>高速のPAで食事をしたときにお茶を入れる際、
>コップがプラスチックか陶器を選べたんです。
>よく見ずに手前にあったコップをとったのでプラスチックのコップに
>入れたのですが、やっぱりなにか違うと思いました。
>大量に洗うほうからしてみれば割れないものの方がいいのでしょうが、
>実際に口にする際にはやっぱり陶器かガラスのほうが
>おいしく感じるのはなぜなんでしょうね。
>ブルーベリーの平皿は開所当時からナルミ(でしたか?)だったのは
>本当によかったなと思います。
>配膳をお手伝いしていても気分が違うのです。
西洋料理は、絵みたいなもので、皿が画用紙。
料理が絵の具なんです。
どちらも重要。
和食は、別の意味で皿が重要です。
皿は、大地。
料理は素材。
2つで一つの世界観をつくる。
だから高級料亭では、御客さんのキャラにあわせて皿を決め、
その皿にあわせて料理を決定したりします。
やはり、どちらも重要なんですね。
だからプラスチックの皿をみた時は、かなり驚きました。
私より料理にこだわっていた奴だったので、
よけいに驚いたわけです。
どんなに料理にこだわってても、
どんなに味を追求しても、
どんなに良い包丁をもっていても、
どんなに盛りつけに熱心でも
肝心な皿がプラスチックでは、苦労が無駄になりかねない。
食堂の蛍光灯も駄目です。
客室は蛍光灯でもいいけれど、
食堂は蛍光灯ではいけませんね。
しかし、そうは思わない人たちが数人いて、その人たちには共通する何かがあったわけですね。その何かというのは、最初に働いた場所に共通点があった。これが刷り込みというやつかと。
で、うちの嫁さんですが、飲食店で働いたことが無い。つまり何も刷り込まれてないと思っていたら、そうではなかったんです。私のやり方が刷り込まれていました。私は、オープンして1年間は、ひとりで24人分を作っていました。
(昔は、最大24人泊めていました)
しかも料理中に予約の電話がジャンジャンはいる。
送迎もしなければならない。
これを全部ひとりでやってたんです。
ヘルパーさんはいませんでした。
当然のことながら、いそがしすぎる。
死ぬほど忙しい。
いちいち鍋やフライパンなんか洗ってられない。
だから、鍋・フライパンを3倍くらい用意し、使用した物をかたっぱしから積み上げて、後で洗っていました。本当は、良くないことなんだけれど、そうしないと料理が間に合わなかった。
食事が終わったら温泉ツアー。
御客さんの相手もしなければならない。
皿を洗うのは23時以降になる。
そして洗い終わるのは、夜中の1時だった。
そういう状況下のところに嫁さんがやってきて、悪い見本を刷り込んでしまった。
どういうわけか嫁さんは使用した鍋をすぐに洗わないでよいと勘違いしてしまった。
これを矯正するのに時間がかかりました。
いったん刷り込まれたものは、矯正が難しいんですね。
そういう意味で悪い見本を見せてはいけなかった。
おまけに夫婦という関係は、難しい。
上下関係で無いので、どうしても甘えがでてしまう。
で、外の世界を見せないと、理解がすすまないと思った次第です。
仕方が無いので、毎日のように軽井沢で外食することにしました。
よそを見せて、自分たちの反省点を見つけようと。
そしたら嫁さんは大喜びです。
勉強なんだからな。
遊びじゃ無いんだからな!
と言っても「分かった分かった」と浮かれている。
こんな勉強なら大歓迎と浮かれている。
私は、わかってるのかなあ?と散財の毎日を続けました。
財布の現金は、どんどん減っていく。
頭をかかえました。
(そうだ、ついでに軽井沢のグルメガイドも作っちゃうかな)
で、できたのが、このサイトです。
http://gourmet.kaze3.cc/
つづく
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ブルーベリーでは省電力化をはかって、LED電球を導入されたとうかがいましたが、やはり食堂には適用せずに白熱電球なのでしょうか?
蛍光灯やLED電球にも「電球色」という色合いの物がありますが、やはりこれらは白熱電球とは異なりますか?
蛍光灯はその名の通りですし、今の白色LEDも青色LEDに黄色の蛍光体をかぶせて白く見えるようにしているので、電球では広いスペクトルの光が出ているのに対して、三原色そろっていても限られた波長のピークを持つ光だけ出ているようです。
蛍光灯では料理が美味く見えないというのは良く聞きます。私自身は白熱電球よりは明るい蛍光灯の方が良いという育ちで刷り込まれてしまったせいかあまり感度をもたないのですが、美味く見えないという理由が、上記のようなスペクトルの狭さからくるとすると、やはり差異があるのではないかと推察します。もしそうなら、いつかは白熱電球も入手できなくなるのかもしれず、貴重品になっていくのかな。