2008年11月18日

自分に足りなかったもの2

外国人との付き合いが増えて、
自分には何かが足りないと感じてはいましたが、
その足りないものを発見するきっかけを作ったのが
塩野七生の『ローマ人の物語』および、
彼女が書いた膨大な著作集でした。

これを読むまで、ローマの将軍も、ナポレオンも、
どうやって兵士を動かしていったのか、
何も分かってなかったんだなあと思いました。

また、王政・共和制・帝政の違いもわかってなかったし
言葉がいかに大切なのか、
どうして彼らが発音にこだわったのか
わかってなかった。

逆にいうと、彼ら(西欧人)も、
東洋を漢文化圏を理解できてない可能性があるかなと。
そんなことを、パンツで浴槽に入ってくる
外国人をみながら考えていました。

そして、パンツのまま風呂に入る外人に言ってやったのです。

「おまえらは、どうしてパンツのまま風呂に入るのだ? どうしてスッポンポンになれないのだ?」
「だって恥ずかしいじゃないか」
「ローマ人を知っているか?」
「うん」
「おまえらの文化の原点だよな」
「うん」
「そのローマ人たちは、日本人以上に風呂好きだったが、パンツのまま風呂に入らなかったぞ」
「オーケー、パンツを脱ぐことにするよ。しかし、おれの質問に答えてくれ、日本人は、なぜ、すっぽんぽんで平気でいられるのだ?」

 この後に、言語と文化の戦いが待っていた。
 私は、この苦しみを2時間も味わった後、
 もう二度と彼らに日本文化を説明する気にはなれなかった。
 こんなにエネルギーの消耗することはないのだから。

 結論、自分は国際人にはなれない。


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posted by マネージャー at 14:09| Comment(4) | TrackBack(0) | 日記 2009以前 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
どうして日本人はすっぽんぽんになれるのでしょうか。考えてみたこともなかったです。
そういうもんだとずーっと思っていました。

温泉にすっぽんぽんで入れない日本人もいると思いますが、自意識過剰なんでしょうか。
日本人は一体感があるからかな。
難しいです。
Posted by ささらー at 2008年11月18日 22:38
愚考するに、古代から禊(みそぎ)の習慣があるから、抵抗がないとか??

でも、それは、西欧諸国(キリスト教文化)でも、ありますっけ??

例えば、江戸時代の江戸の町限定で例を挙げるならば、木造住宅ばかりで、火事が起こりやすかったし、火元の数が限られるほどよかったから、湯屋(今で言う銭湯)の文化が栄えた為、集団で入浴することに抵抗感がなくなくなったから、とも言えるような…。

しかし、それを英語とか母国語以外で説明してくれ、と言われると、難しすぎますね…。
Posted by みわぼー at 2008年11月19日 00:03
簡単に言うと宗教の関係です。ローマ時代でもキリスト教が入る前までは、裸体に抵抗がないのです。だからローマ人・ギリシャ人はシーツ1枚しかまとっていませんね。

(正確にはトーガというのですが)

アジアでも一部の仏教国やイスラム教国では裸体に抵抗があります。

 あと、パンツのまま入りたがる奴らの共通項として、清潔に問題ある国の人たちが多かったことも確かです。逆にいうと、欧米人でも清潔好きな国から来た人は、そういうことをしません。

 日本人だって恥ずかしいと思う人はいっぱいいるでしょう。でも、それよりも不潔であることはもっと嫌だし、不潔であると思われ見られることは、それをうわまって嫌ですからね。

Posted by マネージャー at 2008年11月19日 23:03
初めてコメントしましたo(〃^▽^〃)o
更新楽しみにしてまーす(。・w・。 )
またみにきますね♪
Posted by 運命 at 2008年11月20日 12:52
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