私にとって、桟敷山は庭みたいなものです。目をつむっても登れる山の一つで、登山道にある木の1本1本のほとんどを記憶しています。どの木に、どんな鳥の巣があるか? どこにカモシカのマーキングサインがあるのか? みんな承知の助です。標高も高くなく、1時間もあれば登れてしまう。本当に簡単な山です。初心者向けの楽な山です。
しかし、この山には熊がいます。
私は何度も熊の寝床をいくつも見ています。木イチゴやキノコが多いために熊が住み着いているんですね。で、ここから先が肝心なのですが、この小さな山でさえ遭難が発生しています。
まず、これを!
産経新聞 2009.6.17 22:43
http://sankei.jp.msn.com/affairs/disaster/090617/dst0906172243013-n1.htm
17日午後5時20分ごろ、群馬県嬬恋村鎌原の桟敷(さじき)山で、観光バスの男性添乗員から「ツアーの参加者が戻らない」と110番通報があった。長野原署によると、行方不明になっているのは奈良県御所市の僧侶の男性(80)。写真愛好会のメンバーと同山を訪れ、1人で撮影をしていたが、集合時間を過ぎても戻らなかったという。同署は遭難の可能性があるとみて、日没まで同山付近を捜索したが、男性は見つからなかった。18日朝から捜索を再開する方針。
で、どうなったかと言いますと、日刊スポーツに寄れば
http://www.nikkansports.com/
群馬の桟敷山で行方不明の男性が自力下山
2009年6月18日19時15分
とのこと。このツアーでは、登山口までバスで連れて行き、あとは勝手に登ってくださいというツアーでした。で、一人行方不明になったわけです。さいわい助かったからいものの、熊が住んでる山ですよ。
それは、ともかくとして桟敷山の登山道は、鹿沢スキー場の駐車場から地蔵峠方面に500メートルほど車道を登ると九十番観音があり、左に舗装された棧敷山林道があります。その棧敷山林道を50メートルほど先行くと、舗装された駐車場があり、そこに棧敷山の登山口があります。
棧敷山の魅力は、白樺林です。野鳥の巣も多く、キツツキの痕跡もたくさんみられます。もちろんカモシカのマーキングも。まれに、麓の方で熊の道を見つけることもあります。道はわかりやすいので、普通に歩けば迷うことはないのですが。
これが頂上です。
山頂は石祠があり、小さな遭難碑があります。
つまり、過去に何度も遭難者がでているんですね。
これは展望台。
いい眺めです。
嘘だ!
つづく
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