御客さんから、電話で北軽井沢ネットについて質問がありましたので、良い機会なので北軽井沢ネットについて書いてみたいと思います。
観光の仕事をしていて、つくづく思うことは、時代に追いついている企業と、そうでない企業の差が開きすぎているということです。これが非常に困る。どういうふうに困るかというと、会議の時に困る。会議にならないんです。だから、こっちは黙ってしまう。一言も口をきかないで、終了とともに逃げるように去ってしまうだけになる。下手に捕まると、仕事や役職を押しつけられてしまうからです。
昔は、こんなことは無かった。会議にならないということは無かった。少なくとも会話は成立した。じゃ、どうして、今は会話が成立しなくなったかと言いますと、インターネットとマーケッティングへの取り組みの差のためです。
インターネットをやってる立場からすると、従来の紙媒体の宣伝というものの費用対効果の効率の悪さが信じられないほど悪い。しかし、インターネットに無知だと、それにすがるしかないわけで、何十万もかけて、チラシやポスターを作ってばらまくわけですが、その効果は皆無にちかいです。しかしインターネットだと、千分の1のコストで、同様の効果を得ることが出来ます。しかも双方にメリットのある顧客が得られます。そこから長いつきあいが始まり、リピーターが増えるのです。
リピーターという存在は、観光業者にとって神様みたいにありがたいもので、道案内はしなくていいし、宿について細かい説明もいらない。そのうえ勝手に宣伝までしてくれる。暫く、姿をみせなくなったとしても、どこかで話題にだしててくれる。本当にありがたい存在ですが、このリピーターはチラシでは得られにくいんです。チラシという紙媒体では獲得しにくい。本を出版するくらいでないと難しい。チラシ程度の情報では、相手の顔が見えないために相性の悪い宿を選択してしまいがちだからです。
あと、チラシやポスターは、時として御客さんを騙すこともあります。意図してないのに騙すこともある。チラシに使われている写真は、最高のものであるために、行ってみるとガッカリということになり、結果として悪評を広めてしまうことになる。しかし、インターネットならそのデメリットを防ぐことも可能です。今年は、シャクナゲの花が不作だとか、見頃はいつだとか、細かい情報が書けるから、御客さんをガッカリさせる確率が減ります。
前置きが長くなりましたが、ここからが本題です。
その昔、私が属している浅間高原観光協会は、なかなかホームページを作ってくれなかった。ホームページによる情報発信をしようとしなかったんです。事務局に何回言っても、ウンと言ってくれなかった。で、チラシ・ポスター・キャラバン・イベントばかりやっていた。当然のことながら効率が悪いのなんの。
「もう観光協会をやめようかな」
と思っていた矢先に、ホームページで共同宣伝する組織である「北軽井沢ネット」という組織から、北軽井沢を宣伝するホームページを作ってくれないか?という相談がありました。で、ワダックスの代理店をやってる土井君を管理責任者にすることを条件にボランティアでホームページを作ったのです。それが、これです。
http://kita-karu.net/
ちなみに
「どうしてサッサと観光協会を辞めなかったの?」
という質問がありましたから、お答えしておきます。
観光協会でないと、できないことがあるんですね。
それは割引施設のことです。
温泉などの割引券は、1軒の宿のために割引券をだしてくれない。
三十軒くらいまとまって利用してくれないと出してくれないんです。
あと、割引券・前売り券の印刷。
これは、温泉施設が印刷してくれるわけではありません。
こっちが毎年印刷をかけて発行します。
そういうものなんです。
この費用が年間に三十万円くらいかかる。
つまり、割引券・前売り券にはコストがかかっている。
それを一軒の宿が負担できるわけがない。
実は前売券や割引券には、
莫大なコストがかかっているんです。
だから観光協会で共通割引券にして、割引施設を三十ヶ所くらいの割引券を共通にして、印刷をかけないと、とても作れないのです。大手の軽井沢グリーンプラザホテルなんかは、独力でそれをやっていますが、小さなペンションやユースホステルには、それができない。だから観光協会を辞めたくてもやめられなかったんです。辞めたら、御客さんの温泉入浴料金が跳ね上がる。だから辞められなかった。これは案外知られてない事実でしょうね。割引券は、無料で存在しているわけでない。
しかし、私が北軽井沢ネットに入った時、北軽井沢ネットに温泉割引券があった。
北軽井沢ネットで割引券・前売り券を印刷していたんです。
これで観光協会に在籍する意味が無くなった。
「こりゃいい、北軽井沢ネットに入れば、観光協会を辞められる」
と思って大喜びしたのですが、そうは問屋がおろさなかった。観光協会のトップが交代し、北軽井沢ネットのボスが、観光協会の役員になってしまった。そしてホームページを作る予算が付きました。で、ワダックスの代理店をやってる土井君を管理責任者にすることを条件に、私がボランティアでホームページを作りました。それが、これです。
http://asama-kogen.info/
ブログも作りました。
http://asama-s.seesaa.net/
http://wf-asama.seesaa.net/
http://ai-asama.seesaa.net/
こうして、北軽井沢ネットと浅間高原観光協会のインターネット事情は改善されていったわけですが、北軽井沢の状況・嬬恋村全体の状況をみると、まだまだ遅れています。それは日本ユースホステル協会も一緒です。ホームページはできていても、チラシをインターネットに流した程度のものしかないのが現状です。しかし、これもパソコン教室を開いて宿主のスキルアップをさせているので、少しづつ改善されていくでしょう。
つづく
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