2011年07月20日

牛丼チェーン「吉野家」が110円値下げ

牛丼チェーン「吉野家」を展開する吉野家ホールディングスは19日、26日午前10時から8月2日午後3時まで、全国の店舗で牛丼や牛皿など8品目を一律110円値下げすると発表した。

 通常は380円の牛丼の「並」が270円、480円の「大盛」は370円、630円の「特盛」は520円にそれぞれ値下げされる。

2011年7月19日18時15分 引用元:読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20110719-OYT1T00935.htm



すごっ!
食べに行かねば!


しかし、値下げは、いいんだけれどね。
私のような飲食を商売をやってる人間は、どうしても裏が気になる。
どんな肉を使っているんだろうか?って。
放射能は大丈夫なのか?って。

もちろんアメリカ牛なんでだいじようぶだろうし、
円高なので、安く輸入できることもわかっている。
でも、ちょっと疑いたくなる。


ちょっと前に吉野屋が、牛鍋丼をだしましたよね?
一杯あたり280円の超安いやつ!

こいつです。




それまで他の牛丼屋の値下げ攻勢にやられぱなしだった吉野屋が、
これで客を取り戻したと聞いて、食べに行ったんです。
そして、実物を見て大笑いしてしまった。

昔のミニ丼の容器なんです。

牛丼並より小さい容器に、牛鍋丼がでてくる。
そいつが牛丼ミニと同じ値段ででてくる。
しかし、一般客は、それに気がつかないで、単に値下げしたものだと思って食べている。
だれど、そいつは、昔から、同じ値段で小盛丼としてあったものなんです。
それに多少のメニューを変更して牛鍋丼として280円で出しただけ。

(実は、ライバル店の牛丼の丼は、このミニ丼と同じサイズだったりする)
(だから吉野屋の牛丼の値段が一概に高いとは言えないのだ)
(計量カップで計った御茶を丼に入れて飲んでみた)

そもそも、吉野屋の牛丼は、他の牛丼屋より質・量が多かった。
だから私は、牛丼を食べるなら吉野屋に行ってた。
その吉野屋が、質・量で勝てなくなって値段で勝負するようになったら私は行きませんね。



実は、こういう事は、よくあるんです。
食材の仕入れをしていると、頻繁に体験する。
例えば、バターやチーズ。
昔も、今も値段はかわりません。
しかし、昔は、200グラムだった雪印バターが、
ある日、突然160グラムに減ってしまっている。
つまり御客様に気づかれないように40グラム分値上げされているんですが、
消費者の多くは気づいてない。
一般の家庭なら問題ないでしょうが、
うちのような飲食業だと、料理する段になって、
計量するとバターが足りないことに気がついて慌ててしまう。
勘弁してほしい!




納豆もです。
むかしは、50グラムはいっていた容器に
知らない間に45グラムしか入ってなかったりする、
で、タレを入れて食べると塩辛いと感じてしまう。
変だな?と思って調べてみると、
納豆は45グラムに減ってるのにタレの量は減ってないので、
微妙に味が変化してしまっている。
それ以降、タレを全部入れないようにしている。





回転寿司なんかもそうですね。
昔、築地の魚河岸で働いていた私の目からみたら、
回転寿司は、決して安くはない。
よく見るとネタが薄い。
マグロやカンパチなんか、ハムみたいに薄くなっている。

しかし、うちの嫁さんは、回転寿司しか食べてないので、
本物の寿司屋に連れて行くと、ネタが分厚くて、脂だらけで
「気持ち悪い」
と言ってくる。嫁さんにとって、回転寿司の寿司が基本になっているので、
本場の寿司は、口に合わないらしい。

で、一緒に回転寿司に行く訳なんですが、
いつもホタテを食べているので、
よほどホタテが好きなんだろうなと思ってきいてみたら、
一番カロリーが低いのがホタテだった。

よーく見ると、回転寿司のメニューには、カロリーが表示してあった。
どーりでー、メニューをジーッとみていたわけだ。


つづく

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posted by マネージャー at 10:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 業界裏話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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