温度調節が難しい
らしい。だから専用の温度計で温度を測るのだとのこと。
「え? そんなに温度が大切なの? どうして?」
「温度を間違えると白く濁るのよ」
「はあ?」
その時、私は、はるか昔のことを思いだしていました。
あれは、25年前のことです。
白く濁った斑模様のチョコレートをもらったことがありました。
表面が粉をふいていたのです。
「あれ? これは?」
「模様よ」
「ホワイトチョコか何かなの?」
「うん、まあ、そんなもの」
「へーすごい!」
翌日、男の友達に、このことを報告すると。
そいつら曰く
「俺のも斑模様だったぜ」
「俺のもだ」
「俺も斑模様をもらった」
とみんな自慢をしていました。
なんでも、斑模様は手作りの証で、非常に貴重だとのこと。
「へーそんなものか」
と感心していると、一人だけ落ち込んでいる奴が居ました。
俺がもらったチョコは、斑模様が無いと。
見た目は手作りぽいのだが、斑模様が無いと・・・。
しかし、今、考えてみたら、斑模様が無いということは、
お菓子作りの哲人だったということだったのだ。
その理由は、今にしてみたら理解できる。
それって凄くないですか?
インターネットの無い時代に、
斑模様のないチョコを作れる
テクニックをもっていたのですから。
それが証拠に、そいつは、その彼女と結婚して
30sも太ってしまった。
やはり、そいつの彼女は、お菓子作りの哲人だったに違いない。

バレンタイン戦車
つづく
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面白かったので、隣の人に音読して聞かせました。