2011年11月07日

登山靴の話5

また、よいコメントがあったので脱線を

>狂牛病以降、牛がたくさん処分されて皮革が手に入らなくなってしまった

これは貴重な情報ですね。
ありがとうございました。

まあ、革のGORE-TEXの場合は、革は一生モノですが、
GORE-TEXの寿命が5年ですから、
GORE-TEXを修理してくれるメーカーかどうかが問題ですね。
有名メーカーは、修理してくれるみたいですが。



>15年くらい履いてたドイツのハンワグというメーカーのお気に入りの登山靴

LOWA(ドイツ)と並んで最強の登山靴ですね。
誰もが金があれば買いたいと思ってるのでは?
北アルプス縦走なんかでは、持って行きたいやつです。
私は一度も履いたことがないのでわかりませんが。
ドイツの靴メーカーは、登山靴にかぎらず評判がいいみたいですね。
貧乏で買えなかったけれど、LOWAもハンワグも、あこがれの靴でした。
今は無き池袋の秀山荘で毎日、指をくわえてみていたなあ。
(ちなみに私は、池袋の秀山荘の近所に住んでいた)



>やはり長持ちさせるにはかわりばんこに履きたいので。

1泊・または日帰りくらいなら布地でじゅうぶんかと。
私が注目している靴は、これです。
足が合わなかったら意味がないんだけれど。





>ハンワグの靴はいつもソール貼り替えにだすと、
>ドイツ本国に送られるそうなのですが、
>ちょっとした糸のほつれなんかもビシッと直って帰ってきます。

 これは友人の体験談なのですが、安かったので登山ショップではなくて、普通の靴修理屋にソールの貼り替えをお願いしたら、はがれが早くなったそうです。仕方ないので、登山ショップにみてもらったら、ひどい貼り替え方だったらしく、ソールを剥がしたら糸まで切られていたらしいので、怒っていました。普通の靴修理屋に出すときは、店を選ぶべきでしょうね。





では、つづきです。

6.通気性と防水性

 登山靴の進化が激しいところです。
 どの登山靴も、GORE-TEX仕様になってしまいました。
 つまり、GORE-TEXによって通気性と防水性が大幅に向上したのです。
 逆に言うと、すべての登山靴の寿命が5年に縮んだともいえます。
 GORE-TEXは、5年くらいしかもたないからです。
 ただし、総革の登山靴は別です。
 こいつは一生モノです。

 気をつける点があるとしたら、完全防水タイプのGORE-TEXかどうかです。靴の中全体がGORE-TEXに覆われているかどうかです。上だけGORE-TEXで底は、GORE-TEXの無い靴もありますので、登山ショップで確認して買った方が良いですね。ただし、私は気にしていません。というのも、私は雨が降ったら山に行かない主義なので。でも、これは山に住んでいて、毎日、気が向いたら山に登る人間だからできる技です。一般のサラリーマンの方は、雨天対策のために防水力のある靴を買うべきでしょうね、



 


7.衝撃吸収力

 最近の登山靴は、これが信じられないくらいに向上している。
 そのために歳をとってヒザが悪くなったりすると、
 軽くて衝撃吸収力のある靴が欲しくなってくる。
 これは靴に限らず中敷き(インソール)の進化も著しい。
 カカトのゆがみを補正して疲れをとる機能のあるものがたくさん販売されている。
 これは、かなり重要です。

 ただし、良い中敷き(インソール)は、五千円くらいします。靴が一足買えてしまう。つまり、
「安い靴+中敷き(インソール)」
にするくらいなら、最初から良い靴にして、中敷き(インソール)を買わない方が良いともいえます。もちろん千円の中敷き(インソール)もあるんですが、5回くらいの登山で潰れて、ぺっちゃんこになってくる。厚さが無くなってくる。ですから安物は、かえってコストが高くなってしまう。



 私は宿屋なので、夏は、1日に12時間、たちっぱなしのことがある。昔は、体力でカバーしていたのですが、最近は靴でカバーするようになった。よーするにナースサンダルを履くようになった。ナースサンダルは、高額なのですが、立ち仕事による疲労を防ぐために工夫されている。スリッパだと、8時間の立ち仕事でクタクタになるにもかかわらず、ナースサンダルだと、12時間たっても疲れない。もっとも、私は男なので、ナースサンダルもどきを履いているのですけれど。発泡ポリウレタンを使った衝撃吸収サンダルを使っています。これだと全く疲れない。

 これは、登山にもいえることで、良い靴は、8時間歩いても疲れないのに、安い靴は3時間で足の裏が痛くなる。つまり、靴の性能で登山による披露を防ぐことができるんです。衝撃吸収力のある登山靴は、本当に疲れない。




8.足の矯正力

 これについては、長くなるので、今回は説明をはぶきます。
 動画で我慢してください。




 以上、簡単に説明しましたが、ここまでの説明は、数学でいえば、公式のようなもので、これだけ知っていても意味がありません。実は、もっと重要なポイントがあります。こっちの方が大切なんです。それは、

9.どんな山に登るのか?
10.どの季節に登るのか?
11.どういうスタイルで登るのか?
12.誰と登るのか?
13.何日登るのか? 日帰りなのか?

 という点です。



つづく。

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ラベル:登山靴の話
posted by マネージャー at 08:57| Comment(4) | TrackBack(0) | 登山関係の話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
えっ!秀山荘ってもう無いのですか!?

僕は秀山荘オリジナルブランド「Climb Zone」の羽毛シュラフ、ゴアテックスシュラフカバー、クライミング用ハーネス、沢靴を使っていますが、まだまだどれも現役です。
沢靴なんて、この前フェルト買ってきて自分で張り替えました。仕事でシャワークライミングのガイドするので夏の間毎日のように履いていたので、夏前に張り替えたフェルトはあっというまにペッタンコになってしまいました。また張り替えないと。
ハーネスだけはさすがに命を預けるものなので、見た目はまだまだいけそうですが、年数経っているだけにちょっと恐い気はしてます。
Posted by わんたろう at 2011年11月08日 21:31
あ、調べたら、まだあったようです。
秀山荘。
倒産したって聞いたんだけれどなあ。
まだ、ありましたね。
失礼いたしました。

http://shop.syuzanso.com/

ハーネスの件ですが、15年くらい前にガラス協会が強度実験をしたら、
1.5トンの強度でしたね。
カタログ値より、かなり低かったです。
Posted by マネージャー at 2011年11月09日 22:09
おお、まだ秀山荘ありましたか。嬉しいなぁ。
Posted by わんたろう at 2011年11月11日 22:17
まあ、良い店でしたね。
登山教室もやってたし、店員さんも親切だったし
Posted by マネージャー at 2011年11月12日 23:28
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