つづきです。小学校3年生の時、私は、団塊の世代の新任の先生のクラスに入りました。そして、その先生に3年間習うことになるのですが、この先生が変わり者でした。いわゆる団塊世代先生でした。驚愕の毎日が続きました。詳しくは、私の小学校時代を思い出した2または3を読んで貰うとして、今回は、スカートめくりの話です。
当時、男子の間でスカートめくりがはやりました。スカートめくりをしない奴は、男ではないという風潮でした。そこで団塊世代先生は、スカートめくりをした男に、こんな罰を与えました。帰りのホームルームの時に、みんなが見ている前でパンツを脱がされフルチンにさせられたのです。今だったら問題行為でしょうが、これでスカートめくりの悪弊は消えて無くなりました。
本来なら、これで「目出度し目出度し」ということになるのでしょうが、そうは問屋が卸さなかった。確かにスカートめくりは無くなったが、いぜんとして男子たちは、みんなが見ている前でパンツを脱がされフルチンにさせられたのです。
冤罪のために。
女子たちは、どんどんつけあがっていきました。最初は掃除をサボると「スカートめくりされた」と先生に訴え、みんなが見ている前でパンツを脱がされフルチンにさせられました。
それが、いつの間にか、女子たちが掃除をサボって、男子たちだけが掃除をするようになった。そうしないと、みんなが見ている前でパンツを脱がされフルチンにさせられるからです。
よーするに女子に脅されたわけです。
これは子供ながら貴重な体験でした。
権力の恐ろしさ、冤罪の恐ろしさを
身をもって体験したからです。
と同時に、何が問題であったか、何が間違いであったかが、子供心に理解できるようになりました。団塊世代先生の間違いは、相手の証言を一方的に信じたことにあり、それが恐ろしい事件を引き起こしたということを。つまり被告に反対尋問の権利が無かったために、冤罪が次々に生まれていったということを小学3年生で学ぶことができたことは、非常に貴重な体験でした。
日本国憲法第37条の2には
「刑事被告人は、すべての証人に対して審問する機会を充分に与へられ」
と書いてあります。
だから反対尋問を却下された田中角栄裁判が暗黒裁判だったことを
渡部昇一氏が指摘した時には、すぐに気がつきました。
「ああ、田中角栄は、パンツを脱がされフルチンにさせられたんだな」と。
そうそう、田中角栄で思い出したことがあります。
私の名前は、佐藤ですが、私が小学校5年生になるまでは、日本の総理大臣は、佐藤総理でした。この佐藤総理が、なかなか総理を辞めなかったので、全く縁もゆかりもない私に対して、みんなは
「佐藤はいつ辞めるんだ?」
とからかい始めました。
当時、庶民は次期総理として田中角栄を待望していました。
私の実家は新潟県ですから、田中角栄は人気がありました。
それがエスカレートしていって
「佐藤総理は辞めろ! 田中角栄に変えろ!」
と関係ない私を殴ったり、つねったりするようになりました。
小学生というものは、まことに、たわいもないことでイジメをはじめるものです。私は、こんなつまらないことでイジメのターゲットにされたわけですが、イジメの原因なんて、たいていが、つまらないことがきっかけだったりします。
で、田中角栄が総理になり、その田中角栄が金脈問題で退陣すると、
みんな田中角栄の悪口を言い出しました。その時は、
「みんな、本当に節操がないな」
とあきれたものです。
そのうえ佐藤元総理が、ノーベル平和賞をもらうと
「やっぱり佐藤総理は偉かった。それに比べて田中は....」
なんて言い出した奴が多かったのに、言葉もでませんでした。
人間というものは、なんと無責任な生き物だろうと思ったものです。
ところでイジメと言えば、小学生時代には、つきものですね。
私も、イジメの被害者・加害者両方を体験しました。
酷かったのは、ある子をクラス全員でいじめたことがあった。
その時は私も加害者だった。
今から思えば、なんであんなことをしたんだろうと思います。
それは、ほろ苦い思い出であり、
今でも目ざめの悪い思い出です。
具体的に言うと、
「野ブタ。をプロデュース」
という番組がありましたが、ほぼ、同じようなイジメが、私の小学生時代にもありました。具体的に言うと、下記の動画のようなイジメです。
その時、一人一人は大したことをやってなかったと思いますが、クラス全員でやると、これが凄いダメージになるのです。というのも、私もやられたことがあるので、そのダメージの大きさがよくわかるのです。これは、やられた者でないと、なかなか理解しにくいでしょうね。
で、今になって当時を思い出すと、イジメのおこりやすいクラスと、そうでないクラスがあったことです。というのも、全くイジメが無かったクラスもあったからです。では、どういうクラスにイジメが多かったかといいますと、みんなが仲がよいクラスほどイジメが多かった。団結心が強いクラスほどイジメが壮絶だったんですね。
逆にイジメがおこりにくいクラスというのは、あまり、まとまりのないクラスだった。具体的に言うと、リーダー的な存在が、いなくて、各自がめいめいオタク道に走っていて、一人一人、別々の趣味の世界をもっているようなクラスでは、イジメはおきにくかったような気がします。
(だから私は趣味の世界に走るオタク道に否定的ではありません)
それが証拠に中学生になったらイジメは、消えていった。中学生になると、小学生時代よりも多趣味になるし、クラブ活動が盛んになります。みんなで一緒に団体行動することなんか無くなって、自分の好きな世界に没頭し出すので、イジメなんかやってる暇がなくなるんですね。
高校になると、もっと、その傾向が強くなる。
ところで私は高校時代に転校しています。
それもかなり特殊な高校に転校しています。
具体的に言うと、小学生時代に逆戻りしたような高校に転校した。その高校の先生たちは、非常に特殊なイデオロギーをもっていて、やたらとクラスの団結を強調する高校でした。
具体的に言うと、文化祭のために1ヶ月ほど、授業を中止して、文化祭の準備だけをおこなう高校でした。勉強なんかどうでもいいという感じで「クラスのまとまりこそ一番大切」という姿勢の学校だった。その学校に転校して驚いたことは、小学生のころにやっていたイジメを目撃したことでした。具体的に言うと、知恵遅れ気味の同級生を殴る蹴るの暴行でいじめていた。ちょうど、こんな感じです。下記の動画をみてください。
これを目撃した時、目が点になったが、
それをやめさせようとすると、一緒にイジメられるようになる。
転校する前は、元旧制中学の進学校にいたので、イジメなんて想像もつかなかった。そんなことをする暇があったらクラブ活動や受験勉強をやっていたし、だいたい、そういう大人げないことは、自分自身のプライドが許さなかったと思います。
しかし、クラスの団結を強調する高校では、さかんに誰かをイジメていたんですが、悪質なことには、そのイジメには、「和をみだす」という大義名分があったんです。だから始末におえなかった。
で、そういうイジメに義憤をもっていたら、
わりと、まともだった某先生が、
私の心中を察して
「こういう空気が、維新や戦争や安保闘争の原因を作ったんだよ」
とおっしゃり「空気の研究・山本七平」という本を紹介してくれました。それを読んだ私は、すっかり目から鱗が落ちました。全ての謎が全部解けたという感じになりました。そして、その瞬間から私の人生が変わったのです。
つづく。
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ブログを読んでる皆様、佐藤さん、智子さん、お元気ですか〜?
もう過去の人、ということで知らない方や忘れてしまわれている方が多数おいででしょうが、
ヘルパーのというか、ブログでおもちゃにされている割烹着娘です。
スカートめくりと聞くと、私が思い出すのはマチコ先生と猿飛サスケです。
両方ともアニメーションの主人公ですが、マチコ先生のフェロモンはただもんじゃなく、スカートめくりされたり、おっぱいを触られると
”まいっちんぐ”
と叫びます。
猿飛サスケは、忍法風を起こす術、かなんかで、クラスの女子のスカートめくりをしまくります。
笑顔が印象的で、風貌は肉団子で憎めないんだ、これが☆
ただ気になるのは、私もスカートめくりされてマチコ先生になりたくて、頑張って片足上げて
”まいっちんぐ”
とポーズを決めたのに、誰も喜んでくれた記憶が無いんですよねー。
今じゃあ笑い話ですけど♪
ところで質問が幾つかあります。
4月10日に開催される御柱祭ツアーのツアー参加費は幾らくらいでしょうか?
靴や服装はどんな点に注意すればよいですか?
まだ山には雪もあると思いますので、重ね着はどの程度必要なのでしょうか?
最後に連絡事項です。
このツアーに参加する為ブルーベリーに半年ぶりくらい?に行きます!
滞在期間は4月9日から11日です。
>御柱祭ツアーのツアー参加費は幾らくらいでしょうか?
これは、土井君でないとわからないので、よかったら直接電話かメールで問い合わせてみてください。現在4人の参加者がいますが、現地集合の人もいますので、ガソリン代の割り勘については、私には、ちょっとわかりません。ちなみに土井のメールアドレスは、
RXL00617@nifty.ne.jp
です。