ついに頂上に!
霊山なので御神体もあります。
御神体といっても、別に神様がいるわけでなく、
手を叩くなどすると、神様を呼べる岩ということです。
つまり岩に神様が憑依するわけです。
さて下山です。
下山の後は、ランプの宿で温泉につかり、
バードウオッチングしました。
シジュウカラやホシガラスやマヒワなどの野鳥がたくさんいました。
つづく。
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「名前を変えろ」
とは言わないでしょうし。
× × × ×
「おい。居るかい。まだお前は名前をかえないのか。ずいぶんお前も恥知らずだな。お前とおれでは、よっぽど人格がちがうんだよ。たとえばおれは、青いそらをどこまででも飛んで行く。おまえは、曇ってうすぐらい日か、夜でなくちゃ、出て来ない。それから、おれのくちばしやつめを見ろ。そして、よくお前のとくらべて見るがいい」
「鷹さん。それはあんまり無理です。私の名前は私が勝手につけたのではありません。神さまから下さったのです」
「いいや。おれの名なら、神さまから貰ったのだといってもよかろうが、お前のは、云わば、おれと夜と、両方から借りてあるんだ。さあ返せ」
「鷹さん。それは無理です」
「無理じゃない。おれがいい名を教えてやろう。市蔵というんだ。市蔵とな。いい名だろう。そこで、名前を変えるには、改名の披露というものをしないといけない。いいか。それはな、首へ市蔵と書いたふだをぶらさげて、私は以来市蔵と申しますと、口上を云って、みんなの所をおじぎしてまわるのだ」
「そんなことはとても出来ません」
「いいや。出来る。そうしろ。もしあさっての朝までに、お前がそうしなかったら、もうすぐ、つかみ殺すぞ。つかみ殺してしまうから、そう思え。おれはあさっての朝早く、鳥のうちを一軒ずつまわって、お前が来たかどうかを聞いてあるく。一軒でも来なかったという家があったら、もう貴様もその時がおしまいだぞ」
「だってそれはあんまり無理じゃありませんか。そんなことをする位なら、私はもう死んだ方がましです。今すぐ殺して下さい」
「まあ、よく、あとで考えてごらん。市蔵なんてそんなにわるい名じゃないよ」
鷹は大きなはねを一杯にひろげて、自分の巣の方へ飛んで帰って行きました。
よだかの星より