2021年04月30日

子供たちと、ハイキングを楽しむための、おすすめコース7選!

 こんな質問が来ました。

「マネージャー、北軽井沢付近で子供たちと、ハイキングか何かで楽しもうと思っているんですが、良いコースがあったら教えてくれませんかね」

 いい質問です。新型コロナウイルスが猛威を振るっている現在、軽井沢・北軽井沢でハイキングするくらい素晴らしいことはありません。というのも昔から、この地域は『天然の病院』と言われており、明治大正の昔から、多くの人たちが病気を治すために訪れた地域だからです。ここに来ると、どういうわけか病気が治ってしまうので、戦前は大量のサナトリウムがあって、全国から結核患者が集まっていました。もちろん文豪たちも療養できており、その体験を堀達雄は『風立ちぬ』という小説にし、それをジブリがアニメ化したことも有名な話です。


 昔は結核になると、死を宣告されるような重い病気でした。しかし、軽井沢に療養に来ると、不思議と結核が治るケースが多かったのです。そのために全国の結核患者が、次々と軽井沢にやってきました。そして色々なドラマが生まれたりしたのですが、それを小説にしたのが堀辰雄です。

 で、どうして軽井沢・北軽井沢だと病気が治るのか?という疑問ですが、森に原因があると言われています。森の中に三日間滞在すると、体内のnk細胞が増加して、体の免疫機能が増えるのです。そのために、人によっては、自分の持ってる免疫力で病気を退治したりしました。おまけに軽井沢には、カラマツという針葉樹林がたくさんあります。針葉樹林は、広葉樹林よりも免疫力を増すらしいのです。

https://square.umin.ac.jp/nmsdhph/shoukai_likei02.html
(森林浴(森林環境)による免疫機能への影響)

https://www.rinya.maff.go.jp/puresu/h17-10gatu/1013-b1.pdf
(森林浴がヒト NK(ナチュラル・キラー)細胞を活性化する)


https://www.ffpri.affrc.go.jp/pubs/seikasenshu/dai2ki/documents/aic.pdf
(森林セラピー機能の評価・活用技術の開発)

https://www.jstage.jst.go.jp/article/shinzo/41/4/41_405/_pdf/-char/ja
(森林浴の健康増進効果)

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjh/69/2/69_117/_pdf
(森林医学の臨床応用の可能性)

https://watashinomori.jp/study/zatsugaku_02.html
(森の雑学:血圧ダウン・免疫アップ! 森のやすら木)

http://www.inforesta.com/content03/2009/06/post-58.html
(”森林浴”が免疫力を高める)


 それはともかく、大量の結核患者が軽井沢に滞在するようになると、それを見たもともとの住民たちが、非常に結核を恐れるようになりました。なにしろ軽井沢に結核患者が大量にいるのです。自分たちも、感染しないだろうかと不安になったようです。特に体を使う仕事をしていた農家の人たちは、結核に感染しないように防御措置を取りました。その防御措置とは、いわゆるグルメです。

 結核は貧困が原因とまでいわれる病気だったので、人々は結核にならないように、特に食事に気を付けました。今では考えられないことですが、甘い物や白砂糖も口にしました。白砂糖はもともと漢方薬でした。ご飯は白米を食べました。こうやって結核予防したわけですが、結核にかかる代わりに、歳をとってから糖尿になってしまったから皮肉なものです。

 私の宿の地主さんも、そういうパターンで糖尿病になってしまいました。しかしこれは仕方がなかったのかもしれません。終戦直後まで、結核は癌より怖い死の病気だったのですから。どちらにしても、極端に走りにすぎない方が良いのかもしれません。結核を恐れて、極端に炭水化物を取り過ぎれば、その反動はいずれ別のところにやって来るのですから。

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 さて本題です。

「子供たちと、ハイキングを楽しもうと思っているんですが、良いコースがあったら教えてくれませんかね」

という質問ですが、結論から言いますと、森の中を歩くのが良いと思います。新緑が始まりつつあるからです。新緑の頃の森が、一番免疫力を高めてくれます。具体的に言うと、

1.千ヶ滝せせらぎの道コース
2.信濃路自然歩道
3.野鳥の森
4.離山登山道
5.小浅間山登山道
6.浅間牧場
7.浅間大滝

あたりをお勧めします。

1.千ヶ滝せせらぎの道コース
http://kaze3.seesaa.net/article/458439709.html

 このコースは、涼しい沢沿いを歩くコースで、森林浴・マイナスイオンたっぷりのコースです。このルートは、昔は、草津までの重要なルートでした。今は、廃道となっていますが、千ヶ滝までは、よく整備されています。時々、山鳥が現れますし、クレソンも自生しています。
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2.信濃路自然歩道
http://kaze3.seesaa.net/category/8211747-1.html
http://kaze3.seesaa.net/article/96091899.html

 信濃路自然歩道は、峰の茶屋から名勝「白糸の滝」を通り、緑の中を谷川のせせらぎを聞きながら、旧軽井沢へ下る散策コースで、バードウォッチングや森林浴などファミリーで楽しめる道です。峰の茶屋 〜白糸の滝〜小瀬〜三笠 まで全10キロ。白糸の滝、竜返しの滝、軽井沢レクの森がある小瀬に通じ、水遊びや散策コースも整備されています。
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3.野鳥の森
http://kaze3.seesaa.net/article/247610428.html

 この森は、ハルニレテラスの奥にあります。標高950mから1100mに位置する高原の森で、約3kmの遊歩道が設置されています。日本野鳥の会の創設者である中西悟堂が、軽井沢・星野の地を「日本三大野鳥生息地」と呼び、星野嘉助による野鳥の保護活動が行われていたことなどから、1974年に環境省(当時は環境庁)により、国設野鳥の森に指定されました。この森では、年間で約80種類の野鳥を観察することができます。バードウォッチングのシーズンは、木々の葉が落ちて見通しが良くなる11月下旬〜5月中旬ころ。春は南国からやってくるオオルリやキビタキが美しい声と姿で魅了し、晩秋から冬にかけては、北方からやってくるベニマシコやオオマシコ、ヒレンジャクなどでにぎわいます。
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4.離山登山道
http://kaze3.seesaa.net/article/474279803.html

 離山へは、東口(雲場池方面から)と、南口(歴史民俗資料館方面から)の2つのルートがありますが、南口ルートが圧倒的に楽しいですね。
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5.小浅間山登山道
http://kaze3.seesaa.net/article/420465783.html
http://kaze3.seesaa.net/article/427714361.html

 非常に登りやすい山で、幼稚園の遠足によく使われています。
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6.浅間牧場
http://kaze3.seesaa.net/article/428184465.html

 浅間牧場付近は法令で樹より高い建物が建てられないために、全ての民家が樹木の下に消えてしまい、見渡す限りの大森林地帯になっています。つまり、歩いて5分の所で素晴らしい景色が見えます。北海道からきた御客さんに、ここを案内しても「道が見えない」驚かれます。そうです。北海道は広くても道路が見える。しかし、浅間高原は、樹木のトンネルで道路さえ消し去るために、壮大な景観になっています。北軽井沢に来たら、ぜひ寄って下さい。
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7.浅間大滝
http://kaze3.seesaa.net/article/267745877.html

 台風19号で2年ほど入れなかったのですが、先日工事が終わって、やっと入れるようになりました。



つづく。

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posted by マネージャー at 22:43| Comment(0) | 総合観光案内 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする