2009年12月15日

なぜ赤字財政になってしまったか?

なぜ赤字財政になってしまったか?

 民主党の鳩山内閣は、2010年度予算について、95兆円と史上最大になった事実を発表しました。ムダを削るを目玉に政権獲得した民主党政権で過去最大の予算。国債発行高は、50兆円とも、60兆円とも言われています。どうして、こんなに赤字がふくれてしまったのか?

 自営業者である私には、さっぱり分からなかった。
 不思議でならなかった。
 なぜならば、バブル崩壊の時でも、こういう事はなかったからです。
 さらに言うと新進党政権の時も、社会党政権の時もおきてない。

民主党政権の時だけに起きた珍現象だったからです。

 そこで御客様から情報をいただき、自分なりにも調べてみたわけですが、こうなった原因は、「政治主導」のもとに各省庁の事務次官会議を廃止してしまったことにあるようです。事務次官会議が廃止されたことで、予算編成時に省庁間の調整が行えなくなり、そのために各省庁は、かたっぱしから予算に詰め込み史上最大の予算になってしまった。

 それを「事業仕分け」という民主党のパフォーマンスで、カットする予定でしたが、カットどころか大幅に予算増額を認めてしまった。なぜならば民主党の支持基盤は、公務員だったから。つまり民主党政権は緊縮財政に失敗してしまった。(具体的に言うと、たったの6900億円の削減/おそらく各省庁の事務次官会議にお委せした方が、10倍の6兆円くらい削れた可能性が高かった。しかし、もう遅い。過ぎたことを、とやかく言っても仕方ない)

 つまり民主党政権は、手続きを間違えて逆に無駄を増やしてしまった。

 そのうえ麻生政権の景気対策をとめてしまったために、経済が悪化、大幅な税収不足に陥り、赤字国債を増大させるという最悪な結果になったわけです。

 こうなると正直言いまして、
 子供手当などというのんきなことを言ってられなくなった。

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 だいたい民主党の言う
「子供手当」
とは、子供のための手当ではありません。

 誤魔化してはダメです。
 親手当です。


 そこのところをハッキリさせといた方が良いでしょう。

 子供を育てる親に(赤字国債で)手当を出して、そのツケを将来、子供たちに支払わせる手当が、子供手当といわれているものです。子供が大人になったときに、親たちの子育て代金を、赤字国債という形で子供たちに税金として払わせる制度です。

 本当に子供が可愛ければ、そういう手当は、断固拒否すべきです。
 それでも欲しいと思っている人間は、
 本当は子供たちのことを思ってないエゴイストですよ。

 本当の意味の子供手当とは、子供たちの将来のために投資することです。子供たちの遊び場を造ってやったり、子供たちの図書館を造ってやったり、奨学金制度を充実させたりする。それが本当の意味の子供手当というものではないですか?

 そして、できれば、ユースホステルの会員証を子供たちに無料で配ったり、子供たちの一人旅を支援する基金を用意してもらいたい。それであってこそ、子供手当というものでしょう。

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 少子化対策なら、保育所の充実や、公立ベビーシッター制度や、育児ヘルパー補助制度を造ればいいことです。義務教育の単位としてベビーシッターを年何回、育児ヘルパーを年何回と義務づけてもよいではないですか。その単位が無ければ、進学できない、または進級できないことにする。そうすれば、人的確保からも、中高生たちの情操教育にも役立つと思います。

 だいたい、私が小学校の時は、5年生は、2年生の給食当番と掃除当番をやったし、6年生は、1年生の給食当番と掃除当番をやったものです。中学生が、幼稚園で幼児の面倒をみることがあっても、何の問題もないはずです。高校生が乳児の面倒見ても良いではないですか。こっちのほうが、「子供手当」という名の実質・親手当より、よほどましです。だから民主党政権には

 金なんかで誤魔化すな!

と言いたい。

 子供手当という言葉で誤魔化すなと言いたい。

 それは親手当であって、
 子供のためではない。
 借金を、子供たちに回すだけなんだから!


 もう一度言います。

 子供たちに親の借金を押しつけてまで、
 親たちは楽をしたいのか?


 そのへんを、よーく考えていただきたい。
 本当に子供が可愛かったら、
 いったい何をすべきなのかと!
 政治家の方は、この本を、お読みいただきたい。

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つづく。

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posted by マネージャー at 00:02| Comment(6) | ニュース・時事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
子供手当という言葉で誤魔化すなと言いたい。
お年玉も貯金しておくからといって、あれはどこにいった。(笑)
寺子屋の補助金に廻してほしいですね。
民間で、ガキ大将(ユースのメンバー)が子供と一緒に遊びながら、いろんなことを伝えていく、そんな場があったらいいのに・・・
官が頭から押し付けても、子供は育たない。
Posted by 進之助 at 2009年12月15日 09:21
>おそらく各省庁の事務次官会議にお委せした方が、10倍の6兆円くらい削れた可能性が高かった。

これ本当ですか?本当なら大変なことだけれど。
Posted by なつ at 2009年12月15日 09:34
これ本当ですか?本当なら大変なことだけれど。
そのようです。
いつだって、私たちは何もできないのかなぁ。
いいや、そんなことはない!
時間がかかるかもしれないが、民衆は馬鹿じゃないぞ。
Posted by 進之助 at 2009年12月15日 15:41
確かな見解を教えてくれました。
高速道路料金が安くなったり無料になれば、わたしのような者はほくほくするけれど、
日本の社会では、泣く人がどれだけいることか。
そう、子供手当は将来子供たちの首を絞める・・・
鳩山さんや日本の政治家はそういうことを考えたり議論したりしているのでしょうか?
Posted by e-ba- at 2009年12月15日 16:34
e-ba-さん
フェリー業者や、航空会社、鉄道会社は壊滅的らしいですね。自由競争の結果、壊滅するならそれも結構ですが、えこひいきな税金の補助によって別業者が苦しむというのは、ふにおちません。あと、高速道路の建設費の巨大赤字は、どうするんでしょうか?
Posted by マネージャー at 2009年12月15日 20:37
なつさん
進之助さん
長くなるので、レスは本文に書きます。
Posted by マネージャー at 2009年12月15日 20:38
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