>式場で突然、靴のウレタンソールがボロボロと崩れ始め
実は、これ、靴に限ったはなしではなくて、ザックのバックル・スノーシュー・プラスチックブーツ(登山用&スキー用)でも加水分解がおきるんですよね。うちにも5年モノのスノーシューのバックル部分が、次々と加水分解をおこしています。そういう製品を御客さんに貸すわけにはいかないので、去年も30台ほど新品を買いました。
北アルプスなんかにいくとザックを変なスタイルで担いでいる人がいたんで、声をかけてみたらバックルが加水分解で粉々になったらしい。その人は、本当に困った顔をしてて、下山すると言ってました。下手したら命にかかわりますからね。幸い、私と同じタイプのザックだったので、予備のバックルをあげたら大喜びしていましたね。
>山でソールの接着剤がはがれてしまった人がいたので、
>テーピングテープを巻いて応急処置した事がありました。
関係ないですが、今年の北アルプスで、怪我人のいるパーティーに出会いました。右足が動かないのが一目で分かった。男衆が怪我した人の荷物をお腹にかかえていたんです。場所は、涸沢近くなので上高地まで6時間もある。捻挫なら3時間で足が動かなくなると思ったので、薬と包帯とテープを持っている私が声をかけたのですが、「関わらないで」という感じだったので関わらずに置いていきました。
しかしね、けが人を引き連れた連中は、どうみても素人だったんですよね。下山にもかかわらず、みんなヨロヨロ歩いていた。あれは見た目にも危なかった。それでいて怪我してるにもかかわらずテーピングも無しにびっこをひいていたんだから、薬をもってたんだろうか? と気になってしまう。
こういうこともありました。
槍ガ岳で大渋滞がおきていた。
オフシーズンに変だな?と思ってたら、岩で苦戦している人が渋滞を作っている。
あんまり酷いので、何人かで助けに行った。
すると、「いいです! ほっといてください」と逆ギレされた。
仕方ないので、そのまま追い越して、頂上に行って写真を撮って下山してみたら、さっきの渋滞の犯人が、ほとんど前進できないでいる。かといって、槍ヶ岳は一方通行なので降りるに降りられないでいる。仕方ないので助けに行った。で、また
「いいです! ほっといてください」
と逆ギレ。
すると、今度は渋滞犯人の後ろにいる人が怒りだした。
そりゃ怒りますよね。
30分間も、ぜんぜん進まないんだもの。
登山計画が狂ってしまう。
しかし、登れない人に怒っても危険なだけ。
もう問答無用で、数人で無理矢理に救助して、頂上に連れて行きました。
山での個人主義は、どうかと思います。
つづく。
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ラベル:ついでに加水分解の話
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そういえば、八ヶ岳(赤岳)でザックのウエストベルトのバックルが壊れたことがありました!
幸いザックにシュラフのコンプレッション用ベルトが入っていたので、代用して何とかなりました。
年数のたった山道具で山の奥深くへ入り込むのは考え物ですね。