2020年08月26日

つまごいスポカルの空手教室・キックボクシング教室

 息子のクラスには、幼稚園時代から乱暴な子供たちが大勢いました。運動会では男の子たちが乱闘してたし、年長組の時の担任の先生は、こんなに乱暴なクラスを見たことがないと言ってました。キレやすい男の子が多すぎるというのです。

 それを憂いて、幼稚園の担任の先生は、「息子さんはもっと強くならなければ駄目だ」とアドバイスできました。反撃できる力がないと駄目だと言う。人口の少ない嬬恋村では、小中学校卒業するまでクラス替えがなくて続いてしまう。

 それはもっともだと思った私は、息子を強くするために、相撲かレスリングか柔道をやらそうと思って、あちこち探したんですが、見つかりませんでした。幼稚園の先生に聞いてもわからないと言います。手っ取り早く強くなるには、相撲が一番なんですが、相撲を教える教室は、近くにはなかった。レスリングも柔道も見つからなかった。かろうじて見つかったのが、空手教室で、軽井沢の風越体育館の主催事業として「空手と礼儀教室」というのがあり、そこに応募しました。

 その教室は、東真会という極真会系列のフルコンタクト空手だったんですが、そこの先生は、子供のうちは、体作りを一番とするために、空手を教えるというより、ドッジボールやっサッカーゲームであそばせることをメインとしていて、空手を基礎からじっくり学ぶというスタイルではありません。どちらかと言うと、スポーツを通して体を鍛え上げるのがメインです。

 これは、これで素晴らしいことなので、1年間にわたって皆勤賞で練習参加させましたけれど、これではなかなか強くならないなぁと思った私は、他の空手教室を探し、嬬恋村にも空手教室があることに気がつき、そこにも入門させました。その空手教室は、つまごいスポカル所属の峯心会という組織なのですが、その大島先生の教え方が、東真会の鈴木先生の教え方と全く違っているので、非常に面白く思いました。

 東真会では、基本を詳しく教えることはありません。
 ところが大島先生は、非常に詳しく教えます。
 子供達に分かるかどうかは別として、理論もきっちりと教えます。
 それから 柔軟運動を非常に重視します。

 この違いは何だろう?と、インターネットで調べてみたら、大島先生は過去にキックボクサーとして全日本フライ級4位まで勝ち上がり、もう少しでチャンピオン戦に挑戦するはずだったのですが、怪我で断念。その後に、指導者として活躍し、ムエタイ(キックボクシング)の女子世界チャンピオンまで育て上げ、自分の息子をムエタイ(キックボクシング)の世界大会で銀メダルをとらすなど、色々活躍していたことがわかりました。 そして「武道教育の実践」という本をみつけ、何人もの空手家たちが文章を書いており、そこに大島先生の著述があることを発見し、それを拝読したのですが、これがとても面白かった。

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 大島先生の著述は、実体験を淡々と語ることからはじまります。それらは失敗の連続と、無知から来る怪我に悩まされた体験が、淡々と述べられています。『空手バカ一代』のような武勇伝を自慢する話は、一ミリも無く、無知から来る練習による怪我の怖さを淡々と述べている。

 小学生の頃にきちんとした指導員がいないにも関わらず、非常に危険なボクシングの練習をして、医者にかかるはめになったことや、空手で複雑骨折して1年間練習できなかったことや、チャンピオン戦目前に2回階級上の大きな選手と練習した結果、椎間板ヘルニアになって、現役を引退せざるを得なかったことなど・・・。これらの体験から、怪我に対するリスクをかなり重要視して練習にとりいれたと書いてあります。なので基本練習や柔軟運動をみっちりやるようになったようです。

 こういう先生ですから、小さな子供。それも幼児が空手を習うなら大島先生が一番の適任に思えてきました。確かに大島先生は子供に優しい。優しすぎるくらいに優しい。そのへんが不満に思えるほどです。ただし顔はいかつい。顔はいかついんですが、 非常に優しい。私が知っている空手の先生の中で1番優しい先生かもしれません。

 その上、月謝が1ヶ月で2000円と非常に安い。軽井沢近辺の空手教室は、どの道場でも月謝が安いんですが、その中でも大島先生の所が一番安い。今から30年前、私は東京でカラテ道場に通ったことがあるんですが、その頃東京では、どの道場でも1万円近くかかりましたから、かなり安い。ムエタイ(キックボクシング)の世界チャンピオンを育てたことのある先生の値段ではありません。これが嬬恋村の住民たちに、それが伝わってるかどうかわかりません。

 まあそんなことどうでもいいとして、その大島先生のところで、2年ばかり空手の練習をさせたわけですが、それで息子が強くなったかと言うと、いまいちです。練習の割には強くなってない気がします。そこで、 大島先生の空手教室ではなくて、キックボクシング教室に入れてみましたら、これが非常によかった。息子の体力がどんどんついていくのが目に見えて分かったからです。考えてみたら大島先生は、ムエタイと言うか、キックボクシングの先生が本業だったわけで、世界チャンピオンを育てているわけですから、キックボクシングの教え方の方が、上手くて当たり前なわけです。

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 で、その大島先生が本を出したというので、買って読んだのですが、「武道教育の実践」と同じようなことが書いてあった。武勇伝とか、世界チャンピオンを育てた話とか、ベトナムで空手のタネを蒔いた話とか、キックボクシング界のことを書いてあっても良さそうなのに、全く書いてない。勇ましいことや、過去の栄光は何も書いてない。イジメ相談室もやっていたのに何もふれてない。自分の生い立ちと、失敗体験と、怪我について書いてある。格闘家らしくないというか、健康と怪我について淡々と書いてあるところが、大島先生らしい。こういう先生だと安心して子供を任せられると思った私は、今では、全部先生にまかせっきりにしています。


つづく。

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posted by マネージャー at 22:49| Comment(0) | 教育問題を考えてみる | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする