2009年08月01日

トムラウシ山遭難事故に思う16

トムラウシ山遭難事故に思う16

こんなサイトを発見して愕然としました。
http://subeight.wordpress.com/2009/07/31/mr-toda-text/

登山関係者のサイトオーナーが、
遭難被害にあわれた戸田さんに質問を出し、戸田さんが答えたというサイトです。
ここに意外な事実が。


戸田さんの回答
>最初の日にすでに一人の女客が旭岳から白雲岳へ行く途中で
>うつむいてゲロをはくこと、ゲイゲイとやっていた。
>体調をくずしていたようです、ガイドに連絡しなにかやっていた
>ようですが、自分の視界からきえました。
>その日にもう一度目撃し、次の日に一度目撃しました。

>彼女のサポートに足を取られ、大幅な時間遅延がしょうじ、それが誤算だったようにおもいます。


涙、出てきました。もう、何が何だか。
コメントするのも辛くなってきた。
本当に泣けてくる。

さらに戸田さんは、驚くべき事に、このように証言しています。


>小屋から5時間でなく6時間(コースタイムは2時間30分)です、
>2倍ではなく3倍に近い時間を食ったと思います。
>そして分岐の下で停滞したのが1時間半とされていますが、
>2時間と思います。2時間は現場で自分が最初に考えた時間です。


恐ろしいな。
本当に恐ろしい。
私は、最初のニュースのいい加減な報道を思い出しています。


こんなこと、言うのは不謹慎かもしれませんが、
生き残ったガイドの刑事責任を免責にできませんか?
免責にしたうえで、
会社をやめてもらって
ガイドにも真実を徹底的に
語ってもらうことはできませんか?

真実を解明しないと再発する気がする。
この事件には、それだけの教訓があると思う。


この遭難事件は、誰かに責任をとらすことよりも、
どういう会社の指示で、どういう理屈で、
どういう心理状態で、どういう判断を下したかを
究明することを第一にしては、だめでしょうか?

(ダメだろうなあ、8人死んでるからなあ)


あと、こんなサイトも。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1028738865

>で「山岳遭難」救援を求めるのが常識以前の問題。
  (途中略)
>何故に、救助要請を遅らしたのか?
>無駄に命を散らしたのか

>海王丸事故ではヘリのパイロットはマストの上、直径1メーターの箇所に
>特殊救難隊員を降下させてみせた。神業としか思えない風速30メーター。
>そのような鍛えられたメンバーがわが国には存在する。
>何故に速やかに救助を求めなかったか?

>ヘリが飛べるか、飛べないかは担当者が決定する。
>大切なのは救助要請が大幅に遅れた事。


あと、テントが4人用が一つだけだったという情報にも驚かされました。はじめからの予定で、他のテント(10人用一つ、4人用一つ)は次のパーティーのため避難小屋にのこしたとは、なんて酷い話なんだろう。これが本当ならビバークも出来ない。おまけにツエルトは、御客様の備品だったらしいし。こんな計画をたてて、ガイドに丸投げするなんて、計画した人の責任も重いなあ。

やっぱり、この隊は、最初に睨んだとうりポーター軍団だったんだなあ。
会社は何をやってたんだろう?

ああ、本当に嫌になってきた。
胸くそ悪い。
もう、そろそろ、この話題を打ち切ろうかと思います。



(経験、無線、気象、カロリー、ポター、装備、医療、いろいろ想定してブログを書いていたけれど、病人に鞭打って悪天候を突破するというのは、さすがの私には想定外でした。事実は小説より奇なりというところか? いったい事件の背景に何があったのか?)


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posted by マネージャー at 01:22| Comment(4) | TrackBack(0) | 登山関係の話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
健康な体でトムラウシを縦走するのも、本来危険を伴うはずなのに…。
病人が出たのに、そのまま、進まざるを得ないと判断した背景は何なんだったんでしょうね…?

このブログや、ここのコメントで紹介されたサイトの情報を読む限り、
商業的システムの合理化をツアー計画の中で優先した為に、リスク対策を軽視していたとしか思えません…。

そうなった背景の真実が明らかにならないと、もしかしたら、同業他社のツアーだって、紙一重の危険を犯しかねないかも知れないですよね?

教訓が得られ、対策に取り組まないと、また不幸な事故が起こりかねない。

会社側の責任や罪状を少しでも軽減しようとして、肝心な情報は隠蔽される可能性もある。

こうした事故って、マスコミは、責任の所在ばかりを追及して、クローズアップするけれど、マスコミ関係者も、山に詳しくない人多いだろうから、どこが肝なのか分からないで報道してる可能性もありますよね…?

なんか、やりきれないです。

どうか、山のツアーを企画する人々が、この事故に散らばる教訓を学んで欲しいです。
山の先達の意見を軽視せず、ツアー企画の見直しを徹底して欲しいです。
ツアー客は、それこそ、ツアー代金を支払うことで安全を買ったはずですし。
また、ツアー客側も、安全にはお金がかかることを肝に銘じて、よくよく検討する必要があるのでしょうね…。
Posted by みわぼー at 2009年08月01日 07:56
みわぼーさん
まさか?の展開でした。
どうして気分の悪い人を、途中撤退。またはヘリ救出、または別行動させなかったのか?
Posted by マネージャー at 2009年08月01日 15:28
どうも登山計画そのものがおかしいのではなく、アミューズトラベル自体がおかしいと思っていました。

そして、検索してたら以下の情報が出てきました。これが本当なら、とんでもない会社です。

ソースがソースなんで、なんともいえませんが、これに関して知っている人がいませんか?

http://love6.2ch.net/test/read.cgi/out/1247904384/

http://love6.2ch.net/test/read.cgi/out/1247904384/351

南岳で女性 滑落死亡
http://star.ap.teacup.com/alpine/640.html

本件についてはさらにつっこんで書いている人がいます。

185、186のコメントです。今回のトムラウシ山の事件となにやら酷似しているように思えるのは私の考えだけでしょうか?

http://www2.ezbbs.net/cgi/bbs?id=minamidake&dd=19&p=13
Posted by クリフハンガー at 2009年08月01日 18:39
クリフハンガーさん
いろいろな事件があるんですね。
ちょっと怖くなってきました。

Posted by マネージャー at 2009年08月02日 20:57
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