2011年02月15日

ユースホステルは甦るのか?26

ユースホステルは甦るのか?26

 毎日旅行社が調査した、面白いデーターがあります。世代によって、旅行好きの世代と、出不精(旅行嫌い)の世代がいます。そして、旅行好きな世代の息子たちは、同じく旅行好きであるという統計結果がでています。具体的に言うと、戦中派と団塊の世代は旅行好き。昭和一桁世代は、出不精(旅行嫌い)の世代です。そして、団塊ジュニア世代と戦中派ジュニア世代は、旅行好き。昭和一桁の親をもつ世代は、出不精(旅行嫌い)だったりする。





 私の親は、昭和一桁ですから出不精(旅行嫌い)の世代にあたりますが、確かにそうかもしれません。逆に、うちの嫁さんは、団塊ジュニア世代であり、旅行好きの世代ということになりますが、これも当たっています。

 スタッフの土井君も、団塊ジュニア世代で旅行好きの世代ですが、彼の御両親も旅行好きです。というか彼の御両親は、若い頃にユースホステルを使って旅をした世代です。だから息子にも自由に旅をさせましたし、ユースホステルも教えました。

 ちなみに土井君の一人旅は、小学校の卒業旅行からです。
 凄いもんです。中学校の時にも卒業旅行に一人旅をしたとか。
 よく親御さんが許したなあと思います。

 それに対して、私の親は絶対に一人旅を許さなかった。それどころか自転車で県道を走るのさえ、なかなか許可してくれなかった。小学校6年生の時には、友だちと、佐渡島の標高わずか千メートルの山に登山をしようと企画したのですが、私の親は許さなかった。土井君の家庭と比べてみると、恐ろしいくらいに過保護だった。

 これは、私の家だけでなく、他の家でも似たようなものだった。というのも、小学生だけの登山を許可しなかったのは、私の家だけでなく、山に行こうとした同級生の親の全員が許可しなかった。つまりどの家も許可しなかった。標高わずか千メートルの山にも許可しなかった。

 もちろん、みんなの親は昭和一桁生まれです。彼らの子供の頃には、大日本青少年団が存在していた時代です。この世代は、少年の一人旅を、なかなか許さない。もちろんユースホステルも知らないし、子供の頃は、
「知らない人と口をきいてはいけない」
と親に言われて育っています。

 もちろん親の言いつけ反抗はしない。
 こっそり親の目を盗むことはあっても反抗はしない。
 昭和一桁生まれの親は、頑固で子供のしつけに厳しいのです。
 こういう親の元で育つと、なかなか一人旅をしようと言う気にはならない。
 だからユースホステルの存在を知らないまま大きくなっていく。

 ところが、私より十歳年下になると、つまり団塊ジュニア世代になると一人旅に出かける人が多い。簡単に親から一人旅の許可をもらっているし、家庭によっては親がユースホステルを紹介して、一人旅をすすめたりする。

 団塊の世代は、さかんにユースホステルで旅をした世代なので、一人旅が「いかに人生に役立つ」かを良く知っている。一人旅の効果をユースホステルの素晴らしさを実に良く知っている。だから息子たちにも、さかんに一人旅をすすめる。


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 どうしてすすめるか?

 体験的にユースホステルが提供する青春(ライフスタイル)を知っているからです。それが息子や娘たちに大きなプラスを与えるかを体験的に知っているからです。しかし、その知っている世代が壊滅しつつある。滅びつつある。だからユースホステルは、どんどん会員を減らしつつある。これではいけないんですよね。なんとかしなければならない。

 私たちユースホステルのマネージャーや、ユースホステル協会は、それに対する対策をたてないといけないが、実際には、何もしてない。というのも今までは、過去の貯金で食べてきている。過去の貯金。それは、利用者の口コミです。ユースホステルの素晴らしさを宣伝するのは、使っていただいた利用者の口コミに
たよっていた。それにあぐらをかいて自ら宣伝をしてない。ユースホステルが提供する青春(ライフスタイル)について、明確に示してない。これが一番の問題です。


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 実は、これに気がついたのが、北軽井沢ブルーベリーYGHがオープンして2年目に入る2002年の3月頃でした。とにかくユースホステルが提供する青春(ライフスタイル)を分かりやすく、みんなに伝えないといけないと思い、私は、体験プログラム(ツアー)の実費以外の無料化を決断しました。

 無料でツアーは行う。
 しかし、条件をつける。
 条件は、たった一つ

「ツアー参加者には、写真を広報で使わせてもらう」

 これだけです。
 
 

 
 
 そして、10年間、無数の無料ツアーを行い、

http://tour.kaze3.cc/calender2.htm
http://tour.kaze3.cc/calender3.htm

 これらのツアーで莫大なデジタル画像をあつめ、
 ユースホステルが提供する青春(ライフスタイル)を撮り貯めた。

 この計画には多くの友人たち(『風のたより』の仲間たち)が、この戦略に手を貸してくれた。これが、また、ありがたかった。大勢のスタッフが、大勢のヘルパーたちが私たちの作戦にのってくれた。そしてツアーに参加してくれた。

 1回のツアーで二百枚くらい撮影しているので、累計二十万枚くらいの画像がたまっています。日本広しと言えども、これほど自由に使えるツアー画像をもっているのは、北軽井沢ブルーベリーYGHぐらいでしょう。

 ただし、この試みは、必ずしも回りのユースホステルに好意的に見られたわけではありません。しかし、十年にわたって、ユースホステルが提供する青春(ライフスタイル)の資料を集めた意義は大きかった。というのも私は、これらの20万枚の写真を使っていくらでもPR活動をすることができる。



つづく

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posted by マネージャー at 21:42| Comment(2) | TrackBack(0) | ユースホステルの話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
家は父が戦争中、母が戦後(どちらも昭和20年前後)に生まれたので
旅好きのほうになるのかな?
確かに、母は現在も平日たまにバスツアーでどこか出かけていますねぇ〜。
とすると私の旅好きは遺伝???
Posted by マサ at 2011年02月16日 23:04
マサさん
親が子供の一人旅に理解があるかどうかですよね。
御両親がユースホステルを使っていれば、
むしろ「行け行け」というでしょうし。
そういう親御さんも多いですよ。
息子娘をむりやりヘルパーにさせる親御さんもいる。
北軽井沢ブルーベリーYGHには過去に3人もいましたから。
(男2人 女1人)
Posted by マネージャー at 2011年02月16日 23:51
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