2009年07月20日

トムラウシ山遭難事故に思う2

続きです。
まずは、この動画を。



天下のNHKが、こんなニュースを出していいんですかね。
「登山者の一人が観光旅行のつもりだったので山の知識がなかった」
だって?

そんなわけねーだろう!
もし、そうだったら死んでるよ!
あくまで本当だと言い張るならソースだせよ!
画像があるなら出してみろよ!

NHKが、無駄に煽ってどうするの?
ニュアンスを正確に伝えないでどうするの?
と、怒りモードの自分は、ここまでにしてと、

このニュースによれば、
「防寒対策をしっかりやってない人もいた」
とありますが、煽られてはいけません。
防寒対策というのは、実に
相対的なもの
だからです。

もちろん防寒対策を完璧にすることは可能です。
しかし、完璧にすると荷物が重くなって身動きがとれなくなる。
そうなると疲労のもんだいが出てくる。

よーするに、どのあたりを
「落としどころ」
にするかが問題なんですよ。

雨が降っても、槍が降っても、トムラウシに行くのが目的ならば、
重くても完璧な防寒対策にして、テント泊にして、
3泊4日(プラス予備日)のツアーにすればいい。
その場合は、装備を具体的に指示する必要があります。

ちょっとでもヤバイようなら撤退すると決めていれば、
もっと軽量化して、2泊3日のツアーでもかまわない。
ただし、緊急時には、停滞するための準備は必要でしょう。

どこを「落としどころ」にするかなんです

トムラウシは、夏でも雪渓があるんです。
冬山とは言いませんが、春山の気候になるケースが多い。
だから始末に負えない。

一般の人は、なんとなく雨より雪の方が、寒いと思うんでしょうが、
実は、雪というのは案外温かいものです。
むしろ冷雨の方が、よほど体温を奪います。
そのうえ風速30メートルなら超最悪です。

そうなったら山のベテランなら、
間違いなく絶対に登りません。


 北海道新聞によれば、ツアーの主催会社の営業課長は
「ツアーの日程に無理はなく、装備も問題ない。ガイドは最善の判断をしたと思う。天候が予想以上に悪くなったのではないか」
と話したと言いますが、
「そんなわけないでしょう?」
もし、本気で、そう思っているならガイド失格ですよ。

ある判断で人が死んだら、その判断は、
最善の判断とは言えないと思います。

それも一人ではなく、何人もですよ。
一人なら、たまたま体調が悪かったと言い訳できますが、
何人も死ぬというのは、どこかに判断ミスがあったと言っていい。

だいたい、
「散り散りになって8人が死亡」
でしょ?

散り散りになること事態が、もうガイドになってない。
御客様を守れてない。
判断ミスですね。
停滞すべきでしたね。
もし、これが判断ミスでなかったら、
誰もガイド会社を使って登山しなくなります。

つづく。

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posted by マネージャー at 11:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 登山関係の話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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