というか、年々、地球温暖化が進んでいる気がする。
雪も少なかった。
すごしやすい冬だった。
ところで今日は雛祭りである。
嫁さんに聞いてみたら、実家に雛人形があるという。
子供のころは、7段かざりの雛人形をかざったらしい。
きっと御両親は、娘の幸せを願って大金をかけて雛人形を買ったにちがいない。
もともと雛人形は、お守りである。
女の子の不幸を全て引き受けるのが雛人形なのだ。
だから大切に保管し、3月3日には盛大に飾らなければならない。
残念ながら私には、姉も妹もいなかったので、雛人形と無縁な一生であった。
かわりに鯉のぼりをみてきた。
大きな紙の鯉のぼりであった。
私の祖父が絵描きだったために、巨大な鯉のぼりを画いて作ってくれたのである。
それはもう巨大なもので、市販されている鯉のぼりの5倍以上大きく、
空におよぐ姿は雄大で、騒音も激しかった。
バタバタバタバタ!
バタバタバタバタ!
バタバタバタバタ!
紙製の巨大な鯉のぼりの泳ぐ音は、新幹線の騒音よりも大きかった。
孟宗竹の巨大な竹竿で作った竿は、大きくしなってゆれた。
風で鯉のぼりが竿を揺らすのだ。
バタバタバタバタ!
バタバタバタバタ!
バタバタバタバタ!
飼っていた猫と犬と鶏が、その大きな鯉のぼりを不思議そうに眺めていたのを覚えている。
鯉は天高く上がると龍になるのだ。
市販の布製の鯉のぼりしか知らないひとにはわからないかもしれないが、
紙製の巨大な鯉のぼりを上げた人なら分かってくれると思う。
(市販の布の鯉のぼりは、無音なのだ)
あの轟音にも近い鯉の泳ぎ音は、まさに龍そのものであった気がする。
男は、龍になれ
女は、幸せになれ
そんな昔の人の願いが、雛人形と鯉のぼりに見ることができる。
つづく。
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ラベル:雛祭り

