2008年07月17日

オープン8周年を迎えて4

オープン8周年を迎えて4

 友人が多いことはすばらしいことです。だから友人だけは失いたくない。だからこそ経営が軌道にのるまでペンション経営のことは内密にしていました。友だち相手に営業はせず、友だちにアドバイスしてもらって手伝ってもらうという選択をとりました。では、どんなアドバイスがあったかといいますと、これが非常におもしろい。人によって、立場によって全く逆のアドバイスがあったからです。

A君は、■■しなさいというし、
B君は、■■だけはしてだめという。

 両者の言い分が真逆であるということは、多々ありました。じゃあ、どっちが正解なのかと言いますと、どっちも正解なのですね。つまり、どういう事かと言いますと、A君とB君のアドバイスの違いには、背後の戦略の違いがある。A君の戦略なら、A君の回答が正しいし、B君の戦略なら、B君の回答が正しい。

 ところが、アドバイスしてくれる友人たちは、自分のアドバイスが、自分の過去の経験からきている経験則(つまり戦略)から、自分のアドバイスが成立していることを認識してないので、時によっては、A君とB君が大激論となる場合もあります。しかし、よく聞いてみれば、両方とも正しいのですね。戦略が違うだけで。

 ここで「戦略」という言葉が出てきましたが、「戦略」というのは、特定の目標達成のための理論のことです。たとえば、集客を増やすという「特定の目標」があれば、それに到達するための理論が戦略です。そして、戦略の違いとは「特定の目標」の違いをさします。目標が違えば、それに至る方法論が違うのは、あたりまえといえば当たり前のことですが、その違いは、アドバイスしてくれる友人たちの過去の経験則によって、大きくちがってくる。

 営業経験者と経理経験者では、天地ほども発想が違ってきますし、利用者の立場と、経営者の立場でも発想が違ってきます。ユースホステルユーザーの立場と、ユースホステルユーザーの立場とペンションユーザーの立場でも発想は違ってきます。自営業経験者とサラリーマンも発想は違ってきます。二十歳の人間と五十歳の人間も発想は違ってきます。

 この違いが、とても面白かった。
 みんな、それぞれ別個の立場から戦略を練り、
 みんな、それぞれ別個の方程式を作ってくれました。

 あんまり面白かったので、みんなの過去(経験則)まで聞いてしまいました。すると、この過去(経験則)が、ほんとうに面白くて、一ヶ月に数万の電話代までかさむようになりました。御客様もいないのに、倒産寸前だというのに、よくもまあ莫大な電話代を使ったものです。われながら感心します。


つづく


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posted by マネージャー at 11:30| Comment(0) | TrackBack(0) | テーマ別雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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