2021年06月13日

あと一週間で漢字検定試験!

 先日、息子の奴が100点のテストを持って帰ってきたので、御褒美にアイスを買ってあげたら、何を勘違いしたのか大量のテストを持ってきました。100点もあれば、80点もある。「今度の先生はテストをしない先生だなあ」と思っていたら、そうではなかった。息子が見せなかっただけだった。で、たまたま100点のテストを私が見つけて、御褒美をあげたものだから、
「親にテストを見せると、御褒美がもらえる」
と勘違いしたらしく、いままでカバンの奥か何かに、グシャグシャに突っ込んでいた大量のテストの束を取り出して、私に見せたわけです。御褒美がもらえると、ワクテカしながらです。

 もちろん、そんなわけはない。親としては、間違えた問題をもう一回やらせて、復習させるだけです。それが不満だったらしく「100点の御褒美は?」と言ってくる。図々しい奴だな・・・とは思ったけれど、まあいいかと、今後モチベーションをあげるために御褒美を渡しました。で、気が付いたのですが、今時の小学校では、全国共通テストをやってるんですね。教研式NRTという共通てすとで、国語が全国平均より12点ほど良い程度だったのに対して、算数は全国平均より30点もよかった。息子は国語より算数の方を得意としているようです。

 で、国語のどこがダメだったかというと、漢字がダメだったようです。無理も無い。息子は予習復習をやってないから。そのかわりに6月20日の漢字検定試験にむけて、ラストスパートをかけている。教科書とは別のスタイルの漢字勉強をしている。しかも、あと一週間しか勉強時間が無い。あと一週間で息子は小学三年生の漢字を全てマスターしたうえで、それ以上に難しい熟語を理解しなければならない。


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 正直言って私は、漢字検定試験をなめていました。小学三年生の漢字を覚えさせるのは、そんなに難しくないと思っていた。だから日本漢字能力検定協会が出版している問題集を一冊買って、それをマスターさせればいいんだろうと思っていたけれど、甘かった。小学三年生の漢字と、漢字検定試験8級では、方向性が違っていた。

 例えば、小学三年生の漢字では「有(ある)」という字を習うし、「様(さま)」という漢字も習う。2つとも難しい字ではないのですが、日本漢字能力検定協会が出版している問題集には「有り様」という問題で出てくる。これは小学校3年生には荷が重すぎる。ここまでくると漢字の試験では無く『語彙』の試験になってくる。学校の教科書では漢字の試験でも、漢字検定試験では語彙の試験になっている。漢字の組み合わせによる難しい熟語が問題にでてくるからだ。

 日本漢字能力検定協会が出版している問題集には、丁重、様子、和音、礼服、放火、面持ち、有用、表明、福音、平時・・・と言った小学3年生には難しすぎる熟語がたくさんあって、その総数が1000もあった。つまり漢字検定試験というのは、200の漢字を単純に暗記するのではなく、1000以上の熟語を理解する必要があった。

 これに意外と時間がかかってしまった。

 例えば「有り様」とか「丁重」とか「神楽」といった言葉は、小学三年生にしてみれば今まで聞いたことがなかったろうし、覚えたとしても今後も使う予定も無い。こういう熟語を教えて覚えさすのは至難の業で、かといって丸暗記させる意味も薄いので、こういう問題は捨てるしかない。


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 漢字検定試験の9級の時は、ここまで難しい言葉は無くて、せいぜい「夜光虫」ぐらいだったけれど、8級になると難易度の高い熟語が、突然多くなってくる。寒暑とか、楽曲とか、陽光とか、子供たちの日常生活で使われない言葉がドンドンでてくる。ようするに漢字の勉強であるというより語彙の勉強なのだ。そして、漢字には同音異義語が多すぎる。前後の文脈が無いと、解答できない漢字が多すぎる。そのために息子の頭が混乱して、勉強すればするほど、知っていたはずの漢字をかけなくなってしまった。

 仕方が無いので、今回に限って、例外として合格するためのテクニックを教えてしまおうかと思っている。難しい熟語は全て捨てて、教科書で習う範囲の易しい熟語だけを覚えさせて、そのかわりに知ってる文字だけは、確実に書けるようにしようかと。でも、それって意味ないよなあ。

 


つづく。

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posted by マネージャー at 23:12| Comment(0) | 教育問題を考えてみる | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする