武重本家酒造株式会社は、中山道の宿茂田井宿にあります。きもと造りが特徴で、建物は登録有形文化財となっています。武重本家酒造の裏に映画「たそがれ清兵衛」のオープンセットが作られ撮影が行われました。
現在、清酒業界は、規制緩和時代を生き残るために、近代化、省力化をどんどんと進めております。その中で、昔からの道具、技術、文化といったものが失われようとしています。
この会社でも、米を蒸すための昔ながらの甑(こしき)は連続蒸米機になり、木の槽(ふね:酒を搾る装置) は連続圧搾機になりました。設備を近代化した際に、昔の道具をそのまま保存すればよかったのでしょうが、保存の場所、方法等の問題もあり、ほとんどのものを破棄してしまいました。写真すら残っていないとのこと。
しかし、その後方針を立てて、残っている道具類を極力保存し、展示するように(といっても、単に並べるだけですが)心がけました。しかし、失われたものは多く、もう取り戻すことはできせん。
失われつつあるのは、道具といった有形のものばかりでなく、無形物、技術もです。これは、道具より更に保存が難しい。なので昔ながらの「生もと造り」の技術を保存し、いまでも酒造りの中に活かしています。しかし、技術の進歩の名のもとに失われてしまった技術も当然あるそうです。
明治末期から大正時代の共進会に始まり、昭和14年、全国清酒品評会での優等賞受賞、長野県首位優勝旗授をはじめ、ほぼ毎年、長野県、関東信越国税局等での品評会に入賞および、幾度か首席優勝してます。
幕末のころ、皇女「和宮」さまはこの地を江戸に向下され、当家もその御一行の御宿の一つに選ばれました。今でも当時をしのぶ門前に下げられた「酒林」を見に訪れ、酒を賞でて帰られる方も多くおられます。
正面には、酒仙の歌人としてその名も高い若山牧水によるこの地で作り、また御園竹を詠み込んだ、有名な和歌を刻み込んだ石碑があり、訪れる人々の心をつかんでおります。
つづく。
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それは昼食の時に発見しました。
今時、飲食店で、ここまで古いのはと、絶句です。
それは厠?はばかり?別棟になっていて扉を二つ開けないと行けないのですが、
出したものと紙とがリアルに積み上がって行くあのタイプでした。いくら何でも半水洗くらいにはなっていますよね。
今時、これの後の処理する事が出来るのかと心配してしまいました。
それマジですか?
なんか昭和をひきずってますね。
不思議な街だ