2021年06月28日

授業参観は、ことばの教室!

 新型コロナのせいで 今年から授業参観が、いつでも自由にできることになってしまいました。三密を避けるために、前もって連絡をすれば、いつでも何回でも授業参観に出かけることができるようになったのです。うちの嫁さんの話では、もうすでに3回以上授業参観に出かけている親御さんがいるそうです。
 この授業参観のスタイルを息子の担任の先生が歓迎していると聞いて驚きました。息子のクラスの子供たちは、授業中に勝手に動き出したりして、先生が苦労されているらしいのです。 だから授業参観に誰かのご両親が来ると、多少は行儀が良くなるので、先生にとっても大助かりということらしい。
 で、今日の朝、 うちの嫁さんが
「1時間目の国語の時間に授業参観に行こうと思うけれど一緒に来る?」
と聞いてきたので、ホームセンターにセメントを買う予定があったので、 ついでがあるので一緒に着いて行くことにしました。





 で、授業参観に行ってみると息子は、みんなと一緒に国語の授業を受けるのではなくて、ことばの教室に参加することになっているということでした。ことばの教室というのは、 子供の障害に対する支援を行う特別支援学級のことで、言語に障害のある子ども向けに設置された、特別支援学級のことです。

 実はうちの嫁さんは、 子供の頃にことばの教室に通っていたらしくて、その体験が非常に楽しかったので、1年生の時に担任の先生から「ことばの教室に通いませんか?」というオファーがあった時に嬉しそうに息子を通わせました。

 嫁さんのお父さんは、うちの嫁さんが子供の頃に「言葉の教室」と言う特別支援学級に通うことを非常に嫌がっていて、「なんで娘が障害者扱いなんだ?」と怒っていたらしいんですが、うちの嫁さんは元来の能天気な性格なので、特別支援学級が楽しかった思い出しかなかったので、息子を喜んで特別支援学級に入れました。それも小学校に入学して直ぐに入れましたから、それも異例中の異例だったようです。うちのように特別支援学級に入れたがる親があまりいないという話はよく聞いています。私の実弟の息子も障害があって特別支援学級に入るように言われたらしいんですが、親の方で嫌がっていましたから、そういう親御さんが大部分なのかもしれません。

 何しろうちの嫁さんと来たら、子供の頃に通っていた「言葉の教室」がとても楽しかったという思い出がいっぱいあった。だからあの楽しい授業を息子にも体験させてあげたいという気分があったようです。

 ちなみに私はどうかと言うと、「ことばの教室ってなに?」「ことばの教室って、それおいしいの?」というレベルで、ことばの教室がどういう教室なのかがさっぱり分かりません。 まあ嫁さんが入れたがっているわけだから、きっと面白い授業なんだろうなーと、ずっとまかせっきりでした。

 ちなみに息子は、幼稚園の頃から発達が遅れていて、村の保険課がやっている「すくすく相談と言う」発達心理学の先生に色々面倒を見てもらったり、嬬恋村の保険課の作業療法士の先生に運動神経の強化ののための指導を受けたりもしていました。ありとあらゆるところでサポートを受けていたわけですが、これも嫁さんが子供の頃に体験したことばの教室での 楽しい思い出があったからかもしれません。

 逆に私の方は、子供の頃から難聴だったんですが、親の方針なのか特別支援学級に入ったことがありませんので、ことばの教室も、すくすく相談も、作業療法士の先生による運動支援も、 何一つうけることもなく、普通の児童・生徒として、小学校・中学校と学んできたので、「ことばの教室ってなに?」という感じです。
 難聴であっても、全く問題なく普通に学校に通えたわけですから、私には特別支援学級に入る意味がよく分かりませんし、そこがどういうものなのかも分かりませんでした。まあ、嫁さんがいれたいというわけですから、どうぞどうぞという感じでした。 ことばの教室に行くことによって国語の授業が受けられなかったりしますが、それは私が面倒を見ればいいだけだと思ったので、好きにさせていました。で、思い出したように時々息子に「ことばの教室ってどう?」と聞くと「面白い」と言います。どうやら息子のやつは、言葉の教室が大変気に入っているようでした。

 話を戻します。
 授業参観の話です。

 今日は国語の授業参観に出かけたわけですが、息子は国語の授業を受けない日でした。ことばの教室を受ける日だった。というわけで、夫婦で、ことばの教室の授業参観を行けることになりました。





 で、ことばの教室を参観しての感想ですが、一言で言うと
「ことばの教室の先生は、教育の天才かもしれない」
と言う感想しかありません。何度も何度も発音の練習をするのかな?というイメージで授業参観をしたわけですが、全く違っていました。教室にはいろんなゲームが置いてあって、それらのゲームを使いながら楽しく発音の練習をしていました。 カードゲームや、すごろくゲームや、し舌ベラジャンケンなどをやりながら、全く子供を飽きさせないで、発音練習をするのです。それこそ1時間が、アッという間に過ぎ去っていく。

 おまけに褒めるのがうまい。

 親がきているから褒めているというわけでもないことは、息子が日頃から「ことばの教室は楽しい」と言っていることから、よくわかります。 ことばの教室に行くことによって、自信のようなものを貰ってきているのがよく分かるからです。本来なら、ことばの教室は、発音を勉強するところなんでしょうが、勉強しているのは発音ではなくて、自信だったり、ポジティブな心持ちだったり、勉強の楽しさだったりする。それが証拠に授業が終わると息子は溌剌とした気分で教室を飛び出して行きました。

 あと関心したのは、 あれだけ楽しい授業の中に、片付けや礼儀作法をしっかり教えていることです。ゲームにしても複数のゲームを提案したうえで、必ず息子に選択させていました。すごろくにしても、何枚もすごろくのボードがあって、それを選択させていますし、サイコロにしても先生の手作りと思われる2種類のサイコロを用意して、それを選択させています。つまり子供の自主性を育てている。それでいて、礼儀作法や片付けもしっかりとさせているのがすごいと思いました。もちろんマンツーマンだからできることなんでしょうけれど。

 そういえば、ことばの教室の先生は、息子に楽しい年賀状を送ってきます。もちろん息子も先生に年賀状を書くわけですが、それによって年賀状を書くという勉強にもなっていますし、冬休みに思い出したように言葉の練習をするわけですから、こういうところも感心します。

 うちの嫁さんが、子供の頃に体験した「言葉の教室が楽しかった」と言うこういうことは、こういうことだったんでしょうか? ことばの教室の先生(つまり言語療法士の先生)は、全員がそういう先生なんでしょうかね? だとしたら言語療法士の先生というのは、すごい先生だなと感心してしまいます。それとも嬬恋村のことばの教室の先生だけが特別なんでしょうか?




 話は変わりますが、授業参観が終わって帰ろうとしたら1年生の子供たちが、私に向かって
「今度、登山を教えてください」
と言ってきました。

 これには驚きです。
 私が、どこの誰なのか?何者なのか知っていたからです。

IMG_8716.JPG

 ただ、教えてあげたいけれどチャンスが無い。小学校に登山の授業がないから、そこにボランティアに行くこともないし、せめて近所の子なら、うちの庭にあるボルダリングで遊んでもらうこともできるんですが、嬬恋村は広いから近所と言うことでもなさそうだし。せっかく、やる気になっている子供さんに、教えるチャンスが無いのが残念でした。


つづく。

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posted by マネージャー at 22:23| Comment(0) | グンマーで嫁が出産と育児 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする