2011年06月04日

老人たちの話し 8

老人たちの話し 8

 老人たちの話しをするとき、どうしても避けて通れないのが大正生まれの人たち。
 一言で言えば、この時代の生まれの人たちは、ダンディな人が多いですね。
 明治生まれが破天荒だとすれば、大正生まれは、おしゃれでダンディ。
 明治生まれに比べると理屈が通じやすいし学もある。
 うちの御客様にも大正生まれの人たちが時々来ますが、やはりダンディな人が多いですね。

 それはともかく、大正生まれともなると言葉遣いも、
 方言が無くなって共通語に近くなります。
 そして身なりも格好良くなる。
 腰の曲がった人も減ってくる。
 これが昭和一桁となると、怒りっぽい人が多いのに、
 大正生まれの老人たちは、オットリしています。
 オットリしているけれどダンディ。趣味をもっている。
 もちろん地方と都会では全く違いますけれど、やはりダンディかなあ。

 あと、面白いのは写真。
 大正生まれの老人たちは、自分の写真を撮っている。
 明治生まれだと、自分の子供の頃の写真を持ってない人が多い。

 で、大正生まれの老人たちに写真をみせてもらうと、若い頃に洋服を着ている。
 全員ではないけれど洋服を着ている。
 女性はスカートをはいている。
 それも、かなりファッショナブル。
 ところが、結婚すると和服になる。
 これが不思議。
 結婚後も洋服って女性は、ほんとうに少ない。

 洋服が一般的になるのは、もっと後なんですね。
 彼らの息子さん達が、洋服。
 で自分たちが和服。
 家族の写真が、洋服と和服がまじってたりする。

 嫁さんのお祖父ちゃんが大正生まれで、
 一度、北軽井沢ブルーベリーYGHにやってきたことがありました。
 車で北軽井沢を案内してあげると
「木のトンネルだ!」
 と喜んでいました。
 おしゃれなだけでなく、
 ポエムな、おじいちゃんでした。

 第二次大戦では、錦糸勲章をもらうくらい優秀な兵隊さんで、
 中国に、大勢の友人がいたそうです。
 夫婦げんかして、中国に帰ろうとしたこともあったらしい。
 大正生まれの老人たちには、こういう謎めいたところがあります。


つづく

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posted by マネージャー at 23:52| Comment(0) | TrackBack(0) | テーマ別雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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