2021年11月12日

コミュニケーション能力

 息子(8歳)のクラスが、学級崩壊しているとのこと。どうりで最近、息子が学校のことを話さなくなったと思った。予兆は、幼稚園の時からありました。幼稚園の担任の先生が、「こんな暴力的なクラスをみたことがない」と呆れていたし、息子が虐められていると警告してくれて、
「強くならなければダメだ」
という実践的な忠告をしてくれました。そして、慌てて空手教室・キックボクシング教室に通わせたわけですが、それが今頃になってきいてきています。思えば、思い切った助言をしてくれたなあと、あの時の担任の先生には感謝しています。口先で立派なことを言うのでは無く、
「対抗できなければならない」
と暗に教えてくれたことには、感謝しかありません。息子は3月末のうまれで、いじめっ子たちは、みんな4月か5月うまれだったことも、調査の結果わかったので、1年分の年齢差を埋めるべく、体力作りをコツコツとやっていきました。

 で、小学校に入学。小学1年の時も担任の先生が、かなりの暴力クラスだと言っていました。1学期の終わりまでは、先生に心配されましたが、2学期に入ったころから、みんなと会話ができるようになりだしました。すこしづつ年齢差が追いついてきている手応えを感じましたが、学力は別にしても、体力差とコミュニケーション能力の差は、まだまた大きかった。

 逆に言うと学力は、簡単に克服できる。勉強を教えることは、非常に簡単で、すぐに勉強はできるようになる。しかし、運動能力とコミュニケーション能力をアップさせるのは、非常に難しい。私は自営業者なので、お金面を犠牲にすれば、いくらでも子供の相手をしてやれるという有利な立場にありながら、運動能力とコミュニケーション能力のスキルアップさせることは、非常に難しかった。

 それでも運動能力は、まだなんとかなった。3年がかりで、8歳までに平均以上のレベルにもっていけた。幼稚園時代に走ればビリ確定で引っ込み思案だった息子も、今では喜んで走るようになって、マラソン大会で上位入賞するようにもなっているし、スケートもかなり速く滑れるようになっている。いろんな競技で4月5月生まれに勝てるようになってきた。というか最終的に勝つ事に喜んでいた。


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 そうなるとイジメも無くなってくる。空手・キックボクシングによってイジメから抜け出す予定だったけれど、実際は、かけっこの早さで抜け出した。空手よりも、陸上練習の方が、効果があった。腕立て伏せやスクワットの方が効果がある。息子の身体能力がアップすると、馬鹿にされにくくなる。まわりが変化していくのである。

 しかし、コミュニケーション能力のスキルアップだけは、うまくいかない。原因はタブレットの授業にある。新型コロナウイルスで学校でタブレットを教えてしまったために、息子がタブレット中毒・ゲーム中毒になってしまったからだ。どうして、タブレットを授業で教えてしまったのかと、恨めしい。

 一昨日、万座温泉のホテル聚楽に泊まったのだが、ホテル聚楽には、各部屋にタブレットが置いてある。息子は、そのタブレットでゲームに夢中になり、家族と会話しようとしない。せっかくの旅行というのに、タブレットばかりやっている。そんな息子に呆れた嫁さんは、息子を卓球に誘い、そのあとで親子で将棋をはじめた。こういうことは、私より上手であるので助かった。


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 それはともかく、息子のコミュニケーション能力が、いまいちなのは、担任の先生も危惧していたらしく、先生から自宅に電話が何度も来ている。担任の先生は、教育熱心な先生で、なんども電話をくれる。いつぞやは、心配そうに言ってきた。

「タケル君が、バケツを被って奇声をあげながら廊下を走っていて、クラスのみんながドン引きしてるんですよね」

と、嫁さんに電話してきました。この話を聞いた私は、大笑いして心の底で『いい仕事してるなあ』と思ってしまった。先生に心配掛けてしまったのには、本当に申し訳ないと思っているのですが、やはり時々、思い出し笑いがこみ上げてくる。自宅では、いつも親子で、こういうバカなことをしていることは、当分の間、秘密にしておくことにします。



つづく。

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posted by マネージャー at 22:59| Comment(0) | 総合観光案内 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする