これがうちの息子だったりしたら、たった一個のマカロンで算数の問題集を10ページぐらいやってしまうので、貧乏性な息子でありがたいなぁと思っています。うちの息子は、3歳ぐらいの時、プリッツ一本で、八ヶ岳の登山道を100 m ぐらい自力で登ってくれるほど単純な性格でした。4歳の時は、チョコレート一粒で槍ヶ岳の登山道を200 M ぐらい歩いてくれました。勉強も運動も、安い人参で頑張ってくれますし、漢字検定試験も、くら寿司の寿司食べ放題というだけで、何ヶ月も勉強してくれます。全くもって安くすんでくれるので、我が家の家計は大助かりです。
まあそんなことはどうでもいいとして、うちのお客さんに関しての話ですが、ここ十数年の傾向を見てみると、子供たちが甘いものを欲しがらない。特にフルーツが嫌いな子供さんが増えてます。ちなみに、うちの息子は8歳ですけれどフルーツが大好きです。私も子供の頃は、フルーツがおやつ代わりでした。秋になると祖母が渋柿を箱詰めにして渋抜きをしたり、干し柿を作ったりしていましたが、あれが楽しみでならなかった。 リンゴや梨やくるみや栗も食べられるので、一年を通して秋が一番大好きだった。だから子供というのは、そういうもんだと思っていたんですが、そのイメージは、 今から10年ぐらい前から大きく代わってきました。
うちの宿は、朝食や夕食に必ずフルーツを出していたんですが、10年ぐらい前からそのフルーツが残るようになってきた。残すのは決まって子供達だった。逆に残さないのは、年配の方達だった。
そういえば、お客さんを連れて登山ツアーに行くと団塊の世代のお客さんは、おやつにフルーツを持って行きますね。私の世代ではそういうことはないんですが、団塊の世代の特に女性になると、 山の中に普通にフルーツを持ってくる。 重たいから大変なのになあと思うんですが、そんなことは気にせずにフルーツを持ってくる。そしてよく食べます。特に女性がよくフルーツを食べる。団塊の世代とは言わなくても、昭和30年代から昭和50年代くらいまでに生まれた世代なら、山にフルーツを持ってくる。 特に女性が持ってくる。酷いのになるとスイカまで持ってくる。よほど好きなんでしょうね。
あと冬になると、みかんをよく食べるのも昭和20年代から昭和50年代くらいまでに生まれた世代の女性達で、1月とか2月のお客さんがチェックアウトした後に部屋掃除に入ると、ゴミ箱から大量のみかんの皮が出てきます。特にリピーターさんたちの部屋から出てくる。北軽井沢ではみかんなんか取れませんから、うちの宿でみかんを出すことはほとんどありません。 それを知ってるリピーターさん達は、わざわざみかんを持ってくる。
それならばと、夕食や朝食にみかんを出してみると、食べる人は食べるんですが、大量に残ることもある。食べてないのは子供達です。うちの息子はみかんが大好きなので、残ったみかんを全て平らげるんですが、こういう子供は例外みたいで、今の子供達はフルーツを食べなくなっていますね。じゃあ、お菓子を食べるのかと言うとそういうわけでもない。 20年前なら部屋のゴミ箱にお菓子の箱がたくさんあったりしたんですが、今は、そういうゴミを見かけることがありません。特に駄菓子とか、ポテトチップスとか、そういうジャンクフードを見かけることはめったに無くなってしまいました。皆さん健康を気にするようになったんですかね?
そういえば、食い意地が汚いというか、何でも食べてしまう、うちの息子でさえ最近は健康志向になっています。まだ8歳なのに健康のことを口走るようになってきている。もっと身長を伸ばしたいという理由で、牛乳をがぶがぶ飲むようになったし、スーパーやコンビニで弁当を買うときも、カロリー表示を見てから買っています。私が八歳の時は、そんなこと気にしなかった。カロリーとか塩分とか栄養表示を気にしだしたのは、四十歳過ぎてからであって、子供のうちから、そんなものを気にするなんて考えられない。世の中全体が、健康志向になっているために、 それが子供の脳を洗脳しているとしか思えません。
健康志向といえば、この20年間に関西方面の人たちが納豆を食べるようになったということです。朝食に納豆なんか出してしまうと、 20年前なら確実に関西人は食べなかった。関西人の人数ぶんだけ納豆が余ったものですが、今では食べない人の方が珍しい。
つづく。
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