「男の人は、バレンタインデーにチョコもらうのと、他の物をもらうのとでは、どっちがいいんだろう?」
「そりゃ、チョコだろう」
「だって、男の人はチョコ食べないでしょ?」
「食べなくたって、バレンタインデーでチョコをもらって嫌がる奴はいないよ」
「食べないのに、たくさんもらって残しても意味無くない?」
「はあ? おまえ、何を訳の分からないことをいってるんだ?」
嫁さんの言うことは、さっぱし、要領をえなかった。
「おまえ、何が言いたいの?」
「いや、もうすぐバレンタインデーでしょ? 御客さんにチョコをあげるか、他の物をあげるか迷っている」
なんだ御客さんか!
俺の事じゃないのね?
私は、ここで口を閉ざしてもよかったのだが、
親切心に芽生えた私は、もう一度、言ってみた。
「そんなのチョコだろ」
「どうして?」
「バレンタインデーといえば、チョコだからさ。もし、大晦日に蕎麦のかわりにパスタが出てきたら変でしょ? それと同じで、男はチョコの方が嬉しいんだから」
「でも食べないんでしょ?」
「あのな」
私は、ここで口を閉ざしてもよかったのだが、
信じられないことではあるが、
もう一度、親切に教えてあげることにした。
「あのな、義理だろうが何だろうが、チョコもらったら嬉しいものなんだよ。でもな、これが煎餅だったらバレンタインデーと関係なくなるから嬉しさが半減するの!」
「どうして?」
「男どうしで、『今年は煎餅何個もらった?』とは自慢しないからさ。しかし、チョコなら自慢できる。みんな義理だとしても。逆に義理であっても1個もなかったら、ちとさびしい物なんだよ」
「でも食べないんでしょ」
「いつかは食べるよ」
「去年は、Nさんしか食べなかった」
「だから、いつか食べるって。山の非常食に保存してる人がいるかもしれないじゃないか」
「でも・・・・」
「あ、わかった。チョコ造りたくないな?」
「うん、単純すぎるから」
「まさか、去年みたいにマカロンつくる気じゃないだろうな? あれだけはやめてくれ!」
「どうして?」
「丸一日、マカロン作りに費やしてただろう? で、他の仕事が手に着かなかっただろうが! あれだけは勘弁だ!」
マカロンは、菓子の中で最も手間がかかって難しいのである。
「マカロンは絶対に禁止だぞ。第一、菓子を作ったことのない人間にマカロンの価値なんかわからないし、男がもらって嬉しいのは圧倒的にチョコなんだから。」
「でも、女性たちはマカロンに大喜びだった」
「ちょっと待て! それじゃ趣旨が違ってないか? バレンタインデーは男が喜ぶ日ではないのか?」
「喜んでくれる人なら、男も女も関係ない」
「・・・・」
分かった、もう勝手にせい!
それにしても、どうして奴は、菓子を作りたがるのか?
というか、女性は酒を飲まないから全般的に、甘い物好きなんだよね。
つづく。
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ラベル:嫁さんが変なことを言ってきた
その場で食べるのが恥ずかしいから帰宅後に食べているんですよ、きっと。
>去年は、Nさんしか食べなかった
これって私???
いや、違うな。ここでは私の場合名前の頭文字取りそうだし。
でも、ウチのダンナは、「チョコレートもらうと、ホワイトデーにお返しすんの面倒くさいさら、今年からいらない」と、言い渡されました。
いや、しかし、奥様の腕前は上がる一方ですね。やはり、腕が覚えがあれば、チョコマカロンだの、チョコケーキだのを作りたくなりますよね。
手間をかけることに、愛情や親愛の情を込めているということじゃないすかねぇ…。
八王子の佐々木です。
何時もお客様が多くて、大繁盛デス・・ネ。
やっぱ宿主の佐藤さんの力量と思います。
病気、入院検査陰性でおめでとうございます。
佐藤さんと奥さんの会話、最高・・!
ソフトバンクの犬みたいです。
尾も白い「オモシロイ・・!」ってネ。
下手なTVドラマの脚本家よりも・・。
ブログの画像、北軽句会に掲載させて頂きました。
有り難うございます。
くれぐれも・・お体ご自愛下さい。
私にもあまり理解できない心情ですが・・・。
何日か前、うちの旦那さんにもちろんチョコを渡す前から「ホワイトデーって3倍返しなんだって。楽しみだなぁ〜」って言ったら、
「チロルチョコ3つでいいよ」って、あっさり逆指定されました〜〜。
よっしゃ。今年のバレンタインはチロルチョコ3つ贈って、30倍返しって言ってやろ〜
箱を半開きにして電話の横に飾って、じ〜〜〜っと見てた人がいて、
そんなにうれしいなら毎年あげようと思ったものです。
だから明日合う男の子達(おじさんもパパもいる)にはチョコ用意しました。
長くなるので、本文にてレスしますね。