2004年の噴火では山上がりの変化が有ってから約20〜30時間後に噴火が発生しています。というわけで、1日22時から2日朝8時がまでに、噴火があると予測されていました。そのために、1日20時頃から調査のためにパトロールを3時間おきにおこないました。
まず、20時。
鬼押出し園の有料道路が封鎖中。
地震研究所にも明かりが。
風はほとんどなし。満天の星空です。
毎日、ひまわりの種を食べに、うちの庭に来ている二十羽あまりの野鳥たちが、一羽もいないことを除いて、全く普段とかわらないので「本当に噴火するのかなあ?」という感じでした。あまり実感がわいてこないというのが正直なところでした。
23時。変化無し。浅間園では無臭でした。動物たちもみかけません。私のような酔狂な人間もゼロでした。
2日1時50分。
下記のライブカメラに異変があり、出動!
http://www.ktr.mlit.go.jp/tonesui/camera/asama/asamahigasi.htm
http://www.ktr.mlit.go.jp/tonesui/camera/asama/asamanisi.htm
2日1時59分。
噴火!(2〜3分)
赤い火が!
肉眼でも見えました。すぐに、消えましたが。
私が目撃した地点は、浅間牧場から浅間園にむかう途中の道です。火山灰が降るかと期待して、峰の茶屋に向かい、20分待機しましたが何もふってきません。片蓋川にも行きましたが、ダメ。何も降ってきません。
音ですが、私が、赤い火を見たときは、聞こえてなかったです。ただし、それを見る前まで、車の運転をしていたので、聞こえてなかっただけで、あるいは、音がしていたのかも? というのは、家の玄関で、噴火らしい音が聞こえたような気がしたから。
どっちにしろ、2004年の時のような大きな音はなかったです。風の音だったのかもしれないし。臭いは、峰の茶屋でもしてなかったですね。後で写真をアップしますね。
それから誤解のないように、言っておきますが、今回の噴火は、小規模噴火で線香花火程度のもの。心配の電話やメールは一切無用です。そういうものが一挙に来たら仕事が手に付きませんので、どうかお控えください。こちらは何一つ変わったことはありませんので。
■御客様へ
念のために1〜2日、休館しますが(というか最初から休館なのだが)、今のところ特に危険はないと思います。むしろ小さな噴火で助かったという感じです。
もし気になる方は、このブログを時々チェックしておいてください。日本で、ただ一つの火山を研究している宿主による、現場の新鮮な生情報をお知らせいたしますので、御安心ください。なにしろ嬬恋村の防災無線より、このブログの方が、情報がはやいのですから。
つづく
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報道が今朝、大事そうだったので…。
でも、よくよく内容を聞いてると被害もさほど…という感じでしたから、ご無事かな、とは思いましたが、それでも気になって、さっそくblogを拝見した次第。
この速報ぶりに寧ろ驚きました。
あ。このコメントに返信はいりませんよ〜。
念の為。
ずっと徹夜だったので、今は眠いです。