普通、ユースホステルの会員さんは、団体客・ファミリー客を嫌います。なので両者がバッティングしないように宿主は気をつけます。ユースホステルの会員さんが多く入る時は、ファミリーや団体さんは断るし、その逆もあります。マラソン大会・バイクイベントの時も関係者が集中するようにします。その方が、顧客満足度が高くなるからです。
しかし、この方は、業者だらけだろうが、ファミリーだらけだろうが、団体が9割いようが、そういうことを全く気にしない筋金入りの一人旅なので、こちらも気兼ねすることなく受け入れます。そういう珍しい御客様が、先週2泊にわたってお泊まりになりました。で、他には群馬県民のファミリー客ばかりのなかで、一人ぽつんと過ごされていたんですが、何を思ったのか2日目に、数千円もする(?)大きなホールケーキを二つも買ってきて、
「他の御客様に出してあげてください」
と差し入れてきました。
で、先週末は、突然の差し入れでケーキバイキングになってしまい、他の御客様は、大喜びだったわけですが、とでうも腑に落ちなかった。なぜ、突然、ケーキを差し入れてくれたのか?と・・・・。
で、これは、あとで分かったことなんですが、その方は、その日が、記念すべきユースホステル二千泊目だった。
「なんだ、言ってくれれば良かったのに」
と、みずくさいなあ・・・と思ったのですが、
「新型コロナウイルスで、自粛中なので派手なことにしたくなかったので」
とのこと。
うーむ。かっこいい。
今まで、五百泊記念とか、千泊記念とか、いろんな御客様が、おられましたが、そのつど事前に連絡をうけとり、なにがしかのお祝いしたり、色紙を用意したり、記念品を渡したりしたものですが、今回は二千泊記念にもかかわらず、新型コロナウイルスのこともあって、何も言ってこなかったし、こちらも何もできなかった。せいぜい、ケーキのお礼に、土産品を渡すくらいしかできず、二千泊のことは、後で知ることになる。二つの大きなホールケーキは、2000の意味だったのかと、納得しました。1年に50泊としても2000泊に達するには、40年もかかることになる。すごい偉業です。
それにしても、ちよっとみずくさいなあ・・・と思ったけれど、
お祝いは次に来られたときに渡そう。
でも、二千泊の御客さん! ちょっとカッコよすぎますw
つづく。
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