今年、増えたのが女性+子供さんのケース。
お父さんが居ないファミリーの御客さま。
統計をとったら、3組に1組の割合でした。
で、気がついたことがあります。
お父さんのいるファミリーの御客さまより、
お父さんの居ないファミリーの御客さまの方が、
圧倒的にフレンドリーなんですよ。
恐ろしいくらいにフレンドリー。
お父さんの居ないファミリーの御客さまの方が何組かいると、かなり盛り上がります。そりゃもう不思議なくらい。宿側としては、こっちが、あえて盛り上げなくてよいので大助かりです。ユースホステルに向いているのですよ。で、不審に思った私は、意を決して、特に親しくなった御客さまに聞いてみました。
「どういうわけか、お父さんの居ないファミリーの御客さまは、ユースホステルと水があうみたいなんですよね。いろんな人達と、すぐに打ち解けるんですよ。どうしてですかねえ」
すると御客さまから、こんな恐るべき回答が。
「普通の旅館や民宿だと、母一人、子供一人は、敬遠されるんです」
「まさか?」
「と、思うでしょ? そのまさかなんです」
「・・・・」
「さすがに宿泊拒否されるということは無いんですが、よそよそしかったり、隔離された部屋に入れられたり、宿側と極端に接触がなかったりするんですよ。まるで腫れ物に触るみたいな」
「はあ.....」
これ、宿側に対して怒っていいところなのか、
それとも宿側の内部事情を開設すべきなのか、
迷うところです。
おそらく、宿側の方は、どう接してよいか分からなかったのでしょうね。昔なら母一人子供一人という御客さまが極端に少なかったからです。どう接して良いか分からない。だから接することをやめてしまう。しかし、そのために御客さまの方が、寂しい思いをしてしまう。まあ、そんなところでしょう。
しかし、ユースホステルでは、そんな思いはしない。
だから子連れの母親は、
好んでユースホステルに泊まるらしい。
これを聞いたとき、つくづくユースホステルをやってて良かったと思いましたね。ユースホステルの使命を見つけた!という気がしました。
ユースホステルの御客さまは、子供好きな人がおおいですし、お母さん一人だろうが、全く関係ない。だって、もともと一人旅の宿ですから。母一人子一人だろうが、何だろうが、全く関係ないし、そんなのは珍しくもない。ダンナさんと、別れていようが、たまたまダンナさんが仕事で来れないのであろうが、そんなことは、気にもとめない。なぜならば、
もともと一人旅の宿ですから。
思えば、一人旅というのは、世間から白い目で見られがちです。みんな、そういう体験をしてきている。そのうえでユースホステル・ユーザーになっている。
「一人旅? どこが面白いの?」
「一人旅? よくやるねえ」
「一人旅? 寂しくない?」
こういわれる度に、ユースホステルの世界は、面白いんだぞと反論したくなる。それをグッと堪えて、そういう迫害をグッと耐えてユースホステル・ユーザー(ホステラー)になった。だからこそ、ユースホステルの御客さまは、母一人子一人だろうが関係なく、一緒にお茶会でもりあがれるし、ツアーにも行って楽しめるんですね。もちろん、例外もあるでしょうけれどね。
今日は、手前味噌のような話でした。
つづく
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確か、旅館や民宿だと女性の1人旅も敬遠されがちだとか・・・。
男でも1人よりは2〜3人のグループのほうが予約
とりやすい場合もありますし。
>一人旅というのは、世間から白い目で見られがちです
これは私も多少経験あります。
「旅行!?1人で?」みたいな言われ方したのを覚えています。
逆に「世間の人たちはユースホステルの楽しさを知らないなぁ〜」
と心で思いながら旅を続けています。
でも、今年は旅の回数少ないような・・・(苦笑)