記事
http://www.excite.co.jp/News/society/20080710/20080711M40.075.html
青森朝日放送(ABA、青森市)がチャーターした取材ヘリの墜落事故で、「小川航空」(大阪市)は10日早朝、青森県大間町・大間崎沖の海底(水深13メートル)に沈んでいた事故機の胴体部などを引き揚げた。引き揚げに立ち会った国土交通省航空・鉄道事故調査委員会の調査官は、事故機の状態から事故機は機首から垂直に近い角度で墜落したと見ている。
引き揚げ作業は午前6時ごろから始まった。海中から姿を現した胴体部は激しく損傷しており、回転翼は途中で折れ曲がり、エンジン部はむき出しの状態だった。座席は、左の操縦席を除いて原形をとどめていなかった。また、約150メートル東の海底で機体後部のテールが見つかった。事故機は小川航空の格納庫がある秋田空港(秋田市)へ輸送され、11日から本格的な調査が行われる。
調査官によると、ヘリ前部や回転翼が激しく損傷していることから、事故機は垂直に近い角度で海面に衝突した可能性が高い。機体に燃料が残っていることから、燃料切れによる墜落は考えにくく、空中爆発した痕跡もなかった。
視界が悪い中で操縦士が平衡感覚を失う「空間識失調」などいくつかの原因が考えられるという。行方不明者3人はこの日も見つからなかった。遺体で発見された副機長、菊池浩光さん(43)の死因は水死と分かった。【矢澤秀範】
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