通らない散歩道を知っている強みがある。今日は家族で、秘密の散歩道を2時間近く散歩していました。
前置きはこのくらいにして本題に入ります。学校が休校になって不安に思っている新一年生のお父さんお母さんへのアドバイスの続きです。前回は、ヨコミネ式の勉強方法を紹介しました。今日は音読についてです 。
学校が休校しているケースでも『音読の宿題』 が出ていると思います。けれど、なんとなく軽視しがちになるのが音読だと思います。私も最初のうちは、軽視していました。教科書の音読が、子供の勉強の役に立つんだろうか?と軽く考えていました。だから、音読なんかしてしなくてもどっちでもいいというスタンスでいたんですが、息子の1年生の時の担任の先生が、音読にとても力を入れる先生だったために、息子のやつは音読に熱中していました。
担任の先生は、音読カードというものを作って、毎日のように音読の宿題を出すんですが、宿題以外の音読をすると、特別のシールを音読カードに貼ってくれる。息子はその特別のシールが欲しいために、 やらなくていい音読をガンガンやっていました。
話は変わりますが、うちの息子は成長が遅くて、言語のコミュニケーションに多少の難がありました。 クラスメイトの男の子達とほとんど会話をすることがなく、下手したらいじめられっ子に近い状態でした。いわゆるコミュ障というやつで、陰キャだったと思います。それは担任の先生からも家庭訪問で指摘されていました。
それが徐々に変化していって、2学期を迎える頃には、誰とでも仲良く冗談を言えるようになり、男子生徒達と放課後にサッカーやバスケットで遊ぶようになった。それは劇的な変化だったのですが、この劇的な変化の原因に、音読があったてと思います。
うちの息子は、 とにかく音読の数をこなしました。で、親が音読カードに採点を書き込むわけですが、その音読カードがあるために、親が息子の音読を聞かなければいけない。音読を聞かないと採点ができない。 なので、ちょっとかったるかったんですが、親の方も根気強く息子の音読を聞き続けました。
不思議なことに、親が真面目に聞いていると、音読の調子も上がります。そしてだんだんとうまくなっていくのですが、それと同時に 、友人間のコミュニケーションも上手になって言ったのです。息子は軽井沢のスポーツ教室に通っていたんですが、そこの子供達とコミュニケーションが、日に日に上手になっていた。

そうこうするうちに夏休みになって、400ページ以上の読書をする宿題が出されました。息子は、読書の宿題を音読で行いました。うちは宿屋なので、小さなお子さん連れのお客さんがやってくる。息子は、小さなお子さん相手に、絵本の 読み聞かせをしました。読み聞かせなので音読です。宿には子供向けの本が500冊以上あるので読む本には困りません。夏休みが終わる頃には、277冊8252ページの本を読み聞かせ、その結果かどうか分かりませんが、2学期になると息子のコミュニケーション能力は格段に上がって、男の子たちと放課後にスポーツで暴れるようになっていました。
そういうことがあって、私は音読に対して、かなりポジティブな印象を持っています。なので小学校が音読を重視しているのは、理由があってのことだと思っています。インターネットなので調べても分かる通り、音読にはさまざまなメリットがあるようです。
さて、子供に音読をさせるコツですが、上手に音読させるためには、根気強く聞いてあげることが早道。
上手に読めない場合は、親が読んだ後に、子供に復唱させると音読がスムーズになります。教科書なんか見なくていいから、手本の音声を聞かせて、それを真似させる。それも一行ずつ親が手本を聞かせて復唱させる。とにかく耳から入る。うまく真似できたら、教科書を読ませる。音声を先に理解させ、その後に文字に入る。最初は、耳が先で文字は後でよい。それを何回かやると文字をスムーズに読めるようになる。
そのさい、文字を読ませる場合、ひらがなを読ませないことです。ひらがなではなくて単語を読む。「さくら」を音読する場合は、「さ+く+ら」で読ませるのではなく、「桜(さくら)」で読ませるようにする。具体的に言うと、「さくら」という単語のところにアンダーラインを引いて、桜のイラストでも描いて、これで一つの言語(単語)として理解させるといい。
平仮名を読ませると、うまく音読が出来ない。平仮名では無くて、単語を読ませる。「さいた、さいた、さくらがさいた」という文章なら、「さいた+さくら+が+さいた」という4つの単語を読ませる。
あと、学校の宿題だと、習ってるところを5回音読するように言ってきますが、実際に5回読ませると飽きてくるので、途中で別のページや、教科書の最後の方を音読させて、飽きさせないようにするのもいいかもしれません。
あと、音読は発声練習にもなります。上手に発声ができたら、コミュニケーション能力のアップにもつながると思います。残念ながらうちの息子は、まだまだ言葉の能力が、他の同級生に比べて低いみたいなんですが、それでも小学校に入学した時よりもかなりレベルアップしてきました。今後もっとレベルアップするためには、色々な本を音読する必要があると思っています。
つづく。
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