先日、上高地と北アルプスの現状を視察してきました。
実は、毎年、10月の連休後に上高地−北アルプスの現状を視察に行ってます。理由は、紅葉がピークになるという個人的な理由の他に、1年間の上高地と北アルプスの現状の総括を、タクシーの運転者や山小屋の人から聞き出すことができるからです。だからタクシーを使って上高地に泊まり、一番繁盛している山小屋に泊まっています。
また、上高地−涸沢といった代表的なルートを歩くことに寄って、登山層の確認や、登山客の登山スタイル、ツアー会社の状況、また、そのガイドのレベルの確認。そして各山岳会の1年間の状況を確認できるからです。
というのも、ほとんどの山小屋は、10月末から11月3日の間に営業を終了するからです。実際、10月連休が終わると涸沢ヒュッテの売店は終了します。そして11月4日を最後に上高地のホテルさえも営業を終了します。最長でも、帝国ホテルの11月8日までです。
だから10月15日頃になると、どの山小屋も、店じまいをはじめていますから、上高地を中心とした北アルプスの1年間の状況を確認できるのですね。
あと、この時期は、山小屋の人が、暇になっているために各小屋から涸沢(それも涸沢ヒュッテ)に遊びに来ている人が多いことも魅力です。労せず北アルプス各地の情報を収集できるからです。彼らは、涸沢ヒュツテの食堂や談話室で、いろんな山の話題で盛り上がります。ここで情報収集するのも、ガイドツアーをやっている宿マネージャーにとっては、重要な仕事です。
もちろん自分の体力低下・能力低下も把握できます。
というのは、毎年、同じルートを歩くことによって、
体力・健康状態・登山能力をチェックできるからです。
あと、この機会に、いろんなサプリメントや
縦走用登山道具の使い勝手も調べられます。
なにせ、宿では、日帰り登山しかやってませんからね。
ところで、今年は、トムラウシ山遭難事故がおきたこともあって、上高地−涸沢から、できることなら穂高まで行く予定をたてました。そして、この目で最新情報を掴みにいったのですが、昨年に比べて著しい違いは、何であったかと言いますと、
ガイドツアー客の増加
です。
私は、てっきりトムラウシ山遭難事故の影響でガイドツアー客は減っているかと思っていましたが、逆でしたね。かえって増えていました。トムラウシ山遭難事故で、ますます不安になった御客様は、ますます慎重になりガイドツアーに参加するようになったとしか思えません。
しかし、みてて、あぶなかしかったですねえ。
30人の団体にガイド2人。
これじゃ、あきらかに参加者の疲労が大きくなります。
いや、それ以前に、何かあっても、ガイドには何もできません。
参加者の自己責任が原則となりますが、
参加者たちは、分かっているのかなあ?
山小屋にも団体客が、いっぱい泊まっていましたね。
つづく。
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「何もない」時期になりますね。
だから(他にイベントないから)、ボジョレヌーボー解禁で
あそこまで騒ぐと聞いたことあります。
11月下旬生まれの私としてはいつも「自分の誕生日は1年で何もない時期」
と勝手に理解してます。
誕生日を過ぎると「そろそろ冬だなぁ〜」と思っています。
なんかある日にしましょう。
お待ちしてます!