それにしても、F86で、よくあんな曲芸飛行ができたものだと感心します。私が子供の頃に毎日見ていたブルーインパルスの曲芸飛行は、本当に凄かった。まるで空中サーカス。よく墜落しないなあと感心してみていましたし、いくら見てても飽きなかった。けれど、浜松の子供たちにとっては日常だったらしくて、「そんなもの見て、どこが面白いんだ?」と不思議がられました。
当時、子供たちの人気アニメが「科学忍者隊ガッチャマン」で、主人公が絶体絶命のピンチになると、どこからともなく突然、レットインパルスという戦闘機隊が、あらわれて、ガッチャマンを助けるのですが、昭和の子供たちは、レットインパルスという戦闘機隊をすごくかっこいいと思っていました。当然のことながら、そのモデルと思われるブルーインパルスに憧れないものはなく、1964年の東京オリンピックの五輪飛行の伝説を知らぬ者はいなかった。1964年の五輪マークの時は、何度やっても失敗し、本番の1回だけ、偶然にも成功したという奇跡の技。それが今年、再現されるとは・・・・。(創設者である)源田実も、あの世で喜んでいることでしょう。
つづく。
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