2009年08月19日

トムラウシ山遭難事故レス総合1

トムラウシ山遭難事故レス総合

fogさん

>2日目まではネパール人シェルパ(エベレストにも登った元シェルパ頭)
>が荷物持ちしてたって情報もチラホラ出てますね。
>この人を呼べなかったんですかねぇ。

だから、そもそも無線を持ってないガイド
というのが信じられないんです。
決して高いものではないですよ。
3万くらいからあります。
免許だって1日勉強すればとれます。

にもかかわらず、持ってないというのは、モグリと一緒です。
無免許でもいいから緊急用に買ってザックの底に入れとくべきなんです。
私は、ガイドの資格制は反対ですが、
無線は必携にすべきだと思います。

無線でなくても、トランシーバーでもいいです。
トランシーバーがあれば、応援を呼べたんです。
他にも、いろいろな手が打てたんです。


私自身、20人くらい率いていろんな山を縦走しましたが、
いろんなトラブルがありました。
その時に、トランシーバーがあると無いとでは、天地ほど違いました。
これは、団体登山をやっていれば、誰でも知っていることです。
もし知らないなら、モグリですよ。




bobcatさん

>初日からゲーゲーやってたらしいけど
>そのハナシをしたら,勤め先の同僚が
>「高山病や!」と言い切ってましたよ。
>そんな人を悪天候の中連れ回したあげく…

ええ、間違いなく高度障害ですね。
(正確に言うと高山病とは違います、高度障害です)

2000メートルの山で、低気圧に包まれると、
標高2500メートルと一緒の空気の薄さになります。
こういうケースで高度障害がおきると、内蔵に酸素が不足して
最終的には、「肺水腫」にまで発展するおそれがあります。
そうなると、きわめて危険な状況です。
高度を下げるしか治療方法はない。

つまり、ヘリを呼ぶしかないんですよ!

これはガイドなら知ってなければいけない知識というより、
山屋の常識です。山やってる人間なら誰でも知っている。

>初日からゲーゲーやってたらしい

ということは、常識的に一人だけが高度障害にかかっていたとは
考えにくい。死んだ人の大半が、低体温症にかかるまえに
高度障害にかかっていたと考えるべきでしょう。
この場合の治療方法は、

1.酒を飲まない
2.胃に負担をかけない
3.水分を大量に摂取する(できればバームウォーター)
4.イブを飲ませ、早期に頭痛をとりのぞき行動を控える
5.体調が戻るまで数時間動かない。

で、9割の確立で治ります。

ちなみに、2000メートルで高度障害がおきた場合、症状は軽いです。
3000メートルまでぴんぴんしてて、
3100メートルで高度障害がおきた場合、症状は重くなります。
はやめに高度障害がおきた場合のほうが、症状は軽いのですね。
つまり、初日に適切な処置をしていれば、何の問題も無かった。
全員助かったかもしれない。

これは常識の問題です!

だからね、今回、三人とも本物のガイドであったかどうか、
私は疑わしいと睨んでいます。

誰一人無線をもってないし、
トランシーバーさえ使ってないし、
高度障害の知識もないし、
(未確認情報ですが)
天気図さえ書けないし、
天気は2日前の携帯の天気予報のみ。


これはガイドやっていいレベルではありませんね。


つづく

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posted by マネージャー at 11:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 登山関係の話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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