2011年06月16日

八間山に行ってきた4 エンレイソウ・コバイケソウ・キジムシロ・コミヤマカタバミ・ショウジョウバカマ・チゴユリ・ツマトリソウ・ミツバオウレン・ナエバキスミレ・コミヤマスミレ・ヒメイチゲ・フデリンドウ・マイヅルソウ・ヤマナラシ編

八間山に行ってきた4 エンレイソウ・コバイケソウ・キジムシロ・コミヤマカタバミ・ショウジョウバカマ・チゴユリ・ツマトリソウ・ミツバオウレン・ナエバキスミレ・コミヤマスミレ・ヒメイチゲ・フデリンドウ・マイヅルソウ・ヤマナラシ編


エンレイソウ

 うちの庭にも普通にあります。浅間高原にはたくさんあります。
 ユリの仲間で、ユリ科エンレイソウ属です。

 中国では延齢草根と呼ばれて、胃腸薬や催吐剤などに使われましたが、毒草です。食べてはいけません。これはコマクサなんかにも言えることで、結核に効くと言われて乱獲されたりしましたが、コマクサも毒草でした。こいつは、主に日陰に咲いていることが多いのですが、私が生まれた佐渡島では、どういうわけか、海岸の砂利に咲いていたりもしましたから、高山植物なのか何なのか、よくわからない存在です。まあ、昔は、漢方薬として、あちこちで栽培されていた可能性はあるんですけれど。

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コバイケソウ

これもユリの仲間です。
そして毒草です。
北アルプスファンには、おなじみの高山植物ですね。
ユリ科シュロソウ属で、けっこう背は高くなります。
花は、かわいらしい白い花。

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キジムシロ

バラ科キジムシロ属の多年草。
バラ科ということで分かるようにミヤマキンバイの親戚ですね。
見た目は、そっくりなんだけれど葉っぱが違う。
今回の八間山で一番目立っていたのが、こいつです。
名の由来は、黄色いムシロ説。キジが休むムシロ説。どっちが本当なのか?
雉筵と書く人もいれば、黄地筵と書く人もいる。


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コミヤマカタバミ
カタバミ科カタバミ属の高山植物で、八間山にたくさんありました。
葉っぱに特徴(ハート型)があるので、分かりやすい高山植物です。
八間山の北側コースに咲いています。

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ショウジョウバカマ
まだ、つぼみですね。
これも八間山の北側コースに咲いています。

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チゴユリ
名前の通りユリ科チゴユリ属の多年草。
どういうわけか八間山にはユリの仲間が多い。
これも八間山の北側コースに咲いています。

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ツマトリソウ
端取草と書きます。サクラソウの仲間で、サクラソウ科ツマトリソウ属の多年草。
ポピュラーな高山植物で、たいての山岳地帯にみられますね。

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ミツバオウレン
ツマトリソウに似てるんですが、キンポウゲ科オウレン属の多年草。
八間山では、ツマトリ草よりも、こっちが多かった。
北アルプスでよく見かけますね。
浅間山の北斜面の森林地帯にも多く咲いています。
志賀高原や浅間高原では、おなじみの花です。
湿地を好みますから、野反湖付近にも多いはず。

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ナエバキスミレ
名前でもわかるかと思いますが、谷川連峰ではよく見かけるスミレです。
八間山にも大量に咲いていました。
ここは、分水嶺で谷川と繋がっているので多いんでしょうね。
エビ山・白砂山なんかにも咲いていますね。

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コミヤマスミレ
これは珍しいスミレ。
八間山にこないと出会えないかも。
全国何処にでもあるらしいのですが、今まで見たことが無い。
なにせ小さくて地味なので、みつけにくい。
私は、八間山北コースで撮影しましたが、南コースにも咲いているらしい。
けれど、南コースでは、どうしても見つけられなかった。
(土井君は撮影している)
日本のスミレ類ではもっとも日陰に生えるものの一つらしい。
といえわけで、北斜面の日陰で撮影しています。
http://www.plantsindex.com/plantsindex/html/group/gp_viola_maximowicziana.htm

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ヒメイチゲ
キンポウゲ科イチリンソウ属の多年草。
北斜面に地味に咲いていましたね。

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フデリンドウ
リンドウ科リンドウ属の越年草。
6月の根子岳に大量に咲いています。
鼻曲山のルート上にも咲いています。
まれに浅間牧場でもみつけることがあります。
春に見られるリンドウで、小さくてかわいらしいです。
これは八間山の南斜面で撮影。

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マイヅルソウ
 なにをかくそう、これもユリの仲間。
 ユリ科マイヅルソウ属に属する多年草。
 葉の模様が舞う鶴に見えることから、舞鶴草という名がついています。
 浅間高原に最も多い高山植物で、嬬恋村のシャクナゲ園あたりにワンサカあります。
 というより軽井沢の方に多いですね。
 どうも木陰や霧をこのむらしく、薄明るい林の中に多いですね。

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ヤマナラシ

 本白根山の嬬恋村からの南ルートに大量にあります。
 風がふくと音がなります。
 だからヤマナラシ(山鳴らし)。
 柳の仲間で、ヤナギ目・ヤナギ科・ヤマナラシ属。
 マッチの軸木は、この木を使います。

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 ちなみに撮影した場所は、野反湖から登って20分くらいの場所。
 すぐに分かります。
 風があれば、遠くからわかります。

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 ヤマナラシの音を聞きたい人は、風の八間山か、
 本白根山の嬬恋村からの南ルートへどうぞ。



 解説員の人が大変そうで笑ってしまいました。





つづく

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posted by マネージャー at 12:03| Comment(4) | TrackBack(0) | 自然−植物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
まだまだたくさんあったのです。
これから花開く種類もあるでしょうし、圧巻です。
で、キャンプ場側の植生がまた違うのでした。
夏は夏でまた、いいんです。
ここってすっごく魅力的!
しばらく通ってしまいそうです。
Posted by エバ at 2011年06月16日 22:23
笹薮の八間山が、こんなに花が凄いとは思いませんでしたね。
アップしませんでしたが、ムラサキヤシオも綺麗だった。
花の多さは、根子岳・湯ノ丸・バラギ湖・池ノ平湿原に匹敵しますね。
これなら毎年、この時期は、八間山だなあ。


Posted by マネージャー at 2011年06月17日 16:37
3000メートル級の山に行かなくてもちょっとのハイキングでこんなにたくさんの花たちに会えるとは。。。
素晴らしいところですね。
いいな〜
Posted by ささらー at 2011年06月17日 19:09
6月7月が、1年で一番良い時期かもしれません。
日は長いし、暑くないし、
花は多いし、人は少ないし。
Posted by マネージャー at 2011年06月17日 22:24
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