コメントくれた人に、マルチレスです。
■ささらーさん
>しかし、ガイドの当たり外れはほとんど運ですね。
そうですねえ、運もありますが、たとえハズレのガイドになっても、会社の姿勢によっては、悲観することはないです。きちんとした会社なら、それなりの教育がされているはずです。教育というのは、登山技術のことではなく、
「危ないことはするな!」
「安全を第一にしろ」
「不安なら無線で連絡しろ」
「迷ったら安全策をとれ」
といった教育です。これの姿勢さえあれば、たとえガイドが未熟であっても、もっと最小限の被害ですんでいたと思います。
■薬屋さん
>ガイドや旅行社の責任は免れないとしても、結局山で死ぬことになった原因は、自分自身です。
こういうお考えの方も多いですよね。
その逆のお考えの人もいる。
「山で死なないために・武田文夫」を読まれましたか?
この本に、山で死ぬことの本質が書かれてあります。
面白いですから、ぜひ、御一読を!
■JJさん、
>GPS携帯の発達とともに無線は滅多に見なくなりましたね。危険ですね。
>せめて防水トランシーバーをもっていれば、少し違う展開になったと思いますね。
それは痛感しています。携帯は、下界と連絡をとるには便利ですが、電波状況では、隊の先頭と、後方の連絡がとれなくなるので、実用的ではないです。逆にアマチュア無線なら、不特定多数と連絡が可能な上に、全体の情報が得られます。そして緊急通報も可能です。
それがないならトランシーバーでもいいです。防水のやつでなくてもオーケー。ビニール袋に入れてビニールテープでグルグル巻きにすれば、1日くらいもちますよ。
■代官山のバッカスさん
>あれだけのロングコースでテントと無線を持ってないのは、その時点で遭難ですね。
全員で18人。これで無線なしなんて信じられませんよね。
山岳会ならともかく、全員よせあつめなんですから。
>大体、4人目のガイドというのが怪しい。
>絶対に「場所取り」なんだから、
ここ、突っ込みどころですよね。私は、あの避難小屋を知ってるんですが、小さいですよ。それでもって外にトイレがあるでしょ? 風速25メートルで、ドアを開けると・・・分かりますよね?
>本当にヤバくなるのは、疲れているときに濡れる、というパターンですよね。
>気温ではなくて濡れて乾かさなかった (小屋でも乾燥できなかった) のが
>辛かったのではないかと思います。(フリースを着た人は確かに正解)。
北沼が溢れて川になっていた。そこを渡渉したのが致命傷でしたね。
だって雪渓のある沼が溢れて川になったんですから。
どういう水温か・・・と考えると、ああ、恐ろしい。
一人目が、それで斃れたんだと思います。
渡渉したのは、失敗だったと思いますが、
恐ろしいのは、その後の失敗ですね。
川を渡った後に濡れたまま、
1時間半も止まってしまったことですね。
ここでトムラウシ経験のあるガイドが、
一人だけだったことが裏目にでましたね。
もう一人、トムラウシ経験のあるガイドがいれば、
冷雨の中の90分停滞は、無かった気がします。
すぐに2隊に分ける決断がついたでしょうから。
そうなると、また違った展開があったかも?です。
でも、現実には90分停滞で犠牲者が確実に増ましたよ。
で、結局、ボッカ(ポーター)に先頭を任せてしまった。
しかし、この判断が最悪な結果に....。
ああ。
■nsdさん
>もしまだご覧になっていない場合、ぜひどうぞ。
>「いのち」と「お金」 トムラウシ遭難事故の背景にあるもの
>http://homepage.mac.com/hirosis/watching/watch031022.html
これは興味ふかいものを読ませていただきました。
私も、これと同じような体験をしたことがあるので、
人ごとじゃなく、同情します。
>地図も磁石もなく‥‥ 思考停止する人びと
>http://homepage.mac.com/hirosis/watching/watch030731.html
これも面白かった。
「助手席に99回乗ったからといって、100回めに自分で運転しろと言ったて、出来るわけないよ」
名言ですね。
■クリフハンガーさん
>娯楽的な山岳ツアーにしていたら、事故は起きません。
>しかし、この名前で、高度な登山ツアー登山を実行したとき、事故が起きます。
なるほどねえ。それならトムラウシ縦走だって、4泊5日のツアーにして、御客様10人に対して、ガイド5人+ボッカ(ポーター5人)の大名旅行でやってれば、よかったのではないですかね? それか、徹底して雨天中止(雨天停滞)にするかです。または娯楽登山に徹底していれば、それはそれで立派なものなのに。
つづく。
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今は衛星携帯というのがあり、数日間だけのレンタルなら安いので、ツアー会社はパーティーに1台くらい用意するべきだと思いますね。アマチュア無線では誰が聴いてるかわからないけど、衛星携帯なら確実につながるのですから。
トムラウシ山に関するエントリ 興味深く読ませてもらってます。
遭難のニュースをはじめて新幹線の電光掲示で知ったとき思たのは
「年寄りの冷や水」「北海道をなめとんか!」「夏山ゆーても山は山やろ?」でした。
年を取ってくると,調子のいいときは若い頃と変わりませんが疲れるとガクッといき,疲労の回復もものすごく遅くなります。自分が「年寄り(50歳以上)」の自覚がないのですねー,いつまでも「若いつもり」ははた迷惑です。
若い頃から山に登っていてこそ,自分の体力の変化を自覚できるんじゃないかと思いますが,間違ってるんでしょうか?
