2008年09月04日

夏の反省3 もっと困った理由とは

夏の反省3 もっと困った理由とは

続いて「もっと困った理由とは」です。

1.
(つづきです)

しかし、全館禁煙の看板を外した理由は、それだけではありません。
もっと困った問題に悩まされたからです。
その、もっと困った理由とは・・・・・・。

隠れて部屋で吸う喫煙者がいることです。これをやられると、全くお手上げなんです。消臭剤をかけようが、部屋を専用洗剤でみがこうが、アルコール消毒しようが、何をやっても駄目になるからです。もう、その日から一週間、タバコアレルギーの人間が泊まれなくなってしまう。

 これは大げさな話ではありません。
 本当なんです。喫煙者の方は、
「まさか、冗談だろう」
と思うかもしれませんが、禁煙が世界的な流れとなったのには、それなりの理由があると私は確信しています。

 まあ、それはともかくとして、全館禁煙にすると、タバコから逃げるようにしてくるタバコアレルギーの人間が大勢泊まりに来ます。ところが、心ない人間が、ほんの2〜3本、部屋のトイレで吸ってしまったために、その人が泊まれない部屋になってしまう。そして、そういうことをする人は、たいてい若い女性(それも学生)でした。そうです。北軽井沢ブルーベリーYGH が、ユースホステルになる直前から、ペンション利用していた方々でした。

 北軽井沢ブルーベリーYGH のオープン当初、自慢じゃないですが若い女性客が多かったです。酷いときは、男性1名に対して女性が19名ということもありましたし、全員が女性というケースもありました。しかし、そういう場合の御客様の大半が、もともとはペンション客だったのですね。ユースホステルの会員の御客様ではなかったのです。

 ユースホステルの会員の御客様は、90パーセントくらいの確率で、タバコを吸いません。でも、ペンション客になると、3割くらいまで喫煙者が増えます。そうなると中にはマナーを守らない人もでてくるのです。もちろん、ほんのわずかな数の人たちです。ところが、この、ほんのわずかな人たちの出来心で、すごいことになってしまう。私たち宿側の計り知れない苦労が増えてしまうのです。タバコアレルギーの人間のクレームの嵐におびえてくらすことになる。

 バスタオルが使えなくなったり、
 枕が使えなくなったり、
 布団のクリーニングが必要になったりする。

 そして布団のクリーニングともなると、2人部屋で1万円、4人部屋で2万円もしてしまう。これじゃ完全に赤字だし、第一、手間がかかってしかたない。枕の交換サービスなんてのも、苦肉の策ではじめたことでした。

 こうして私は苦渋の決断をするはめになりました。
 隠れてタバコを吸われないためにも、
 一番便利なところに喫煙所を設け、
 空気清浄機を3台おき、
 窓をあけっぱなしにしたのです。
 そして全館禁煙の看板をおろしました。
 かなり泣く泣くの決断です。

 もちろん御客様の反応は最悪でした。空気清浄機では、タバコの有害物質は除去できないと、わざわざ長文のメールを書いてよこし、二度と泊まらなくなった御客様もいらっしゃいました。もちろん、そんなの、はなっから分かっていますよ。そんなの最初から分かっててやっているのです。分かっているけれど、言い訳も反論もしなかったです。

「もう、こうなったら、もう一軒、ペンションを買って、ペンション客はペンションに集め、大半が嫌煙家であるユースホステルの御客様は、ユースホステルに集めるしかないな」

と思いました。こうしてペンションティンカーベルが生まれるわけですが、残念ながらペンションティンカーベルは、今年、手放してしまったのです。そしてティンカーベルの新しいオーナーさんは、まだ営業開始してなかったので、この夏は、ティンカーベルの御客様はブルーベリーに流れました。

 だらだらと長い文章を書いてしまいましたが、この文を書くのは、かなり勇気がいることです。嫌煙家・喫煙家の両方からバッシングをうける覚悟で書いています。ふつうの宿主の神経なら、とても怖くて書けないタブーな話題です。でも、あえて書こうかと思ったのは、これから一年くらいの時間をかけてもいいから本気でタバコと向き合おうかと考えているからです。

 全館禁煙の宿というのは、ちょっと怖くて、やる勇気がありません。もちろん、そういう宿をめざしますが、それは内緒でめざすのであって、広告的には、分煙の宿と言うことにし、そのうえでヘビースモーカーをやんわりとお断りする工夫をたてるとか、そういう対策をとっていくべきかなと思っています。

 そして部分的に禁煙タイムを設けるとか、外に2畳くらいの喫煙ハウスを建ててしまって中は基本的に禁煙とか、何か良い対策をたてていこうと思っています。

 続いて悪かった点の2番にうつります。
 夏の反省 悪かった点、その2とは・・・・

つづく

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posted by マネージャー at 04:59| Comment(6) | TrackBack(0) | 日記 2009以前 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
今年の6月から北軽井沢で貸し別荘を始めた者です。
私もタバコの煙が苦手で、貸し別荘も「全館禁煙」とさせていただいているのですが、デッキテラスに灰皿を設置しているので、服についた匂いが館内に移ってしまうことにも気をつけなければいけないことに気づかせていただきました。
すべてのお客様に満足していただくのは難しいですが、私もいろいろ対策を考えていこうと思います。
Posted by すずきおさむ at 2008年09月04日 23:52
北軽井沢の同業者の方ですか。
はじめまして、
今後とも宜しくお願いいたします。
Posted by マネージャー at 2008年09月05日 01:07
こちらこそよろしくお願いいたします。
ブルーベリーさんのサイトは北軽井沢などの情報が充実しているので、いつもお世話になっています。
YHにも前から泊まってみたかったので、近いうちにお邪魔します。
Posted by すずきおさむ at 2008年09月05日 23:08
>隠れて部屋で吸う喫煙者がいることです
かつて、会社の拠点があるビルは全館禁煙でした。
・・・が、会社の拠点は新宿の23〜27階!
わざわざ1階から外へ出てタバコ吸う一もいましたたが、
うわさでは「秘密の喫煙所がある」らしかったです。
どこでも一緒ですね。
Posted by マサ at 2008年09月06日 00:28
http://www.walden-karuizawa.com/
ウォールデン軽井沢さんですね。
ホームページ見させてもらいました。
熱心に経営されていますね。
がんばってください。
応援しています。
Posted by マネージャー at 2008年09月08日 00:03
>隠れて部屋で吸う喫煙者がいることです
これって、学生の時によく見た光景です(ΘoΘ;)
クラスメイトが先生の目を盗んでトイレでたばこ吸っていたりしてました┐('〜`;)┌
Posted by 割烹着娘 at 2008年09月11日 18:06
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