北海道は,主に8月末にですが,16〜7年かけてほぼすべて回りました(海岸沿いがメイン)。
車の運転忘れた(!?)ので,列車とバス(バスがなければタクシー)で…もちろんツアーなんぞではありません。
北海道は夏でも,地域によって気温や天候の差が激しいです。釧路なんて,市内でも最高気温が14度だったりしたし(大阪が37度の日でも)根室はもっと寒かったし。
昼(太陽が出てるとき)と夜の寒暖の差も激しく,それが山だったらもっとひどいとは容易に想像がつきます。
平地ですら熊が出ることもあるし…
風速25メートルは,襟裳岬「風の館」の体験ゾーンで…目が開けていられないくらい,立ってるのがやっとでした。そのうえ大雨,自殺行為じゃないかと。
勤め先の元上司に日本山岳連盟に入っていて40年くらい山に登ってる人が2人いますので…山に行くのは準備やら何やら大変だとさんざん聞かされていて(天候が悪くなって登るのをやめた話も)
「お手軽ツアー」で山に登ろうとする人がいっぱいいるということに驚きました。
事前に,HPなどで天気や気温を調べておくことすらしてないんでしょうかねー?
北海道じゃなくても,いなかでは「遊歩道」がふつうの「山登り」コースだったりすることはよくあるのに。
私自身は山には登りませんが(新穂高ロープウェーの山頂駅に10分ほどいたらアタマ痛くなった)
春のお彼岸メインで,列車とタクシー&歩きでお遍路さんのまねごとを これまた15年以上やってますが(ほとんど観光旅行です)
最終日の行程 ふつうの雨で平地でもけっこうキツいと思います,まして山の上なら…
以前,山岳連盟の元上司に「なんであんなに山の事故があるん?」ときいたことがありますが
「予定を立てたら,時間が押していても無理に予定道理に行動しようとするからや」との返事が返ってきました。
>今は衛星携帯というのがあり
そうですね。それ、いいかもしれませんね。衛星携帯+ミニノートでかなり精密な気象情報が手に入りませんか? 最近は、衝撃吸収剤の進化で山にノートを持って行けるようになったし。
■bobcatさん
>「お手軽ツアー」で山に登ろうとする人がいっぱいいるということに驚きました。
中高年の方の一人登山は、危険というのは、みなさん自覚しているんだと思います。だから22万円も払っているのですから。でも、22万も払う人がいるんなら、私が半額で、マンツーマンで連れていってあげますよ。まあ、冗談はさておき、私が属している団体の登山論を紹介しておきます。
http://www.kaze.cc/tayori/yama.htm
http://www.kaze3.cc/14-teian/03-tozanron2-01.htm (個人編)
http://www.kaze3.cc/14-teian/03-tozanron3-01.htm (団体編)
「風のたより」いいカンジの団体ですね。
私も体育会系の山登りが,山登りの本質だと思ってました。
いやー 私は体育の成績が悪かったので,スポーツをやる人は「楽しいからやってる」なんて思ってなかったんですよ,30歳になるまで。
スポーツの出来る人は,神様から才能を与えられたのだから「しなければいけない」のだからやっていると
…スポーツ漫画なんてそういう描き方してたので,そう信じ込んでいました。
そういえば,山岳連盟の人のうち1人は花の写真を撮るために登ってますし(プロです,お弟子さんがいたりする)
もう1人は,山の上でウィスキーを飲むのが大好きだそうです。
旅行は,年に10回は行ってますが,ほとんど魚介類を食べるのが目的の「食い倒れツアー」
だから「日本全国漁港巡り」になっちゃってます。
お遍路さんのまねごとツアーも,ダンナに任せておくとと四国食い倒れツアーになってしまいます。
夏には北海道の他に一年交替で高知県の馬路村(ダンナは安田川の天然鮎が目当て,私はきれいな川とゆず製品が目当て)と上高地(平湯温泉泊で。ダンナは岩魚が目当て,私は梓川のほとりを歩き回って森の香りをかぐのが好き)に行ってます。
修正しておきました。
こんどは、きちんと読めるはずです。
食い倒れツアー、私も大好きですよ。山でも、いろいろ食い倒れていたりして。自分は、宿屋なんですが、趣味でグルメガイドも作っています。
http://gourmet.kaze3.cc/